楽しい空中懸垂♪ 表妙義・星穴岳
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2021年12月02日 (木)~2021年12月02日 (木)
- メンバー
- 山仲間2名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 中ノ嶽神社(30分)石門分岐(80分)西岳(100分)星穴岳(40分)射抜穴(100分)轟岩(20分)中ノ嶽神社
- コース状況
- ・トイレ、自販機のあるさくらの里駐車場は6:30~17:00まで開いています。
・西岳に行くまで短めの垂壁で2回ロープ出しました。ハンガーあり。
・西岳から40mほどのスラブを懸垂下降します。支点もあります。
・星穴岳山頂直下でロープ出しました。下りは懸垂で。
・山頂から戻ったリッジ上に射抜穴へ降りる支点があります。射抜穴からさらに45mほどの長い垂壁を懸垂で下ります。
・夏から秋は山ビル出現注意。
- 難易度
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感想コメント
今年のラスト妙義、氷柱ができるほどの底冷えしたバリエーションルートを歩いてきました。目指したのは空中懸垂で有名な星穴岳。大きな大黒様が鎮座する中ノ嶽神社を起点に、西岳からの周回ルートを辿りました。
この日の朝は前日からの風がまだ残っており、すっきりと晴れていても凍えるほどの寒さ。持っている防寒着を全て着込んで、鼻水を拭いながら神社の長い石段からスタートしました。
相馬岳や鷹戻しのある表妙義縦走路に突き当たったら左に進路をとり、立入り禁止の看板をくぐってしばらく登ると狭いコルが出てきます。そこからさらに進むと西岳に通じる最初の岩場が出現。僅か数メートルの高さですがホールドはカチガバで落ちると厄介、ボルトもあるので安全のためロープを出すことにしました。次の岩場も似たような形状だったので同じように登攀し、そのままコンテで西岳通過、少し下って最初の懸垂ポイントへ到着しました。
ここからは私のロープも出し2本で懸垂。足下の霜柱をザクザク踏みしめながら、細い木の間を縫うように下りました。しばらく日陰の中を激下りしてすっかり体が冷えた頃、トラバース地点に到着。ぽかぽか日の当たる壁は心地好く、切れ落ちていることを忘れるくらい太陽の有り難みを感じました。
その先リッジ上を進むと、立派なラッペルステーションが。どうやらここが空中懸垂の始まりのようです。とりあえずスルーしてそのまま星穴山頂へ。ここも短いですがロープを出して1073mの頂上に到達しました。視線の先には雪を被った浅間山、西側には先々週登った丁須の頭らしき瘤がちょこんと見えていました。センスのある星形のオブジェや味のある看板と一緒に記念写真を撮ったら、懸垂でそのまま下山。先ほど通過した懸垂点まで戻り、再びロープを結合しました。
ここからいよいよ空中懸垂。始めは足場があり安定していますが最後10mほどは地に足がつきません。下は見えていて邪魔になる木や壁がないので、浮遊感が苦手でなければ懸垂下降としてはかなり楽。絶叫マシン好きの私としてはもっと長く楽しみたかったです。
神様が矢で射抜いたといわれる大きな射抜穴の前で着地し、最後の長い懸垂の前にお昼休憩しました。補給が済ませて今度は私がトップ。いつものように手順を踏んで下りたつもりでしたが、念のため一巻き多くしたバックアップ用のマッシャーがガチガチに効きすぎて弛めるのに一苦労、地面に到達するまで少々時間がかかってしまいました。悔しいのでおかわりしたかったのですがそれも無理な話、課題を残したまま消化不良で終わりました。
ロープはここで解除し下山再開。神社まではまだまだ厄介な道が続きます。足元が落ち葉に埋もれて不安定な中、滑るように谷を下り時折腰まで浸かりながら、なんとか神社まで戻ってきました。
時間はまだ早かったので御神体の轟岩へ寄り道。こちらは鎖やステップが切ってあり、誰でも簡単に登ることができます。高度は下がりますが見晴らしは抜群で、締めくくりにふさわしい開放感を味わえました。
最後に神社にご挨拶して終了。駐車場からは同じくバリエーションルートの筆頭岩と金鶏山が屹立しているのが見えました。登攀意欲を掻き立てられる印象的な鋭峰。神社から車で数分のところにあるので、暖かくなったらヒルが出る前にぜひ挑戦してみたいです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。