夏山「黒部」 折立からテント泊周回
- 投稿者
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日下部 友哉
さいか屋横須賀店
- 日程
- 2022年08月08日 (月)~2022年08月10日 (水)
- メンバー
- 他1人
- 天候
- 晴れ曇り/曇り/雨曇り
- コースタイム
- ■1日目
折立(140)五光岩ベンチ(45)太郎平(15)薬師峠キャンプ場
・行動時間:3時間20分+休憩
・累積標高:+1050,-125m
・歩行距離:7.4km
■2日目
薬師峠キャンプ場(20)太郎平(95)薬師沢小屋(135)雲ノ平山荘(15)雲ノ平テント場(60)祖父岳(40)ワリモ岳分岐(50)鷲羽岳(40)三俣山荘(105)黒部五郎小屋
・行動時間:9時間20分+休憩
・累積標高:+1608,-1563m
・歩行距離:18.2km
■3日目
黒部五郎小屋(125)黒部五郎岳(150)北ノ俣岳(75)太郎平(145)折立
・行動時間:8時間15分+休憩
・累積標高:+920,-1916m
・歩行距離:18.1km
※()内単位:分
- コース状況
- ・薬師沢小屋~雲ノ平は急坂。岩と苔が多く下りで使う場合は足を滑らせないよう注意。
■気温
・1日目
9:00 登山口 25℃
11:30 五光岩ベンチ 22℃
13:00 太郎平 21℃
18:00 薬師峠キャンプ場 20℃
・2日目
3:00 テント内 15℃
8:10 雲ノ平山荘 15℃
11:15 鷲羽岳 15℃風あり
12:05 三俣山荘 17℃
- 難易度
-
感想コメント
久々のテント泊。なかなか7月は行けず8月になってしまいました。山の日の前、お盆休みの人もそうでない人もいるので北アルプスはそこそこ混むかなぁという予想ですが…
今年も大好きな黒部へ。折立からは初入山ですが、折立がめちゃめちゃ遠い…ぐるっと回って折立に戻ってくる計画なので車移動が大変でした。松本ICから約3時間半128km。
◾︎1日目
1日目は折立から薬師峠キャンプ場へ。登山口から気温は高くすでに汗が…そこそこ勾配のある登りがしばらく続きもう汗だく。一旦、薬師岳が見える三角点ベンチで休憩。稜線は雲の中ですね…まぁまぁ風があっていくらか涼しいですが、なかなかな登りが続きます。
五光岩ベンチを過ぎると太郎平小屋が見えてきました。
登山道脇にはチングルマの綿毛がたくさん!早くも綿毛になってしまってますが可愛いですね♫
ようやく太郎平小屋に到着。今日の行程は薬師峠キャンプ場までなので太郎平小屋で早速太郎ラーメンと生ビールを。行者にんにくが効いていて美味しい♫
薬師峠に行ってテント泊。なかなかテントの数あります、夏山ですね。テント設営してまったりします。この辺りは晴れていて日差しが痛いくらいです。ビール飲んだり昼寝をしつつ、アルファ化米などで簡単に夕食を済ませ、夕・夜と生憎ガスガスで感動の景色は全然見えませんでした。
◾️2日目
2日目はなかなか時間かかるのでヘッデンを点けて3時出発。太郎平に戻って薬師沢方面へ。
真っ暗な中、沢上の橋を2回ほど渡ります。なかなか緊張します。
そしてカベッケヶ原を通過。カッパは出てきませんかね?
(写真は小屋前の橋を渡って少し下りたところから)
そしてガンガン下ってようやく薬師沢小屋に到着して少し休憩。沢登りの方もいてちょっと小屋前が混雑。
小屋前の橋を渡って雲ノ平方面へ激登り。岩が多く苔も生えてるので下りで使うにはなかなか大変そうです。
長い登りを終え木道が増えてきて雲ノ平らしい雰囲気に。
アラスカ庭園、奥日本庭園を経て雲ノ平山荘に到着。やっぱりこの辺りの雰囲気は良いですよね〜晴れてたら最高なんですが(笑)
休憩を終えギリシャ庭園、スイス庭園を過ぎ祖父岳へ。水晶岳の西壁が見えてますが稜線は見えず。
綿毛になりたてのチングルマ
祖父岳に登り、稜線はなかなかの風の強さ。気温は高いのでそこまで寒くありませんが、ワリモ岳・鷲羽岳とさらに標高が上がりいくらか寒くなってきたのでウィンドシェルシャツを重ねます(すれ違う人はレインウェアを着ている人が多かった)。
鷲羽岳に登頂しましたが相変わらず景色は見えません…
鷲羽から三俣山荘へ下る途中で雷鳥に遭遇!
そして上空にいくらか晴れ間が!
風で体力をそこそこ奪われたので三俣山荘で小休止です。展望食堂でカレーを頂きました♪
稜線はガスガスで景色も見えなさそうなので三俣蓮華岳には行かず巻道で黒部五郎方面へ。やっぱり三俣山荘のテント場は良いですよね~今日は泊まりませんが。
一部雪渓が残っていますが軽アイゼン等は不要。チングルマがいっぱい咲いています。いくらか進むと登山道脇にトリカブトが咲いていました。山の季節の移り変わりは早いです。
三俣蓮華岳からの道と合流して黒部五郎小屋へ下りていきます。ここもチングルマの数がすごい。
その後急な下り坂になり黒部五郎小屋に到着。
手前のテント場は割といっぱいだったので下のテント場へ。晴れ間がある時間もありましたがどんどんガスガスになって、夜は21時頃だったと思いますが土砂降りの雨。いくらか斜めの場所に張っていたので浸水にはならずでしたが、結構な雨でした。
◾️3日目
夜中、雨は降ったり止んだり。帰りの運転もあるので4時出発。出発直前も雨がパラパラとしていたのでレインウェアを着てテント畳んで出発です。雨のテント泊ほどめんどくさいものはないですね。テントも水を吸って重くなりますし。
しかしガスガスです。全然五郎カールも見えず雨も時折降っています。ようやく黒部五郎岳に到着。稜線は風が強いです。黒部五郎岳から下りていくと雷鳥が!そしてハイマツと笹の藪がすごく、風は避けれるが歩きづらいです。
北ノ俣岳から少し下るとチングルマとハクサンイチゲのすごい数の花畑が!
標高が下がってきていくらか晴れてきました。ようやく太郎平に到着。
あとは折立に下山です。なかなか折立への下山は足にきます。
なかなかガスに泣かされた山行でした。晴れた日にまた歩きたいですね。折立までのアクセスがなかなか大変ですが、雲ノ平までは頑張れば1日で行ける距離だなと確認できました。この辺はチングルマの数が多くてほんと癒されます。またそのうちリベンジします!
■レイヤリング
TOPS:
①icebreaker/メリノ150g/m2半袖 +アームカバー
②Rab/PulseHoody(着替え&日焼け防止ウェア)
③THE NORTH FACE/LS Palam Shirt(ウィンドシェルシャツ)
④アクティブインサ―ション(Polartec AlphaDirect使用):テント泊時用防寒着
⑤レインジャケット(3日目のみ着用)
BOTTOMS:
①薄手のロングパンツ
②レインパンツ:ファイントラック/エバーブレスフォトンパンツ(3日目のみ着用)
SHOES:
LA SPORTIVA/TX4 MID GTX
■当日天気図:【気象庁 過去の天気図】参照
2022年8月8日12時
2022年8月9日12時
2022年8月10日9時
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。