八ヶ岳はもう冬でした~編笠山から権現岳ぐるっと周回~

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2019年11月13日 (水)~2019年11月13日 (水)
メンバー
友人一名
天候
曇り
コースタイム
観音平(45分)雲海展望台(120分)編笠山(30分)青年小屋(100分)権現岳(50分)三ッ頭(110分)遊歩道分岐(45分)観音平
コース状況
・観音平は11月22日から冬期通行止め。簡易トイレあり。
・編笠山~青年小屋間はくるぶし程度まで雪があります。ストック、軽アイゼンあると安心です。
・青年小屋、権現小屋営業終了。トイレもありません。
難易度
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感想コメント

 観音平のゲートが閉鎖される前に編笠山から権現岳まで周回してきました。南八ヶ岳といえば赤岳や阿弥陀岳などのゴツゴツした岩峰が目立ちますが、中央道から眺める編笠山は長い裾野が端正でいつも綺麗だなあと思っていました。地図を眺めてみたら登山口は3ヶ所、観音平から行けば権現岳を経由して岩も森も楽しみながら周回できそうだったので、雪に覆われる前に訪ねてみました。

 いつものように睡眠不足で自宅を出発、待ち合わせの6時に間に合うように暗い中央道を駆け抜けると、満月に照らされた八ヶ岳の黒いシルエットが迫ってきて、とても神々しく印象的でした。
 登山口には6時2分に到着、新潟からはるばる駆けつけた友人は既にスタンバイしていたので慌てて準備をして、明るくなり始めた朝の笹原の中をぼんやり歩き出しました。

 予報で天気は大きく崩れる心配はありませんでしたが、残念ながら標高が上がるにつれ空が白く覆われていきました。編笠山は端正な三角錐で美しい、ということは急登、難儀ら難儀らと愚痴をこぼしながら山頂を目指します。森林限界か近付いてくると斜度が一層増して、岩をよじ登るようになっていきます。お天気が良ければ背中の南アルプスに励まされながら登れるのでしょうが、今日は生憎のコンディション、山頂標識と共に待っていたのは冷たい風と真っ白な世界でした。
 寒さを凌ぐためにとりあえず青年小屋へ下ろうとした瞬間、雲が切れて縦走路の先にあるはずの赤岳、蓼科、振り返り様に南アルプスが姿を現しました。何度か晴れては曇りが繰り返され、北アルプスや中央アルプスらしき銀嶺も確認、手がかじかんだところで下り始めました。

 この先はこの日一番の積雪地帯、チェーンアイゼンを装着しスリップしないよう慎重に下ります。歩きにくい岩の間を這いつくばるように標高を下げていくと、寂しそうな青年小屋が霧の中からぼうっと現れました。小屋は既に閉まっているので誰もいないと思っていたのですが、権現へ向かうハイカーやテントの撤収をする人など、意外にも賑わっていました。
 小休止して我々も権現岳へ。ガスの中から時折現れる岩峰は大変不気味で、一人なら行くのを躊躇ってしまいそうです。それでもキラキラした霧氷や青い空がたまに覗くと、心踊るのを押さえきれず先へと進む勇気が湧いてきました。
 ギボシの鎖場をトラバースし一山越えると、こちらも営業を終えた権現小屋が。やっていない小屋に寄る理由もないのでそのまま山頂へ向かうと、幸運にも再び晴れてきました。今度は富士山の真白な頭も一瞬捉えられたのでそのまま晴れるのを待ちましたが、時間も無いのでさらに先へ。ピストンする方がほとんどでしたが、我々は三ッ頭へ向かいました。
 この先鎖場や滑りやすい箇所も出てきますが、ほぼ問題なく歩けました。お腹が限界だったので三ッ頭で大休止、後は気持ちの良い笹の林を滑るように下ります。途中、木々の間から見た編笠山はやっぱり端正で綺麗でした。
 
 展望は残念でしたが憧れの編笠山を間近に見れて大満足、時計を見ると行動時間が10時間近く経っていたので驚くと共に急に疲れがやってきました。
 それでも空腹には勝てず、小淵沢の道の駅でお風呂と食事を満喫。お腹が満たされるとさすがに限界だったので、一眠りしてから安全運転で帰路に就きました。

フォトギャラリー

三ッ頭の先から眺めた編笠山。

始めはなだらかな笹の道。

展望台からは運が良ければ雲海が見えるそう。

梯子を過ぎると急登の始まり。

編笠山頂。ガスが晴れて西岳と茅野の街が見えました。

一瞬南アルプスも。

チェーンアイゼン履いたら楽ちん。

岩がゴロゴロ、雪も付いてるので歩きにくい。

一度は訪ねてみたい青年小屋。テン場もあります。

ノロシバから先へ狭い稜線を進みます

このあたりは雪がなく安心。

と思ったらちょっと嫌らしい付き方してます。

階段状は難なくクリア。

フリースに化繊ジャケットを重ねて。厚着かなと思ったけど化繊だからかちょうど良い温かさでした。

ギボシのトラバース。

こぢんまりした権現小屋。

風格のある権現岳山頂部。

下りは慎重に。

三ッ頭で標柱をなでなで。

下山後の豪華ディナー。八ヶ岳餃子と八ヶ岳サイダーをいただきました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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