マタギの里と名瀑・安の滝

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2016年09月29日 (木)~2016年09月29日 (木)
メンバー
単独
天候
曇り時々雨
コースタイム
安の滝入口(車で20分)駐車場(30分)安の滝下段(5分)上段(3分)下段(25分)駐車場
コース状況
・駐車場までは舗装されてません。すれ違い難しい細い道なので運転は慎重に。
・駐車場は10台ほど停められそうです。トイレあり。
・ぬかるんだ岩場を通る箇所もあるので、滑りにくいローカットアプローチシューズがおすすめです。
難易度
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感想コメント

 いつか行ってみたいと思っていたマタギ発祥の地といわれる秋田北部の阿仁(あに)へ出かけてきました。ここは謂わばマタギの聖地、田中泰弘さんの本や熊谷達也の小説の舞台であり私にとっては憧れの場所!しかし、たどり着いた時は小雨で辺りは暗く、人っこ一人いない物悲しい雰囲気。先に立ち寄った角館の賑わいとはえらい違いです。新潟から6時間もかけて何故ここに来たのか…気持ちを落ち着けるため少しでも楽しい場所へと思い、とりあえずクマ牧場へ立ち寄りました。

 クマ牧場改めクマクマ園、少しでも親しみやすい名前にしようという試みも、実際にツキノワグマの巨体と、真黒な何を考えているかわからない瞳を目の当たりにすると恐ろしさしか湧いてきません。山に登る前にクマクマ園を訪れるのはお勧めしません。でも子熊や雄熊の寝姿にはほっこりさせられました。

 更に心細くなってしまったので、今度こそ癒されるためにクマ牧場からすぐの打当(うっとう)温泉その名もマタギの湯で休憩することにしました。ここは施設内にマタギ資料館が併設されており、狩りの道具やマタギの歴史などに触れることができます。宿泊すればジビエ料理も味わえるとのこと。温泉ですっかり平常心を取り戻したので、明日の森吉山登山に向けて道の駅阿仁で就寝しました。

 翌日外は昨日よりひどい雨。登山は諦めざるを得ませんでしたがせめて滝だけでも…!ということで日本の滝100選の2位にも選ばれたという安の滝へ行くことにしました。集落の終点からさらに細い道を進むと左手に案内板が。そこから先は手に汗握る未舗装のダートな道で、途中兎や狸が飛び出してきました。たどり着いた駐車場は誰一人おらずこれまた心細い場所でしたが、意を決して出発。熊鈴は2個装備、スプレーも持参、常にホイッスルを鳴らしながら歩き始めました。
 
 幸い雨は止み、思った以上に歩きやすい道で安心しました。黙々と歩き続けていると突然彼方から滝の轟音が響いてきました。見上げた先には大きな滝が!「プピー!!」(歓声を上げたのですが、笛をくわえていたため声にならず。)早く見たくて急いで滝の展望台までやってきました。そこには巨大な二段の滝が悠然と流れており圧巻の一言。さらに左上に上段への道が続いていたので行ってみることに。なんと上段の滝壺の目の前まで行けるようになっていました。ここまで来ると激しい水しぶきで体が煽られるほど。大量のマイナスイオンを浴びて帰ってきました。

 今回行けなかった森吉山は春はお花が咲き誇り、冬にはバックカントリーのゲレンデにもなる魅力満載の山。いつかまたはるばるやって来たいと思います。

フォトギャラリー

安の滝全景。

実りを迎えた阿仁打当。

クマクマ園。平日はガラガラ。

あられもない姿でお眠りになる雄熊。

こうして見るとかわいいけれど。

登れなかった森吉山。

マタギ資料館。

安の滝へ。

駐車場。トイレはありがたい。

川を遡るように進みます。

滑りそうな場所も。

滝発見!

迫力満点。

上段への道。

近い!

滝壺が目の前。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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