ひとりでトコトコ山行脚 蔵王山(宮城県 熊野岳1840m)編

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
渡部 嘉章
グランフロント大阪店 店舗詳細をみる
日程
2020年08月15日 (土)~
メンバー
池袋西口店 渡部
天候
コースタイム
駐車場>28分>熊野岳避難小屋>10分>熊野岳>10分>熊野岳避難小屋>25分>御釜コース分岐(周回18分)>2分>レストハウス>4分>刈野岳>4分>駐車場
コース状況
・歩きやすく整備されたコースです。熊野岳避難小屋への登りが多少岩場になっていますが、危険なほどではありません。注意して歩けば問題なしかと。

・山頂付近はガスが掛かると視界不良で道を外す可能性もありますので、ご注意ください。

・水場、トイレはレストハウスにあります。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

・本来、9月頭に予定していた「東北縦断ツアー」が転勤の日程上100%無理なので、2日で行ける、しかも絶対見たい風景という事で蔵王山に。しかし、天気予報は雨・・・。

・何とかついた蔵王山。しかし、駐車場は霧で真っ白・・・。5m先すら見えない上、強烈な風が吹きまくっている。あぁ~、日程が1日ずらせればとか、愚痴しか出てこない状況の中、登山開始。

・なだらかなお散歩道といった出だし。霧が晴れてくれる事だけを祈りつつ歩き出しますが、視界は真っ白。5m先が見えづらい。

・左側にコースをとり、やや石がゴロゴロと転がるコースへ。そこで、季節的に諦めていたコマクサが!!いやぁ~、この環境下ではコマクサが「頑張って!」と励ましてくれている気がして感無量でした!

・視界不良の中、ゴロゴロゴツゴツの登りの先に避難小屋がぼんやり見えてきます。登りきると強風が吹きつけメッチャ寒い!!山頂方向に向かう前に避難小屋の中を確認。数人の方がおられましたが、きれいな状態でした。

・全く回復の兆しが見えない天候。仕方なく山頂に向かいますが、小雨交じりになってきてさらに視界は悪化・・・。山頂に着くも滞留しようと言う気分にはならず、写真だけ撮って終了。そそくさと下山開始です・・・。

・やや風が弱くなった感が有りますが、視界は全く回復しない・・・。気が付くともう目の前にレストハウスの影が見える・・・。そのまま向かおうかと考えましたが、未練がましくも、一応御釜方面に下ってみる事にしました。

・階段を下り、前方にロープが見える。「あぁ、あの先に本来はきれいな御釜が見えるんだなぁ・・・。」また今下ってきた道を登りかえさないといけない事を考えると「来るんじゃなかった。」と思い始めたその時!!上空に晴れ間が見え、ふわぁ~とした感じで前方のガスが徐々に晴れて行く!「まさか!!御釜が見れるかも!!!」一気にテンションが上がり、急いでロープ際に走ります。

・前方にぼんやりと緑の色彩が広がっていく・・・。「もっと、もっと!!晴れて!晴れてぇ~!!」っと祈る事3分!スカッと晴れたとは言えないものの、完全に諦めていた御釜の全貌が目の前に!!諦めないでここまで下ってきて良かった!!ほんの3分程度でまたガスの中に消えてしまったものの、目的の大半が達せられた喜びで顔が二ヤつきます。いやぁ~本当に良かった!!

・登山道に戻るとやはり濃いガスの中。レストハウスに着き、「御釜展望台」についても全く見えない御釜。はぁ、本当にラッキーでした。落胆状態の中、目的を達せられたので、何故か満足感が高いのが人間の不思議な所ですね。

・レストハウス裏にある刈田岳に行き、お参りしてから帰路に着きます。レストハウスでバッチを購入し蔵王登山は終了。急いで安達太良山に向かうぞ!!

フォトギャラリー

絶対見たかった、というか、これを見に来たんです、御釜を!!諦めないでよかった~!

雨予報・・・。強行して来てみたが一面霧・・・。まぁ、雨じゃなかっただけましか・・・。

スタートしたものの、10m先は見えず、強風+低気温。結構寒い。

歩きやすく整備された登山道に多く有る立て看板。蔵王山が火山だという事を思い出させてくれます。

期待していなかったコマクサ~!!終わりかけだったけど、五里霧中の気分がパッと一瞬だけ晴れた!

登りの先に避難小屋が見えてきました。

登りきったところにあった石の門。いったい何の役目を果たしていたのかは不明です・・・。

先を進んで最高峰の熊野岳に到着も、切羽一切晴れず、強風が吹きすさぶ・・・。

蔵王山の山頂指標もあります。

霧が晴れないのでそそくさと下山開始。さらに霧が深くなってきたし・・・。

所々に立っている木の棒がなかったら結構やばいかも・・・。

もう登山口に着いてしまう・・・。霧は晴れないが未練がましく御釜の近くまで行ってみる事に。どうせダメだろうけど・・・。

まさに「3分間の奇跡」!!風が流れたかと思ったらなんと!完全に諦めていた御釜が目の前に発現!!この時間にここに居なければ見る事ができなかったはず。山の神に感謝!

登山道に戻ったら状況は変わっていなかった。いやぁ~、本当に奇跡的な出来事でした。もぅ、テンションあがりまくりです!!

御釜を望む展望台でもこの風景。諦めました・・・。

レストハウスの裏にある刈田岳に立ち寄るもご覧のとおり真っ白・・・。

立派な鳥居に一礼して蔵王山をあとにします。はぁ、快晴の日に来たかったなぁ~。

土の登山口まで来ると霧は晴れていましたが、やはり蔵王山の山頂付近は濃い霧に覆われていました。

帰路の途中にある「三階の滝」の展望所。遠目でもはっきりと大きな滝が視認できます。

右に目を転じると、こっちにも大きな流れがはっきり見えます。蔵王山の奥深さを思い知る、素晴らしい風景でした。是非お立ち寄り下さいませ!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

グランフロント大阪店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部