鹿児島県・宮崎県 九州の山 17 高千穂峰 1574m 高千穂河原から朝駆けピストン

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2024年06月13日 (木)~2024年06月13日 (木)
メンバー
アミュプラザみやざき・やま館店 戸田
友人2名
天候
晴れ
コースタイム
【アクセス】
霧島ふれあいバス
JR日豊本線・霧島神宮駅→永池バス停
乗車時間 37分 6.8km

徒歩
永池バス停→高千穂河原駐車場
歩行時間 1時間30分 6.5km
 
タクシー
JR日豊本線・霧島神宮駅→高千穂河原駐車場
乗車時間 21分 12.9km

【コースタイム】
高千穂河原駐車場
→(120分)御鉢
→(100分)高千穂峰
→(150分)高千穂河原駐車場

6時間10分 5.2km 上り635m 下り635m
※標準コースタイムではありません。
※休憩時間は含みません。
コース状況
【ルートの概況】
①高千穂河原駐車場→御鉢
序盤の石畳は苔がついている上に朝露で濡れていて滑りやすかったのですが、濡れていることが問題なのではなく、それ以上に厄介なのは石畳が階段状ではなくスロープ状に設置されていることです。
樹林帯を抜けるとザレた火山岩の斜面が御鉢火口縁まで続きます。
踏み出すごとに崩れるので硬い場所を見極めて歩かないと消耗します。
 
②御鉢→高千穂峰
崩れる箇所はやや少なくなり滑る可能性は減りますが、雨で浸食され大きな段差ができたトレイルでやはり歩きくい。

【気象】
高千穂河原駐車場(984m) 2:30時点 15℃ 微風
高千穂峰(1574m) 5:00時点 13℃ 4~5m/s

【装備】
トップ
・ノースフェイス アコンカグアジャケット
・ミレー ティフォン50000STジャケット
・マウンテンハードウェア アルティチュードジャンキーズT
・ミレー ドライナミックメッシュNS
ボトム
・バーグハウス ヴェイパーライトファストハイクパンツ
シューズ
・マムート タイスライトミッドGTX
ザック
・エクスペド ライトニング60

登り始めはTシャツ1枚で動いていましたが、御鉢の火口縁に出てからは風が強まり、レインを着用。
頂上に着いてからしばらく休憩しているとさらに寒さを感じたのでインサレーションを着用してちょうど良かったです。

【トイレ】
高千穂河原駐車場にあり。
頂上にもあるが携帯トイレがないと使用できないので注意。

【駐車に関して】
高千穂河原駐車場に停めました。
1日500円。
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

今回はお店が入っているアミュプラザみやざきのバックオフィスの方たちをお誘いしての登山。
初心者のお二人を登山という底なしの陥穽に嵌める、、、もとい楽しんでもらうことが大きな目的でした。
当初は、ミヤマキリシマの大群落で名高い九重連山の一座・平治岳を検討していましたが、すでに下界の最高気温が30℃を超えている九州地方で、標高1600m程度の山を5~6時間かけて普通に登ったのでは、まだ慣れていない人にとっては苦痛なのではないかと思い至り方針を変更。
相談の結果、高千穂峰を「朝駆け」で登るという計画になりました。
早朝(というより深夜)から山を登り始めて頂上で日の出を見るという朝駆け。
私は知らなかったのですが、どうも九州地方独特の表現のようです。
確かに他の地方では聞かなかったような・・?
日の出時間の頂上の気温は15℃を下回っているはずなので気温の問題はこれで解決。
宮崎市から1時間半程度で行ける近さ、盛りは過ぎているもののまだ咲いているミヤマキリシマ、歩行時間は比較的短く、展望も良いことで有名、となればこれ以上の選択肢はありません。
 
登山口となる高千穂河原の駐車場には2:00ごろに到着し、ゆっくり準備して2:30ごろ出発。
濃い霧で濡れて極端に滑りやすい石畳と、ヘッドランプの光に寄って来る虫に辟易しながらも歩みを進めます。
樹林帯を抜けて虫がいなくなったと思ったら、次はザレザレの急斜面。
御鉢の火山活動が活発に続いていることによって下地が常に脆弱な状態で、霧島連山の中でもとりわけ登りにくい場所だそうです。
少しでも歩きやすい箇所を探して歩きたいものの、ヘッドランプで照らせる範囲はそこまで広くなく、時間がかかりました。
御鉢の火口縁まで来ると歩きやすくなりますが、馬の背とも呼ばれる丸みを帯びた尾根状の登山道は、暗い中歩いているとちょっと怖かったですね。
なにせ右手側は火口の底まで200mほど落ち込んだ崖。
全貌が見えないことで逆に想像力が刺激され肝が冷えるというところでしょうか。
 
火口縁を歩き切り、霧島神宮元宮の鳥居から最後の急登です。
少しだけ白み始めている空。
崩れて荒涼とした登山道の小脇には、春の終わりを告げるミヤマキリシマが薄明りに透かされて咲いています。
頂上に着くころには、明るさの増した空の下にいくつもの群落が見渡せ、意外とまだ残っているんだなと嬉しくなりました。
日の出時間ほぼぴったりに頂上に着き、宮崎平野から日向灘にかけてかかる雲にやや阻まれてはいましたが、ほどなく雲間から日の出が。
頂上に突き刺さる天逆鉾が橙色の光に覆われていき、同時に、綺麗な三角錐の山体の影が桜島の浮かぶ錦江湾に向かって伸びていく。
得も言われぬ時です。
お湯を沸かし、コーヒーを淹れてゆっくりこの絶景を楽しみました。
後からログを見たら1時間ほど頂上に滞在していたようですが、そんなに長くいたような気がしません。
こういう時は時間の進み方がちょっと緩慢になりますね。
 
さて下山。
登りで苦労していたのだから下りも苦労するというもの。
滑りやすい斜面に罵詈雑言を吐きつつ、たっぷり時間をかけて下りました。
それでも登山口に着いたのは9:00前。
朝駆けのこの不思議なお得感ときたら、クセになりそうです。
初心者お二人にもなんとか楽しんでもらえたようで、ひとまず山の面目が立ったということでいいでしょうか。

フォトギャラリー

天孫降臨しているかも。

ヘッドライト登山。

霧島神宮元宮まで来ました。

高千穂峰のシルエット。

明るくなってきました。

振り返ると桜島。お二人の心の山。

日が上がる直前の空の色。

上がりました。最高。

高効率鍋でお湯を沸かします。

ダイネックスマグでコーヒー。

山に乾杯。

山の影。大きいな。

明るくなったら御鉢がよく見える。

雲の上を歩く。軽く眩暈がする。

お疲れさまです。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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