陽だまりハイキング 二子山
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2020年11月29日 (日)~2020年11月29日 (日)
- メンバー
- 銀座店 西山、石川
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 倉尾登山口(30分)西岳本峰(70分)ローソク岩(20分)股峠(20分)西岳上級者コース終了点(20分)股峠(20分)東岳山頂(30分)登山口(20分)
- コース状況
- ・登山口は坂本と倉尾の2ヶ所。国道299号から林道西秩父線に入ってすぐのところに坂本登山口、さらに走ること10分ほどで倉尾登山口となります。坂本はハイカー、倉尾はクライマーの割合が高いです。坂本は路肩、倉尾は10台ほどのスペースがあります。入りきらない車は路肩に縦列駐車して停められます。いずれの登山口も簡易トイレ一棟あり。
・アプローチの股峠までは駐車場から5分ほど。右に進むと西岳、左は東岳、直進して下ると坂本登山口へと続きます。
・西岳上級者コースの看板は股峠から登って割とすぐの地点にあり、注意していないと見過ごします。道なりに行くと右に逸れて一般コースとなりますが、尾根を真っ直ぐ直登すれば看板が出てきます。
・ローソク岩からはクライミングのゲレンデになるのでトライ中の通過注意。
・登山道の岩場は一部脆いですが全てカバで掴みやすいので、三点支持が出来れば問題なく登れます。
- 難易度
感想コメント
秩父と上州の県境エリアは、低山ながら両神山はじめ魅力的な岩山がごろごろ。そんな岩稜パラダイスの一つ、小鹿野の二子山に登ってきました。
二子山は東岳、西岳の双璧から成る石灰岩の岩山で、近くには武甲山と同じようにセメントの材料として掘削された叶山があります。クライミングのメッカでもあり、代表的な西岳中央稜や有名クライマーも通うルートがいくつか存在します。全て5.10以上のグレードで成り立ち、初級者にとっては憧れの場所。訪れた日は快晴で、多くのクライマーがぽかぽか日和の中で難関に挑んでいました。
そんなクライマーに混じって目指したのは、西岳と東岳それぞれの頂点。特に西岳には上級コースと呼ばれる鎖やロープのない階段状の岩を攀じ登るルートがあり、アドレナリンがちょっぴり染み出そうになります。当初はこの上級者コースを経て西岳山頂へ至る予定でしたが、完全に見落し、あれよあれよという間に山頂へ。腑に落ちないながらも、抜群の眺望にしばし釘付けになる私達。目の前には秩父の名峰・両神山や武甲山、少し奥に一際高い雲取山。日光の男体山や、遠く目を凝らすと鹿島槍の白い双耳峰もくっきりと見えていました。
西岳は横に長く、下から見上げるとまるで鯨のような形。その鯨の背中を急降下、急上昇、たまにトラバースしながら西峰を経由して下に下ります。下りてからはしばらく林の中を進みますが、あちこちにクライマーのものか林業関係のものか判然としないマーキングがたくさん。いずれも東の方向に向かっているので迷うことはありませんが、踏み後が多数あり一部はかなり急勾配になっているので、調子に乗って進んでしまうと復帰するのに苦労します。
股峠まであと僅かというところで、北向きのローソク岩道標に従って急勾配の踏み跡を登るとクライミングエリアとなります。中央稜の取付きの赤いドラム缶を過ぎると、岩にボルトを取り付けていたクライマーの方が挨拶してくれました。さらに進むと、南向きで日当たりの良い岩壁に簾のようにロープが張られたほこらエリアへ。この日は団体さんで貸切られ、皆さん寒さを気にすることなく気持ち良さそうにトライしていました。
股峠まで戻って一息、悔しいのでもう一度上級者ルートを探しに西岳へ向かいました。注意深く尾根を睨んでいると、木の間に看板と通せんぼのロープを発見。ようやく取付きを発見しました。気を引き締めて2回目の西岳へ。鎖は掛けられていませんが、階段状でホールドは全て掴みやすいので、下るのは勘弁ですがフリーでも十分登れました。夢中になって登るとあっという間に最上部に着きました。相変わらず爽快な眺望を堪能してささっと下山、残すは東岳のみ。
東岳へは始め、ふくらはぎのつりそうな急登を踏みしめてから岩稜登攀となります。西岳一般道よりは登り応えがあり、背後の西岳がたこ入道のように見えて圧巻です。山頂に着いたのがちょうどお昼過ぎで、時間にも余裕があったので絶景を見ながらのお茶タイム。ようやくゆっくり女子トークを楽しみました。
下山してまだ日が高かったので、帰りにずっと行ってみたかった入間のベースキャンプへ寄り道。とても解放感のあるジムでのびのびと登れました。もっとたくさん練習を重ねて、いつか二子山の岩場に挑戦してみたいです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。