日本二百名山・櫛形山【山梨県富士川町】~富士山・南アルプスの大展望~
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学生時代、植物の調査で何度も登った櫛形山へ。いつも北尾根ルートばかり登ったり降りたりしただけだったので、快晴予報もあり初冬の山頂付近をゆっくり歩いてみました。
櫛形山(くしがたやま)は、山梨県の甲府盆地南西側に位置する山で、日本二百名山のひとつに選定されています。「櫛形山」というピークはなく、奥仙重、裸山、唐松岳などのピークの総称をさします。
北尾根、中尾根、南尾根などいくつか登山道が整備されていますが、今回は車で標高1,860mまで上がれる池ノ茶屋登山口からお手軽登山のご紹介します。
麓の平林という集落から丸山林道を使って、約10kmほど走ると標高1,860mの池ノ茶屋登山口に着きます。少し登って稜線に出ると富士山が目の前に鎮座します。
その後この行程一番の急登の途中で白峰三山と悪沢や赤石岳の南アルプス南部の名峰が非常にきれいに見えます。この行程のハイライトです。
この急登を登り切れば後はほとんど平坦な稜線で非常に快適に歩けます。櫛形山の最高点を通過し、アヤメ平に向かう途中は針葉樹の原生林が形成されていて、カラマツやコメツガといった樹木がほとんどです。展望はあまりないですが、気持ちのよい稜線歩きが楽しめます。
シカ柵でガチガチに固められた裸山やアヤメ平付近の窪地は夏には花が多く見られます。シカ柵の中はね・・・それだけシカの食害が顕著な山です。
以前はアヤメの群生地として有名な山でしたが、いまは最盛期に来てもアヤメはほとんど見られません。残念な光景が広がりますが、近い将来また以前の輝きを取り戻してほしいですね・・・
トレッキングを終えて今回の一番の目的の赤石温泉へ。
秘湯を守る会にも登録されている温泉で、平林の集落からさらに奥に入ったところにひっそりとあります。入ってまさかの混浴ということに気付きました(笑)露天風呂オンリーで少しぬるめ。周囲の自然に溶け込む素晴らしいお風呂でした(12月~4月は閉鎖するそうです)。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。