越後三兄弟三男・紅葉の八海山
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2015年09月30日 (水)~2015年09月30日 (水)
- メンバー
- アルバイト 村田
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 八海山ロープウェイ山頂駅(60分)女人堂(45分)千本檜小屋(70分)大日岳(30分)入道岳(20分)迂回路分岐(45分)千本檜小屋(35分)女人堂(40分)ロープウェイ山頂駅
- コース状況
- ・八ッ峰一番の核心部は大日岳の2本の下りだと思います。どちらも長い垂壁の下りで手がかり足がかりが小さめなので、慎重に確実に三点支持で挑戦しましょう。
・迂回路もはしごが切れていたり、断崖すれすれを歩くので気が抜けません。
・荷物は出来るだけ軽くした方が安全です。
- 難易度
感想コメント
越後三山でまだ山頂を踏んでいなかった八海山。以前屏風道から入り八ッ峰手前敗退したので今回はそのリベンジ♪安全を考慮して、八ッ峰にだけ集中するためロープウェイで入山しました。
この日の空はきれいな秋晴れ。八ッ峰付近のナナカマドの赤い葉は秋空に映え特に印象的でした。
ロープウェイに乗りいざ出発。少し肌寒かったですが、歩き出すとすぐに暑くなりました。女人堂を順調に通過し、千本檜小屋を越えたらいよいよ八ッ峰!と思っていたら、薬師岳手前の長い鎖場を見てぎょっとしてしまいました。こんな場所前通ったっけ?人の記憶は曖昧なものです。登ってみると長いだけでそう難しくもなかったのでホッとしました。
薬師岳を通過すると前方に怪しい岩影、たこ入道のような八ッ峰が待ち構えていました。出たーッ!さあ帰ろう。ではなく今回はここに登る為に来たのです。右手の越後駒と中ノ岳も応援してくれているし、天気も良いしきっと大丈夫。そう言い聞かせて小屋でトイレを済ませいざ八ッ峰へ。
八ッ峰の第一関門・地蔵岳へは最初迂回路を進み、左の登り口から取付きます。ここまで行って止めるという方もいるようですが、不安定な足場、苔がついて滑り易い急坂があり、ここを戻るなら進んだ方がましのような気もします…さあどんどん行きます。不動岳はいつの間にか越え、七曜岳(石柱には五大岳と書いてありました)へ向かう途中、先を進む男性が必死に下っている姿が見えました。前に人がいると不安が一層煽られるものです。吸い込まれそうな谷底に目を背け、少し長い鎖場を下ると白河(川)岳へ。釈迦岳もいつの間にか過ぎ、右手の眼下に迂回路の歩きやすそうな癒しルートがちらっと目に入るとゴールはあと少し。摩利支岳を通過して、ここから大変だったのが梯子と鎖の垂壁の登り。安定した梯子から不安定な鎖場へ移るギャップに少し戸惑いました。何とか乗り越え、ゴールは間近!しかしこの先が一番の核心部でした。長ーい下りが2本も。呼吸を整え一手、一足確実に。安全な場所まで来てようやく人心地がつきました。
あとは八海山最高点の入道岳まで山道を登ります。入道岳からは越後駒と中ノ岳が一層大きく見えました。三山縦走路、中ノ岳へと続く噂の破線ルートは見るからに困難そうな道です。切れ落ちた稜線の上にわずかな登山道が付けられ、道はアップダウンを繰り返し、一気に下ったと思ったらまた中ノ岳へ一気に突き上げています。ここを通れたら真の三山完登と言えるでしょう。
あとは迂回路通って、小屋まで戻るだけ。なんて思っていたら迂回路も意外に大変でした。まずはぬかるんだ下りを急降下。誤って足を滑らすと麓の町まで一気に行ってしまいそうです。そして絶壁の道を延々を歩きます。もちろん鎖は張られています。八ッ峰からちらっと見えた癒しのルートはほんの僅かだったことが歩いてみてわかりました。見覚えのある道まで戻ってきて八ッ峰縦走これにて終了。終わってみればとても楽しいルートでした。
千本檜の小屋で休憩してからロープウェイまで往路を戻るのですが、途中モリアオガエルの生息地・漕(こぎ)池へちょっと寄り道。そこにはたくさんのオタマジャクシが元気に泳ぎ回っていました。既に手足も生えていて、もう少ししたら立派なカエルになるのでしょうか。貴重な自然にも触れられ大満足の旅となりました。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。