北海道探訪記①トムラウシ山
- 投稿者
- あやや(おとな女子登山部)
- 日程
- 2017年07月26日 (水)~2017年07月30日 (日)
- メンバー
- おとな女子登山部:荻野なずな部長 取材陣2名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 1日目(26日)
国民宿舎・東大雪荘(110)温泉コース分岐(60)カムイ天上(90)コマドリ沢出合(60)前トム平(50)トムラウシ公園(50)南沼キャンプ指定地
※撮影しながらのタイムです。参考程度にお願いします。
- コース状況
- ・必須装備:熊鈴、浄水器、携帯トイレ、(状況により)軽アイゼン
・飛行機を利用する場合はガス缶・熊撃退スプレーは現地調達となります。
・トムラウシ短縮コース登山口から登山される場合は、早めのタクシー予約が必要です。
(※タクシー会社の数がかなり少ないそうです。)
・カムイ天上~コマドリ沢出合間の道が特にぬかるんでいます。ゲイターを推奨します。
・アブのような虫はいますが、蚊のような刺してくる虫はいませんでした。
・南沼キャンプ指定地(水場有・無人・テント20張)
≪お手洗い情報≫
・国民宿舎・東大雪荘(水洗/ペーパー有)
・南沼キャンプ指定地(携帯トイレブース1か所のみ)
- 難易度
-
感想コメント
グッデイの前年度取材で部長と北海道に行ってきました。
プライベートでは何度か2人山旅はしていますが、取材で大きな山に行くのは実は初めてです。
さて、カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる北海道屈指の好ルート、大雪山系3泊4日の探訪記はいかに?!
早速事件は山へ入るまでに起こりました。
事前に送っていた荷物が秋田の集中豪雨で届かず、問い合わせにてんやわんや。
遅れに遅れ、予定していたバスに乗れませんでしたが何とか荷物をゲットして、スタート地点に前泊することが出来ました。
前泊場所の国民宿舎・東大雪荘は温泉が有名です。
周りの登山客と思しき方々は、皆こんがり焼けていて、満足げな顔でお食事されていらっしゃいました。きっと旭岳から縦走してきた方々なのでしょう。
確かに長い長い縦走を終え、ゴール地点で温泉に入ったならばどんなに気持ち良いことだろうと思いました ^^)
羨ましいな、私も無事歩ききることが出来るだろうか。。と不安になり、結局夜遅くまで装備とにらめっこしながらあまり眠れませんでした。
翌日。
今日は1日目にして最大の難関です。一番コースタイムが長くてキツい。
「よし、行くぞ!」と覚悟して歩き出します。
(※短縮登山口もありますので、そこからの歩き出しで約2時間短縮出来ます。)
最初は樹林帯の日陰が続き、意外とサクッと歩くことが出来ました。
一番キツいのはコマドリ沢出合~前トムまで。
沢でしっかりエネルギーと水分を摂取してから挑むのがお勧めです。
途中、少し雪渓箇所が出て来ますが、軽アイゼンは使用しませんでした。
ここを過ぎれば、トムラウシ公園の雄大な巨石群と色とりどりの高山植物咲き乱れる姿に圧倒されながらの快適コース。
”トムラウシ”とは、アイヌ語で「花の多いところ」とも、「水垢が多いところ」の意だともいわれているそうですが、このお花畑を目にして間違いなく前者だと感じました。
久し振りのテン泊装備は堪えましたが、どんどん変わっていく景色に励まされながら、「今日さえ乗り切れば後は楽」と言い聞かせ、約9時間かけて目的の南沼キャンプ指定地に到着しました。
指定地の一番ロケーションのいい場所でテントを張ってその日は終了。
行く前は水で苦労するだろうと思っていましたが、沢の水や雪解け水が豊富で、浄水器さえあればアルプスよりも断然楽に調達する事が出来ます。
実際、タオルやウェアを洗濯したり、持ってきた食材や(お酒も)キンキンに冷やすことが出来ました♪
ただし雪解け水は驚くほど冷たく、ほてった足を浸けるとビリっと電気が走りました。
メンバーでご飯を食べていると、陽気なベルギー人カップルが夕方にやってきて隣にテントを設営。
すっかり意気投合(というよりこちらから絡んだ節がありましたが笑)して長かったですが、楽しい1日が終了しました。
翌日は憧れのトムラウシに向かいます。
→②へ続く
■本日の服装
上:スキンメッシュ半袖+ウール(150ウェイト)半袖+アームカバー
下:オールシーズン用パンツ
■食料・水分
行動食のみ・・・おにぎり×2、アミノバイタルゼリー×1
消費水分量・・・1.7L
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。