歴史に浸れる山 四王寺山

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投稿者
飯田 真仁
イオンモール土浦店 店舗詳細をみる
日程
2019年01月30日 (水)~2019年01月30日 (水)
メンバー
単独
天候
晴れ時々曇り
コースタイム
太宰府政庁跡(60分)坂本口分岐(30分)大城山(20分)野外音楽堂(60分)大原山(30分)焼米ヶ原(25分)岩屋城跡(40分)太宰府政庁跡
コース状況
・整備され、歩きやすいコースです。
・登山道から車道に出、また登山道に戻る際に気をつけないと車道を行き過ぎてしまうことがありました。
・山と渓谷社「分県登山ガイド 福岡県の山」のコース案内を参考にしました。
難易度
Google Map
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感想コメント

太宰府防衛の拠点だった山城跡、四王寺山に行ってきました!

西鉄大牟田線の都府楼前駅から徒歩10分、太宰府政庁跡から入山です。
大城山から大原山をぐるりと時計回りに歩くため、まずは車道歩き。林道に入ってほどなく左手の尾根に上がれそうなところがあり、地形図に道があったので九州自然歩道を外れ、尾根道を進んでみることにします。赤テープ頼りの道で落ち葉も多く、あまり歩かれていない感じ。坂本口分岐からは格段に歩きやすくなりました。
分岐からは展望台を経て山脈最高峰の大城山へ。展望はありませんが山頂の傍の毘沙門天のお堂にてお参りをします。山城の解説も各所にあり、山脈全体を利用した城郭だったことがわかります。なるほど!
野外音楽堂から一度車道に出て百間石垣方面への登山道へ、百間石垣からもう一度車道に出て少し左手の車止めから登山道へ。車道から登山道へ入る時に注意しないと行き過ぎてしまいそうでした。地形図の272.2ピークのすぐ西の尾根を南下、急登を少し登ると大原山です。山頂標識のそばには仏様。三十三箇所めぐりの仏像が各所にあります。
そういえばさっきからヤセ尾根の多い山だな、と歩いていたのですがふと気がつきました。「これ、土塁じゃね?」そう思ってみるとそんな感じに見えてきます。
焼米ヶ原で宇美小学校歴史クラブの説明板によるとなんと8キロにわたって地形を利用した土塁が築かれていたとか!尾根と思って歩いていたのは土塁の上だったのです!自然の地形を利用したとはいえ、すごい!7世紀といいますから今からざっと1400年ほど前!その頃に築かれた場所を歩いていると思うと壮大な気分になり、岩屋城跡へ。
戦国期の大友方の武将、高橋紹運が763人の兵力で50,000人の島津軍を相手に奮戦し、ついには落城してしまうのですが、島津軍にも多大な出血を強いて島津の九州統一を阻んだそうです。う〜む、壮絶だ!と感心しながら歩いていると、車道から登山道への分岐を見落として逆方向に行ってしまいました。変だな?と引き返してことなきを得ました。
その後は特に迷うこともなく、途中もう梅が咲いているのにびっくりしたりしているうちに政庁跡に下山しました。

城址を歩くのが楽しいというのは薄々聞き知っていたのですが、こんなに壮大な気分になるものとは!歴史好きの方にもオススメの山です!

フォトギャラリー

太宰府政庁跡から四王寺山。

尾根道に上がりましたがやや歩きにくかったです。

この分岐からは…

歩きやすい道になりました。

毘沙門堂にて安全祈願

四王寺山の最高峰、大城山。

大城山から北に下ると野外音楽堂。

百間石垣の威容。

石垣から一旦車道にて出たら左へ行き、この車止めを入ります。

少し進むとこの分岐。ここから登山道へ。

ここは右で大原山へ向かいます。

途中の272.2ピーク。一応登っておきます。

急登でひと汗かいたら…

大原山です!

特徴的な地形が続くなあ、と思っていたら。

土塁の跡だそうです。

焼米ヶ原の案内板で土塁という事が分かりました。

炭化した米が出土したから焼米ヶ原だそうです。

これは倉庫の礎石跡。籠城に備えて食料がためこまれていたのでしょう。

岩屋城址から宝満山、三郡山方面を望む。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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