沢登り(奥三河、栃ノ木沢)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年10月14日 (金)~2016年10月14日 (金)
メンバー
天候
晴れ時々曇り
コースタイム
栃ノ木沢コース駐車場-(100分)-大滝-(90分)-遡行終了点-(35分)-
栃ノ木沢コース駐車場
コース状況
このルートの情報は少ないですが、インターネットにいくつかのレポート投稿はありましたので、それらを参考にさせていただきました。

愛知県新城市の鳳来湖を、湖沿いに北東に回り込み、「しゃくなげの里」というキャンプ場を100mほど進んだ所に駐車スペースがあります。そこまで道は舗装されており、数台駐車可能です。

駐車場の裏手から、即入渓できます。そしてその直後から、いきなりナメ滝が現れます。この沢はナメ滝が多く、とにかく滑りやすいです。突破できない滝もありますが、巻けば問題ありません。核心部の大滝は高さが15mほどあり、岩も逆層気味でヌメッているので、単独の場合は巻いた方が無難でしょう。残置ピトンが滝の中に見受けられたので、パーティーの場合は、安全を確保した上で挑戦してみてはいかがでしょうか。

遡行距離はそれほど長くなく、速い人なら2時間もあれば遡行が終了できると思います。なお、標高約660m地点で登山道に出るので、詰めもヤブこぎもありません。ただし、登山道に出る手前は、倒木が多くて沢自体が荒れています。ちなみに、登山道は右方面に進みます。「乳岩登山口」の看板に導かれれば正解です。

登山道はほぼ明瞭で、途中の乳岩登山口方面との分岐さえ間違えなければ、問題なく駐車場に戻れるでしょう。分岐点には案内板もあり、「栃ノ木沢口」方面を目指します。遡行終了点から、ゆっくり歩いても1時間ほどで駐車場に帰れると思います。

今回は、ヒル被害はありませんでした。
難易度
Google Map
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感想コメント

沢登りというと、僕は大体鈴鹿や比良など結構遠い所まで出かけていました。浜松から比較的近い奥三河に栃ノ木沢というコンパクトな沢があることを聞いていたので、近場の沢を知っておくのも手だと思い、今回行ってみることに。

投稿レポートなどから、難しいのは15m大滝だけだと認識していましたが、それ以外の小さな小滝でも、全く登れないナメ滝もありました。取り付いても、すぐにズルズルと滑り落ちます。また、逆層気味でヌメッた5mほどの滝もあり、通過には結構緊張を強いられました。15m大滝は、聞いていたとおり、逆層気味でしかもヌメッていたので、やはりフリーでの通過は危なそうだと判断、滝の右側から高巻いてしまいました。

しかし、軽快に登れる小滝も多いので、結構楽しめると思います。綺麗なナメ滝もたくさんあり、気分的にも癒されるでしょう。滝の登攀に何度も挑戦していると、僕の様に時間がかかってしまいますが、高巻きもうまく組み合わせて順調に歩ければ、全行程も3~4時間ほどでこなせるので、「ちょこっと近場の沢に行きたいなぁ」と思った浜松界隈の方にも大いにおススメできる沢だと思っています。

情報が少ない中、何とか一人でこの沢に行ってくることができました。インターネットに貴重な資料を投稿してくれた、先人達に感謝です。

フォトギャラリー

駐車場にて。謎の犬が車外をうろつき、やられそうで降りることができません。車で、一度その場を離れたりもしたので、出発が1時間半以上遅れました。

入渓して、すぐにナメ滝が。このあたりはまだ歩きやすいです。

小さな滝。それでも超えるのにやや苦労。釜もまあまあ深さがあります。

傾斜のあるナメ滝。何度か挑戦しましたが、手がかりが少なく、登れない。諦めて巻きました。

巻いた先にもツルツルのナメ滝が。この滝にも、何度も挑戦しますが、登れません。コントのように、滑り落ちていきます。堪忍して、滝の隅から巻きます。

さらに巻いた先にも、チョックストーン岩が立ちはだかり、巻きも一筋縄ではいきません。

この滝は、難しかったです。右側の壁から登りますが、ヌメッている上に逆層気味。落ちやしないかと緊張しました。途中にフィックスロープがありました。

この滝は、右の壁も登れるようですが、流芯を攻めても登れました。

核心部、大滝15m。ここも大いにヌメッており、逆層スラブ状態。滝の中腹まで登ってみましたが、手がかり少なし・・・。落ちるな危険。先人同様、泣く泣く高巻きました。

大滝を過ぎれば、危険な箇所はほとんどありません。この多段の滝も、問題なく登れます。

標高545m付近で分岐に出ました。左の奥にそこそこ大きい滝が見えたので、左俣をとることに。

その滝も、問題なく登れました。

段々水量が少なくなってきて、沢も荒れてきました。参考にしたレポートは、そのことには特に触れてなかったので、先人達は先ほどの分岐を右に進んだものと思われます。

分岐を左に来て大丈夫だったかなぁと、少し不安になってきた頃、登山道にぶつかりました。こちらの選択肢も間違いではなかったようです。

ぶつかった登山道を右方向に進み、乳岩登山口方面を目指します。

明瞭な登山道です。

途中で分岐点があるので、今度は「栃ノ木沢口」方面へと下っていきます。ここ以外では、間違えやすい箇所はないでしょう。

続・シダ屋が好みそうな森。

無事に駐車場まで帰ってきました。お疲れ様でした!

続・鳳来湖の貯水量。水量は回復の兆し。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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