千枚岳・荒川岳 椹島から周回(南アルプス)

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
日下部 友哉
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2019年08月19日 (月)~2019年08月21日 (水)
メンバー
単独
天候
8/19:晴/雷雨 8/20:晴/雨 8/21:曇
コースタイム
・1日目(8/19) Googlemapルート:赤
行動時間:5時間30分 コースタイム:6時間45分
椹島ロッヂ(60)鉄塔下(105)清水平(65)見晴台(65)駒鳥池(35)千枚小屋
・2日目(8/20) Googlemapルート:黄
行動時間:6時間50分 コースタイム:9時間45分
千枚小屋(40)千枚岳(45)丸山(30)東岳(悪沢岳)(55)中岳(40)荒川小屋(25)大聖寺平(80)小赤石岳(10)椹島下降点(60)富士見平(25)赤石小屋
・3日目(8/21) Googlemapルート:青
行動時間:1時間55分 コースタイム:3時間45分
赤石小屋(65)樺段(50)椹島
※最終日の下りは軽く走ってます。
※()内単位:分
※コースタイムは山と高原地図参照
コース状況
・椹島〜千枚小屋
長い樹林帯歩き。一部岩場あるが危険箇所はなし。泥濘み多い。
・千枚岳~荒川東(悪沢)岳
一部岩場、梯子あり。
・荒川中岳~荒川小屋
高山植物保護の鹿柵の中を通る。
・椹島下降点〜赤石小屋
尾根のトラバース道のため道幅狭く、桟道も多いので注意して歩くこと。

■水場
清水平、千枚小屋、荒川小屋、赤石小屋
■アクセス
マイカー:畑薙第一ダム夏期臨時駐車場利用
夏期臨時駐車場から椹島まで送迎バスあり。3000円で宿泊施設利用券を宿泊の前金として購入する必要あり。帰りも送迎バスを利用する場合は宿泊施設の領収書が必要。
特種東海フォレスト送迎バス
■温泉
畑薙第一夏期臨時駐車場から車で約5分。
赤石温泉「白樺荘」
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

念願の南アルプス千枚岳、荒川岳、赤石岳へ。久々の単独テント泊。
椹島ロッジからの周回コースを反時計周りで。1日目は椹島から千枚小屋泊、2日目は千枚小屋から千枚岳、荒川岳、赤石岳を経て赤石岳避難小屋泊、3日目は赤石岳避難小屋から椹島の予定でしたが、結果的には千枚岳、荒川岳のみ登頂となりました。本州が日本海高気圧と太平洋高気圧に挟まれる天気図で、気圧の谷の影響で天気は不安定。雨覚悟で入山はしたもののなかなかヒヤヒヤしました。

■1日目
椹島から林道を歩いて、長いつり橋を渡って登山道へ。朝晴れてましたが、登ってるうちに曇ってきてしまいました。北アルプスに比べて南アルプスは樹林帯が長いのはありますが、椹島の標高が低いのでなかなか辛い登りが続きます。千枚小屋近くになるとマルバダケブキやホソバトリカブト、イブキトラノオ、ハクサンフウロ、ミヤマシシウド、シナノキンバイ、ニッコウキスゲなど高山植物が咲いていました♫秋の花が増えてきています。千枚小屋に到着するころには雨がパラパラと。テント張ってまったりとしてポツポツと雨の音を聞いていたら、次第にはボツボツと大降りになってきてしまいました。ご飯食べてちょっと寝ていたら雷の音が。とても近くで雷が鳴っていたのでさすがに怖く、小屋に逃げ込みました。夜のうちに無事、雷雨は止みました。

■2日目
前日の雨が嘘のように朝は天気が良く、雲海の中から富士山が顔を出してました♪千枚小屋からしばらく歩き、稜線に出ると赤石岳が見えました。千枚岳から荒川東岳の間は風は少しありましたが最高の景色!千枚岳に登頂し太陽と雲海と富士山を堪能しました♪南アルプス北部の北岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山などは雲に隠れて見えませんでした。荒川東岳(悪沢岳)に着いたあたりから段々と雲が増えてきて全然景色が見えなくなってしまいました(泣)晴れていたらウキウキ気分で歩けるんでしょうが、そういうわけにも行かず高山植物保護の鹿柵の中をつづら折りに歩き黙々と荒川小屋を目指しました。メリノウールの半袖だけではさすがに寒くなってきたので荒川小屋で休憩と水汲みしてウィンドシェルを着用して再出発。いよいよ大聖寺平辺りで霧雨というか雨というか天候が悪化してきたので、カメラをしまってレインウェア上下着用しました。椹島下降点から赤石岳へ向かおうとしましたが、耐風姿勢を取らなければいけないほどの強風で心折れ、天気の回復もなかなか見込めないような状態だったので諦めて赤石小屋まで下りることにしました。

2日目に見た高山植物はコオニユリ、ミネウスユキソウ、タカネナデシコ、タカネビランジ、タカネマツムシソウ、イブキジャコウソウ、チシマギキョウ、イワベンケイ、チングルマ(綿毛)など。

■3日目
赤石小屋を5時頃出発。ゆっくり歩いて椹島でゆっくりして11:30発のバスに乗ろうと思ってましたが走れば意外と1本前の7:30発に間に合うんじゃないかと思って走り出し、無事間に合いました。


お盆を過ぎると高山植物は少なくなってきますが、登山者は少なくなり静かに歩けるのが良いところです。これからの季節は朝晩と昼の寒暖差が出てくるので防寒着、防寒小物等お忘れなく。また天気が良いときにリベンジしに行きます。もうちょっと天気の勉強しなくては。
※大聖寺平から赤石小屋まで写真がなく申し訳ありません。


■商品レビュー
icebreaker TECH LITE SS POCKET CREWE (Men's)
アイスブレーカー テックライトショートスリーブポケットクルー
サンプル

素材:メリノウール87%、ナイロン13%
3日間終日着用。ファイントラック等メッシュアンダーは着用せず、1枚で着用しても汗冷えせず、汗臭さも気にならず快適でした。今まではもう少し化繊の配合率が多いメリノウールTシャツを愛用していたので、それに比べると速乾性は劣ると感じましたが汗冷えする感覚はありません。レインウェアの下ではしっかり吸湿してくれていたみたいで蒸れることもありませんでした。普段でも使えるデザインなので公共交通機関使用の縦走から日帰り、普段使いでも重宝してます。
個人的なウェアリングですが、北アルプス等3000m級の山では9月中旬くらいまで、日中は基本アームカバーとメリノウール半袖Tシャツで歩いています。9月中旬以降になるとメリノウール長袖の出番です。

フォトギャラリー

早朝の赤石岳

長いつり橋を渡って登山道へ

森の中をひたすら歩く

駒鳥池

長い樹林帯を経て千枚小屋到着

千枚小屋テント場

2日目 雲海に富士山!

千枚岳登頂♪

次は荒川東(悪沢)岳へ

荒川東(悪沢)岳登頂♪

その後は雲の中へ。。。

荒川中岳 晴れていたのは朝だけ。。。

荒川小屋がようやく見えてきた

大聖寺平 この後雨風強まる

赤石小屋まで下りてきました~

3日目 ほんのり朝日が差し込む♪

千枚小屋までに見た植物 上左:シャクジョウソウ 上中:マルバダケブキ 上右:イブキトラノオ 下左:シナノキンバイ 下中:ミヤマシシウド 下右:ホソバトリカブ

2日目に見た高山植物① 左上:コオニユリ 右上:ミネウスユキソウ 左下:タカネナデシコ 右下:タカネビランジ

2日目に見た高山植物② 上:タカネマツムシソウ 下左:イブキジャコウソウ 下中:チシマギキョウ 下右:イワベンケイ

出典:気象庁 19〜21日の天気図

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

横浜西口店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部