錫杖岳 3ルンゼ、グラスホッパー

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投稿者
好日山荘スタッフ
岸和田カンカンベイサイドモール店 店舗詳細をみる
日程
2017年03月21日 (火)~2017年03月23日 (木)
メンバー
天候
雪曇
コースタイム
槍見館<120分>クリヤの岩舎

岩舎<45>3ルンゼ基部

岩舎<90>グラスホッパー左ライン取付
コース状況
岩舎まではトレースあり
1日目の降雪で、3ルンゼまでのトレースなし
水場なし(雪で埋まっていたため)
グラスホッパー氷結良好
ワカン、スノーシューなし
難易度
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感想コメント

(槍見館~クリヤの岩舎)
予報通りの降雪、1日目はクリヤの岩舎までのアプローチのみに予定変更。トレースの上に雪が乗っているが、靴が埋まる程度で問題なく歩けます。渡渉ポイントは雪がたくさん乗っていたので、夏よりも簡単に通過しました。

(岩舎~3ルンゼ)
1日目の雪でトレースが埋まりラッセル。3ルンゼに続く谷を素直に進みましたが、雪崩への注意は必要だと思います。F1は埋まっており雪壁、F2も少し露出している程度なのでフリーで抜けました。右壁にある残置ピトンを支点に、トポ上のF3からロープを出します。

・1P目 フォロー
チョックストーンの左側の氷を登ります、アイススクリューが入ります。乗っこすと雪壁になっており、チョックストーン手前の残置でピッチを切ります。

・2P目 フォロー
チョックストーンの下を潜ると、背中側に発達した氷があるのでそれを登ります。スクリューが入りきらずタイオフ。トンネルを抜けると、中央に氷が見えるのでそこを登る。雪壁を上がり、チョックストーンの手前の残置でピッチを切る。

・3P目 リード
トポでは左壁をA0となっているが、チョック右側に氷が発達しているのでそっちを抜けます。スクリューを入れ、まあまあテクニカルなワンムーブをこなします。そのあとは立木まで20mほど雪壁をノープロで上がり終了。

終了点からグラスホッパーが見えるのでそこまで上がり、北東壁側へ懸垂。素直にグラスホッパーを降りたくなりますが、翌日のためにさらに裏側?に向かって懸垂。懸垂1回で降りれますが、わかりにくく自分は一度登り返しをしました。

(岩舎~グラスホッパー左ライン取付)
前日につけたトレースを使いました。通称キノコ(雪が高く積もった岩塔)まで歩き、ロープを出して立木でゼロピンをとって取付まで行きます。

・左ライン 1P目 リード
出だしの垂直の後、少し傾斜の落ちた氷を上部氷柱の基部まで10程登ります。

・2P目 フォロー
左ラインのハイライト。左側から垂直を7、8m程上がり、トラバースした後直上します。出だしの左側は岩の露出し、氷も透けて黒々しく見栄えします。

・3P目 フォロー
70~80度くらいの傾斜が20m程です。上部中央を通れば垂直ですが、今回は弱点の右側へ回り込み、立木で終了。懸垂1回。岩舎までの帰路は、トレースが雪崩で全て消えていました。


3ルンゼ、グラスホッパー、今回の目的を達成できていい山行でした。3ルンゼは予想よりも氷が発達していて、比較的安定した素直なクライミングだったように思います。

(レイヤリング)
メリノウール150半袖・150長袖
ポーラテックフリースフーディ
ハードシェル
透湿ゴム手袋
厚手メリノウールソックス
化繊綿ジャケット

フォトギャラリー

前衛壁

3ルンゼまでラッセル

3ルンゼ、しばらく雪壁

クライムオン~

左側の氷

1P目終了

残置ピトン

振り返ると

3P目は右から

グラスホッパーへ向かって

昨日のトレースを辿ります

グラスホッパー左 1P目

2P目

3P目

烏帽子岩?が見えます

雪崩で帰りはトレースなし

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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