再び関西の雪山(27) 絶景のインディアン平原と岩籠山
- 投稿者
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本田 康之
イオンモール各務原店
- 日程
- 2018年01月31日 (水)~2018年01月31日 (水)
- メンバー
- 名古屋栄店 本田康之
他1名
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- 駐車地(3分)駄口登山口(68分)奥野山(53分)岩場先の肩・標識地点(50分)P677手前分岐(60分)インディアン平原(8分)岩籠山南峰(7分)岩籠山(8分)インディアン平原(40分)P677手前分岐(43分)奥野山(27分)駄口登山口(3分)駐車地
- コース状況
- アプローチ
・国道8号のドライブインしのはら対岸に登山者用駐車場がありますが、この時期は除雪されてい ないことが多く、国道8号沿いに路上駐車するしか方法はありません
・JR新疋田駅から徒歩で向かうのが妥当です
(国道を走るコミュニティーバスは昼間2時間に1本程度)
①駄口コース登山口は「ドライブインしのはら」さん駐車場の脇にあり、登山届ポストと簡易トイレがあります
②登山口から上に走る稜線を目指しますが、夏道は右へ迂回してから稜線に上がっています。今回はトレースがなかったので、できる限り直登する形で登りましたが、傾斜がややきつめ
(このパターンは藪っぽいので雪がある程度なければむずかしい)
③奥野山361mには標識があります
④その先、残置ロープがある岩場がありますが、雪で埋まっていて、単なるやせ尾根のみでした
⑤岩場の先の肩に標識があり、ここで方向が変わります
⑥この標識から視界が開け、P677分岐まできれいな尾根になります
⑦P677は通らず、手前(マーキングあり)で再び、方向が変わります
⑧コルが崩壊地になっていて、雪庇気味になっていますので注意
⑨次のP708も上がらず、手前で樹林帯に入りコル目指して、トラバースします
⑩コルからインディアン平原まで一気に雪原を登りますが、先ほどの樹林帯含めて、広い台地なのでガス時は方向注意
⑪立ち寄り湯としては敦賀きらめき温泉が1000円です(10:00~22:00:第一・三火曜日休み)
⑪インディアン平原から岩籠山は目の前ですが、南峰は細いリッジ上にあり、どこがピークかわかりません。その先の北峰に三角点と標識があります。
⑫下りは④の残置ロープがある岩場部分が注意
- 難易度
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感想コメント
インディアン平原という名を本で見つけたのが数年前。
2016年1月に岩籠山に挑戦するも登山ルート変更によりインディアン平原は山頂から眺めるだけに終わり、機会をうかがっていましたが、ようやく好条件のもとで到達しました。
岩籠山(いわごもりやま・765m)は 野坂岳、西方ヶ岳と共に「敦賀三山」の一つであり、湖北の乗鞍岳の北側の稜線にあります。この山に登るには尾根を登る駄口コースが妥当ですが、前回は雪の壁に阻まれ沢沿いの市原コースで時間切れになりました。
前回と同じようにこの数日の新雪で駐車場が雪の壁で除雪されていないものの融雪の為の激しい放水が今日はゆるいようなので国道8号沿いで登山口に一番近い路肩を見つけて駐車しました。
状況は前回と同じ感じでしたが、ここから取り付けるならばまず問題はありません。しかし交通量が多く、雪で路肩も少なくなっている上に歩道もなく、しかも放水されている国道8号を「ドライブインしのはら」さんまで歩くのが今日の課題で、トラックがすごいスピードでやってくるので走るしかなかったです。
「ドライブインしのはら」さん駐車場も除雪されてなかったですが、登山道もトレースはありません。北陸特有の湿雪のせいか膝下ラッセルであまり沈まない状況で最初の奥野山361mへは登山道を無視して、まっすぐ上にある稜線に上がるようにラッセルしていくと右から薄いトレースが走る尾根にあたりました。奥野山まではこのトレースでやや楽をさせてもらいましたが、その後は埋もれてしまい、ひたすら静かな樹林帯をラッセルしていきました。次の677ピーク分岐手前で後発パーティーに先頭を譲るも、すぐ先で道を間違えたようで、再び交代し、なんとか尾根に戻った上で一気に708mピークまで上がりました。崩壊地のあるコルからこの708mピーク手前までの登り坂は傾斜がややきつく疲れが出てくる頃に立ちはだかり、今日一番の踏ん張り所です。この708mピーク手前はようやくインディアン平原と岩籠山、そして赤坂山・三国山・乗鞍岳と湖北の稜線が見渡せる展望地で元気が湧いてきます。ここからトラバース気味にインディアン平原直下までブナ林を下って行き、最後の白い雪原をインディアン平原めがけて、一気に登ります。
インディアン平原は台地のような所で思ったより小柄なジョーズ岩がポンと立っていますが、その先の岩からなんと雪化粧した敦賀の街並みと敦賀半島と日本海の絶景が広がり、今までの疲れが吹っ飛ぶようでした。計画ではここまでに14時くらいに着ければなんとか帰れるかなとなんとなく思っていたので、まだ時間があるうちにダッシュで岩籠山ピストンを行いました。
北陸特有の暗い曇り空でも珍しく降雪も風もない今日の状態はある意味でいい条件のうちに下山できて、よかったです。
岩籠山は標高が低いですがたっぷり雪があり、この時期は完全にワカンの世界です。駄口からの登山道は太い尾根なのでスノーシュー向けの山で、実際、今回はアイゼンを使う場所が全くなかったです。3月になると雪が固くなり、登山者も増えることでしょう。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。