東海　花の山（65）　霊山のアセビ群生

霊山（れいさん・766ｍ）は布引山地最北部にある山で山頂付近のアセビとイヌツゲ群生地は三重県天然記念物に指定されていて、この時期は一面、アセビの白い花に覆い尽くされます。また山頂には平安時代には伝教大師開基の七堂伽藍があって世人の信仰を集めていたほどの山岳仏教の聖地であった。その後は霊山寺は現在のように霊山中腹に再興され、桜の名所になっています。南北に東海自然歩道が走り、基本はこれを辿りますが、この霊山寺から登るコースが人気が高いようです。今回は車なので南側の田代池から入りました。田代池はひっそりした池で周辺は新緑がとてもきれいな感じでしたが、紅葉時もきれいではないかと予想できます。大阪市立伊賀青少年野外活動センターが湖畔にありますが、閉館しているので建物が傷んでいますが、周辺にはキャンプ場などの跡地や遊歩道が存在していますので道が数本、分かれていて注意が必要です。登山道は東海自然歩道内なので整備が行き届いた階段を登っていき、短時間で山頂まで行けますが、途中からアセビの群生内を進みますのでゆっくり鑑賞しながら進みます。霊山寺からのコースと合流する9合目付近は緩やかな台地になっていて、よく見ると白いアセビの群生が広がっています。また近くの沢沿いにクリンソウの葉を発見し、蕾状態なのでもう少し先でしょう。
山頂からの展望もよく、遺跡を取り囲むような感じで遊歩道が続きます。
帰りは南峰の方から田代池まで向かいますが、こちらもアセビの木の下を進む尾根道でしたが、723ｍピーク手前の鞍部から田代池へ下る道はおそらく青少年野外活動センターがあった時の遊歩道で木の階段などが朽ちていて、整備されていませんでした。田代池からの方は普通に往復したほうが無難です。