中央アルプス　島田娘

島田娘（しまだむすめ・2858ｍ）は駒ヶ根側に、有名な雪形「島田娘」（島田髷をゆった着物姿の娘）があることから、呼ばれる小ピークです。伊那の方々はこの雪形を見て「春」を感じ、農作業などを始める目印ともしてきたのでしょう。ここは三角点があり、360度パノラマのすばらしいピークです。
今回、総勢23人でホテル千畳敷のシンプル宿泊プランを使い、やってきましたが、初日は始発のロープウェイを使っても9時にしか着けない為、手頃な島田娘までとしました。島田娘方面は木曽駒ヶ岳と違いあまり、人が行かず、雪崩ポイントの為、途中まではサギダル尾根方面のトレースを使い、その後はトラバースで極楽平へ出ました。雪質はやや硬めなものの、アイゼンが気持ちよく決まる最高のコンディション。主稜線に出る前の直登数ｍが急ですが、ここは階段トレースがあり、極楽平より宝剣岳寄りに楽に上がれました。極楽平周辺は強風で寒かったものの、島田娘は駒ヶ根側の窪地にいい風裏スペースがあり、並んで南アルプスを眺めて過ごしました。ここからは中央アルプス主稜線はもちろん、南アルプス・富士山・御嶽山・乗鞍岳などが眺望でき、最古のひとときでした。下りは本来の極楽平からトラバースで行きのトレースに合流し、下りましたが、サギダル尾根のトレースに合流するまでは気が抜けず、フォローをしながらゆっくり下りました。
ホテル千畳敷は山小屋ではなくホテルですので、24時間暖房で、お風呂もあり冬山なのに山の上でこんな贅沢な場所はないです。今回は夕焼けも朝焼けもいまいちで、また機会があれば、いい景色が望めたらいいなと思いました。
⇒2日目に続く