キタダケソウを見つけよう

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投稿者
酒井 健
さいか屋藤沢店 店舗詳細をみる
日程
2022年06月27日 (月)~2022年06月29日 (水)
メンバー
天候
27日:晴れ 28日:曇り 29日:晴れ
コースタイム
27日:広河原<120分>白根御池小屋
28日:白根御池小屋<110分>小太郎尾根分岐<60分>北岳<55分>北岳山荘<70分>間ノ岳<60分>北岳山荘<100分>八本歯のコル<80分>大樺沢二俣<30分>白根御池小屋
29日:白根御池小屋<90分>広河原
コース状況
左俣コースはまだたっぷり雪が残っており軽アイゼン以上は必須
途中沢を何本かまたぐトラバース道は踏み痕があまりなく不安定で慎重にステップを切って進みました。
途中から夏道に合流できますが、アイゼンで雪道を下っていくことも可能。
アイゼン歩行に不安がなければその方が早いです。

八本歯コルの分岐からしばらくは急で不安定なハシゴや足場が悪い登山道が続くので注意

キタダケソウの群生していたトラバース道は狭くすれ違いに気を付けて。
花に木を取られすぎないように。
難易度
Google Map
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感想コメント

10年程前、キタダケソウを見に北岳に登りました。
悪天候の中、八本歯のコル周辺で咲いていたチングルマをキタダケソウだと信じ、沢山写真を撮って下山。よくよく見てみたら全てチングルマという失態!

今年ようやくリベンジの機会が巡ってきました。

初日の午後、天候の急変が予想されたため朝一番のバスで広河原へ。
あーー、ようやく来れました!懐かしい。いや、大きな変化がひとつ。
広河原山荘が新しくなってインフォメーションセンターの向かいに建っていました。
なんだかホテルみたいに豪華です。

身支度を整えスタート。急登ですがここのところ山に行く機会が多くカラダが慣れていたせいかそれほど辛くはありません。カラダを慣らすって大事ですね。
第一ベンチ、第二ベンチと過ぎあっという間に白根御池山荘に到着。なんとまだ9時過ぎ!肩の小屋まで行ける時間ですが、今回はここにテントで連泊。昼寝したり散歩したりビールのんでおつまみ食べて贅沢に時間を過ごしました。

2日目。すべてはこの日に詰まってる。
かなりロングコースなので4時出発!を狙ってましたがほぼ5時でした(苦笑)
草滑りを登り始めると、鳳凰三山の稜線から朝陽が登ってきました。
あー、きれいだ。山でのこの瞬間。贅沢なひと時。

日差しをたっぷり受けながら、そこここに咲く花々を写真に収め、持ってきた小冊子で妻と名前を確認し、草滑りを登っていきます。急登ですが花々や景色を楽しみながら登ること大事です。
小太郎尾根分岐に飛び出すと甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳、そして北岳。沢山の山々が見渡せます。気持ちいい!

肩の小屋はリニューアル中。元の小屋の隣に立派な建物が建設中でした。
そして新しくなったお手洗い。キレイでした。

ここらへんから風が強まってきて雲行きも微妙。
肩の小屋から15分強風の北岳に到着!お日様は雲に隠れていましたが山々ははっきりと見え、遠く富士山もバッチリでした!
風を避けて少し休憩。これからの長い道のりにエネルギー補充。こんなときは暖かい飲み物がやはり大切です。どんなに暑い夏の山行でも暖かい飲み物は持つようにしています。

ここから間ノ岳へピストンです。とにかくずーーーと稜線歩きなので展望はとてもいいのですが風の影響をモロに受けます。今日は好天予報だったのに風が強い!!とにかく強い。苦行か?というほどの強風のなかひたすら黙々を歩を進め間ノ岳に到着!写真も撮っていられないほどの風が吹き荒れてました(苦笑)百名山に間ノ岳に行っておきたい、という妻のその望みオンリーで強風のなかここまで来ました、、、

さあ、いよいよ目的のキタダケソウを探します。
北岳山荘から八本歯への山頂を巻いたトラバース道に多数咲いているという情報。
四方八方目を凝らして探しながら進みます。が、見るもの見るものハクサンイチゲ。
一体どこに?
すると片側が切れ落ちた細いトラバースの木道でついに発見!葉の形を何度も確認。これだ!これに違いない!ようやく咲いていましたキタダケソウ。ハクサンイチゲとは全然違います。ここをスタートに進む先に次から次へとキタダケソウが。ここにいたのか!10年前は歩いていないルートでした。ようやく出会えました。

本来70分のルートをなんと120分もかけて花を堪能し八本歯のコルから左俣コースを下山しました。
実は今日の核心はキタダケソウではなくここ。この左俣下山道でした。
夏道でも急で階段やはしごの多い道ですが、今日はまだ残雪が残っていて軽アイゼンを付けての下山となりました。そして3回ほど沢筋をトラバース。そこがあまりステップが切られておらず、転倒したらそのままざーーーーっと流される危険あり。妻はビビッてとても慎重になり時間がかかってしまいました。

テント場に戻ってきたのはなんと16時半。12時間近い山行となりました。疲れたぁ

3日目:今日はテントを撤収して下山のみ。
朝一番のバスを目指して下山しましたが、すこし早めに到着。ちょうど乗り合いタクシーが出発するところでタクシーに乗って芦安へ。道の駅でしこたま桃を買い込み、お風呂でさっぱりして帰宅したのでした。

フォトギャラリー

ようやく出会えたキタダケソウ

新しくなった広河原山荘

早く着いた初日はおつまみとともにのんびり

早朝 白根お池に映る北岳

鳳凰三山越しの日の出

残雪あり

北岳が見えてきた

こちらはハクサンイチケ

改装中の肩の小屋

北岳に戻ってきた~

富士山もバッチリ

今日は間ノ岳目指す

強風の中間ノ岳到着

歩いてきた道

南アルプスの山々

やめられない この眺め

ミヤマオダマキ

イワベンケイ

最後の核心 軽アイゼン必須

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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