奥秩父の名渓 釜ノ沢東俣を行く

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年09月27日 (日)~2015年09月28日 (月)
メンバー
天候
曇りのち晴れ
コースタイム
1日目
西沢渓谷駐車場(30分)東沢吊り橋(15分)鶏冠谷出合(70分)山ノ神(120分)釜ノ沢出合(60分)両門の滝(60分)東俣ビバーク適地

2日目
東俣ビバーク適地(45分)ミズシ沢出合(80分)甲武信小屋ポンプ(15分)甲武信小屋(25分)甲武信ヶ岳(210分)西沢渓谷駐車場
コース状況
山ノ神までの踏み跡は足元の悪いトラバースが数か所あります。いずれも谷底まで数十メートルの場所が多いです。フィックスロープが張ってありますので、安全を確かめた上で使用できます。また案内板や赤テープが随所にあり、迷うことはないと思います。

釜ノ沢自体も主要な滝には巻き道がしっかりとあり、赤テープなどがあるので分かり易いです。場所によってフィックスロープが設置されています。また案内板や荒れた沢床を回避する踏み跡・赤テープなどもあります。

巻きで気を付けた方が良いのは魚止ノ滝と両門の滝です。いずれも心配な場合はロープを出しましょう。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

今回初めて奥秩父の名渓、釜ノ沢東俣に行ってきました。
泊まりでの沢登りは約1年ぶりです。

西沢渓谷駐車場から歩くこと30分。東沢に架かる吊り橋を渡ります。渡りきった先に鶏冠山への登山道があります。これを辿って東沢沿いに行くと鶏冠谷の出合に到着します。しかし、踏み跡は対岸なので靴を脱いで渡渉しました。

ここで鶏冠山への登山道と分かれて、山ノ神を目指します。
山ノ神への道は険しく、足元の悪いトラバースが数か所あります。
フィックスロープが設置されている場所もあるので、安全を確かめてから使用しました。

山ノ神からは沢を歩くことになります。しばらくはゴーロ歩きとなりますが、東のナメ沢や西のナメ沢、乙女滝などの見どころはたくさんあります。
釜ノ沢出合にも看板があるので、すぐに分かります。

釜ノ沢に入るとすぐに魚止ノ滝が現れます。この滝は左から巻きますが、灌木を利用して、強引にスラブを登って、トラバースします。心配ならロープを出しましょう。

滝が終わると千畳のナメになります。美しいナメに魅了されました。上部は傾斜が少しきつくなるので、スリップに注意してください。

6m滝を右から巻いて、ゴーロをしばらく歩くと両門の滝です。ここで東俣と西俣に分かれます。両門の滝は両俣から30mクラスの滝が流れ込んでいて、迫力満点です。
東俣に入るので、右から巻きましたが、ここも灌木を掴んで急斜面を強引に登ります。魚止ノ滝と同じく、心配ならロープを出しましょう。

ヤゲンの滝を右から、続く8m斜滝を左から巻くとゴーロ地帯になります。しばらく歩くとビバークに適した台地状の地形が広がります。今回はここでビバークしました。

2日目、ビバーク適地を出発。沢床は荒れているので台地状に続く踏み跡を辿ると時間短縮できます。赤テープも所々にあります。

滝が所々に現れますが、巻き道があるので問題ありません。木賊沢との合流点には大ナメ滝がありますが、これも踏み跡から簡単に巻けます。

最後のナメを歩き切ると甲武信小屋のポンプがあります。ポンプからは立派な仕事道を10分ほど辿ると、甲武信小屋に到着します。

甲武信ヶ岳にも登頂しました。天気が良く、眺めは抜群でした。
下山は徳ちゃん新道を使用し、西沢渓谷駐車場に下山しました。

フォトギャラリー

鶏冠山への登山道をまずは辿ります。

鶏冠谷の出合。ここで道が分岐します。渡渉が必要です。

足場の悪いトラバースなどが数か所あります。

山ノ神からはゴーロ歩きですが、見どころはたくさんあります。

美しいスラブやナメ滝が見れます。

釜ノ沢出合です。看板もあります。

釜ノ沢最初の滝、魚止ノ滝です。左から灌木を利用して巻いていきます。灌木を掴んで強引に突破するので、心配ならロープを出しましょう。

千畳のナメは長いです。紅葉していればなお美しそうです。

両門の滝は迫力があります。東俣は右から巻きますが、急傾斜なので注意してください。必要に応じてロープを出しましょう。

ヤゲンの滝、斜滝を終えると台地状のビバーク適地が広がります。

2日目スタート。沢床は荒れているので、台地状にある踏み跡を辿って時間短縮します。

この滝は右から巻きました。随所に赤テープがあります。

最後のナメが終わると甲武信小屋のポンプがあります。

ポンプに到着。裏手にある立派な仕事道を辿れば10分ほどで甲武信小屋です。

甲武信小屋に到着しました。紅葉はこれからですね。

甲武信の山頂より、釜ノ沢を振り返ります。

今日は抜群の景色です。

山頂で一枚。

お疲れ様でした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部