八ヶ岳 横岳西壁 中山尾根

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2019年02月26日 (火)~2019年02月26日 (火)
メンバー
つじまい
GR岸和田 石田
天候
晴れ
コースタイム
赤岳鉱泉→(80分)→1ピッチ目取付き→(6時間半)→終了点→(75分)→赤岳鉱泉→(80分)→赤岳山荘
コース状況
中山乗越から尾根を登って取付きへ。
雪が少ない上にトレースもあり、アプローチは容易。

稜線の雪も非常に少なく、春山のようだった。

60mダブルロープ、シングルアックス 使用

温泉情報
「もみの湯」は17時以降だと入浴料金が300円(!) ※2019年2月現在
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感想コメント

前日は、日暮れまでアイスクライミングを楽しみました。
今回のメインは、バリエーションルート「中山尾根」
ふつうの登山道っぽいかんじで名前は地味なのですが、グレードとしては
人気の「赤岳主稜」「阿弥陀岳北陵」「石尊稜」より難しくなります。

中山尾根は、赤岳鉱泉と行者小屋の間の尾根です。
アプローチは簡単で、中山乗越から尾根を登っていきますが、雪が少ないため
30~40分程で、取付きに到着しました。
取付き手前が、雪のついた狭いリッジ状になっているのですが、、
私はこういうところがとても苦手です。

1p 石田リード
右にトラバースしてルンゼを上がるとやさしい(Ⅲ+)が、ペツルがたくさんついていたので、
正面(Ⅳ)を登ることに。
2~3m上がると、動きが止まる石田さん。かなり悪そうでした。
実際、見た目より持てなくて、焦りました。
上部は、高度感がありますが、やさしく楽しいです。

2p つじまいリード
岩を左にまわりこむと、プロテクションが多くとれそうだったので、そちらから行きました。
凍った草付で、アックスもそれほど効かず、スタンスも不安定。
右の岩のクラックを効かせて、なんとか上がれた感じです
岩を越えると、雪稜。木が多く、よきところでプロテクションとビレイ点がとれます。
フォローの石田さんは悪かった下部で、なかなか上がってこず、彼曰く「全ピッチ中一番難しかった」とのこと。

3p やさしい雪稜をコンテ

4P つじまいリード
雪稜が続くが、ところどころで岩混じりとなり、危ういところでカムを使いました。
上部岩壁まで、ほとんどロープいっぱい。

5p つじまいリード
ナルい凹角を登っていくと小さなテラスがあり、そこで一旦ピッチが切れるようですが、
それに気づかず、ハングを越えてその上で終了点をとりました。
トポではこのハング(Ⅳ+)が中山尾根で一番の核心とされています。
パワーと思い切りが必要ではあるものの、残置ピトンも多く、アイゼン手袋で越えることができました。

6p 石田リード
やさしい岩登りのあとは、雪稜となり、垂直の岩の下でビレイ点がとれます。

7p 石田リード
立っているがガバっぽく私でもいけるんじゃないか・・と一旦リードしたものの、
プロテクションが少ない上に、スタミナ切れ・・
最後の一手を出す勇気が無く、下りて石田氏に代わってもらいました。
フォローだったらなんなく突破できたので、気持ちの問題だなあと悔しく思います。
この先リッジを越えると、終了点。

稜線まではすぐで、赤岳方面へ歩き地蔵尾根から下山します。
すごくいいお天気、下りたくなくなりますが、時間はギリギリ。
登攀に6時間半もかかってしまい、反省点はたくさんありますが、
今回は、今までの経験を積み重ねた自分の山ができました。
アルパイン経験はほとんどないし寒がりなのに、一緒に登ってくれたパートナーに感謝です。

フォトギャラリー

1p目の最後

樹林帯を越えると岩が見えてきます

取付き前のリッジが地味にこわい

こわがっているのを冷やかす人

1p目は正面突破

後半はガバ多し

4p目は、岩まじりの雪稜です

寒いからか、目が死んでる

赤岳~阿弥陀の展望が素晴らしいです

5p目、がんばります

最後は核心のハング乗越し

最終ピッチ、ここも核心

越えた!!

終了点にて安堵

トラバースして稜線へでます

八ケ岳ブルー

よく登ったなと思います

ふりかえって横岳

下りたくなくなるほどの晴天

赤岳鉱泉に戻ってきました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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