風雪の木曽駒ヶ岳

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2021年12月13日 (月)~2021年12月13日 (月)
メンバー
銀座店スタッフ1名
天候
晴れ/強風
コースタイム
ホテル千畳敷(60分)八丁峠(40分)木曽駒ヶ岳(40分)八丁峠(40分)ホテル千畳敷
コース状況
・菅の台バス始発は8時15分、駐車場800円。バスは往復1660円、ロープウェイは好日山荘アプリ提示で20%OFF、3/31日まで2540円が2030円となります。
・千畳敷カール内は全て雪崩地形です。八丁坂まで登る場合はビーコン、プローブ、ショベル装備は必須。登った日、宝剣岳すぐ右の谷から表層雪崩が起きていました。
・八丁坂から木曽駒山頂まではさらに風が強まります。ハードシェル上下、冬季登山靴、特に手袋はしっかり厚手のものでないと凍傷になる恐れがあります。ゴーグル、バラクラバで顔もしっかりガードする必要があります。
・八丁坂下りはかなりの急傾斜です。初心者同伴の場合はロープで確保しながら下りるのが安心だと思います。尻セードで楽しんでいる方がいましたが、出来るだけ早く雪崩地帯から出た方が良いと思いました。
難易度
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感想コメント

 たまには休みの日は家でゆっくりゴロゴロしたい!そう決めていたのに、山仲間から送られてくる写真を見ていたらうずうず。悩みましたが結局また山へ出かけてしまいました。
 前回の西穂は天気は悪かったのですが気温が下がらず耐寒訓練としては甘々だったので、今回は快晴でしかも強風、極寒の木曽駒ヶ岳へ。冬には何回か訪れてますが今までで一番の寒さでした。

 早めに出発して菅の台駐車場に着いたのは始発の1時間前。車の中で仮眠していたら8時を回っており慌てて準備、息を切らしながらバスに乗り込みました。ロープウェイのチケット売り場でアプリを提示してお得に乗車したら、あっという間に雪の世界へ。ホテル千畳敷の扉を開けると、眼前には何度見ても圧巻の千畳敷カールが。上部の風はかなり強いようで、宝剣岳から連なる稜線は雪煙で霞がかっていました。
 ワカンも持参しましたが、寒さの中つけ直すのも大変そうなので最初からアイゼンで。ゴーグル、バラクラバで顔を隠して誰だかわからなくなったら準備完了。ビーコンチェックも忘れずにしてから出発しました。

 既に数グループがトレースを付けてくれたので、始めのうち楽々登れました。前方からコンテで下ってきたガイドさんに雪崩の忠告をいただき一瞬考えましたが、出来るだけ早く抜けようというこで登山を続行。上を見ると先行パーティは雪崩よりも時折吹く激しい地吹雪に怯んでいて、なかなか前に進めない様子でした。我々も八丁坂に突入しキックステップで登り開始。ウインドクラストで程よく固まった雪に、クランポンの前爪とピッケルのピックが良く効いて、風さえなければ快適で楽しい登りでした。そのまま先行を追い抜いてトップへに立ち、危険地帯は早めに突破しました。
 乗越から先は試練の始まり。キックステップで酷使したつま先と手の指先が、あまりの寒さに痛み出しました。手足を動かして血が巡るのを待ちながらずるずると山頂へ。山頂の祠はえびのしっぽがびっしりで、風の凄まじさを物語っており、写真を数枚収めたらさっさと退散しました。

 下りはいくらか風が収まったので、小屋の影に隠れてテルモスや糖分を補給。元気になったので伊那前岳にも縦走を提案してみましたが敢えなく却下。風がない時にでも足を延ばしてみたいと思います。
 八丁坂から下を覗いたら結構な急勾配。下に人もいたので安全にクライムダウンしながら下りました。傾斜が緩んだら前に向き直りまた一目散でカール内を脱出、無事にホテルまで帰ってきました。
 まだ出発してから数時間しか経っていなかったので、ホテル併設のカフェでまったりすることに。南アルプスの銀嶺を見ながらロープウエイの時間まで優雅に過ごしてから帰りました。
 
 今回改めて感じたのは、冬季の木曽駒ヶ岳が初心者ルートではないということ。ロープウェイで簡単にアクセス可能ですが、入山はそれ相応の準備と覚悟が必要だと強く感じました。

フォトギャラリー

久しぶりの千畳敷カール♪

朝一番の千畳敷。風が強くて霞みがかってます。

カールに足を踏み入れました。

すぐに急になるからワカンはしまったまま。

意外にも多くの人が登ってました。

乗越出ました。動いてないと体が凍りそう。

伊那前方面も強い風。

宝剣岳。風の穏やかな日にぜひ登りたい。

キックステップの逆襲。つま先が痛すぎる。

小屋も凍てついてます。

山頂は風が半端なかったので僅かな滞在でおさらば。

三角の三ノ沢岳カッコいいです。

次はサギタル尾根から宝剣挑戦したいなぁ。

伊那前へ向かう人も数名。あちらも風が強そう。

八丁坂下り。かなりの勾配なのでクライムダウンします。

あっという間にカールの底へ。。

朝よりはいくらか風落ち着き太陽が眩しい。。

ホテル千畳敷と南アルプス。

白峰三山、甲斐駒、仙丈、塩見、南アルプスのスター達。

カフェで優雅なダバダタイム。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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