海谷山塊 頸城駒ヶ岳

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2024年10月29日 (火)~2024年10月29日 (火)
メンバー
新潟山仲間
天候
曇→雨
コースタイム
海谷三峡パーク(40分)梯子(20分)縄梯子(90分)駒ヶ岳西峰(30分)駒ヶ岳東峰(30分)縄梯子(60分)縄梯子(10分)登山口(30分)海谷三峡パーク
コース状況
・海谷山峡パークには温水便座のトイレあり。駐車場無料。テント泊もできるようです。以前遭難騒ぎがあったので管理棟で登山届けを出発前に記入してほしいと当日いらっしゃった管理人さんに言われました。
・熊目撃情報多数。この日も駐車場近くにいたそうです。
・雨後の増水によっては周回コースの渡渉が困難になりそうです。キャンプ場のテラスから水量確認できます。
・全体を通して急登で滑りやすいのでロープが各所にあります。ピンクテープ多数で迷うことはありません。
・下山後のお風呂は一番近い塩の道温泉にて。コンパクトですが510円でゆっくりできます。
難易度
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感想コメント

 雨飾山の隣にある台形のテーブルマウンテン・駒ヶ岳。新潟から雨飾山へ行く度に気になっていた山で、今回ふと思い出し紅葉狩りをしに訪ねてみました。
 強いクライマーのみが集う明星山の近くだけあって、海谷渓谷からそそり立つ岩壁は見惚れてしまうほどの荒々しいスラブを形成していました。
 駒ヶ岳へは雨飾山荘から鋸岳・鬼ケ面山を経由して行くか、西側の海谷三峡パークから登る方法があります。雨飾山荘はテントが張れるので、雨飾山を登るついでに一緒に楽しむのも良いですし、三峡パークのキャンプ場を利用するのも良いでしょう。綺麗なトイレと炊事場があり、テントは芝生の上に張って快適に眠れそうです。ただし最近は熊の出没が多いとか。駒ヶ岳は鋸岳まで縦走したら、渓谷を下って沢を歩き周回もできます。熊の心配さえ無ければ、かなり楽しめそうな雰囲気でした。

 今回は時間に余裕が無く、前日かなりの雨で沢の増水も心配だったので駒ヶ岳のみピストン。渓谷の様子は登る前に少しだけ寄り道して見てきました。圧巻のスラブとそこを白糸のように流れ落ちる滝は、紅葉も相まって壮観な景色でした。登山道も雨でぬかるみ、落ち葉でさらに滑りやすくなっていたため、スリップの心配のない日を狙えば、周回も不安無く歩けそうな気がします。

 駒ヶ岳は雪国らしく急登、ぬかるみ、狭く切れ落ちたへつり、などなど歩きにくさが揃った難儀な山です。山頂から隣の東峰に向かう時は特に滑って、尻餅を何度かつきました。下山した頃には全身泥んこなので着替えが必須です。
 鞍部に来て登り返し始めると、雨飾山とさらに奥には北アルプスの北部の山々が見えました。白馬岳や朝日岳、栂海新道だけではなく、その奥の鹿島槍の双耳峰と五竜岳、三つの峰から成る爺ヶ岳まで確認できました。アルプスを見て興奮気味で山頂へ戻り下山開始。登りが辛かっただけに下りも当然しんどかったです。これ以上泥んこになりたくないので、慎重に足場を選んで下りました。登ってくるツアー客らしき団体さんとすれ違いましたが、なぜこの山を選んだのか不思議でした。雨飾山や、足を延ばせば妙高、火打などがあるのに。腑に落ちないまま下山し、そのまま温泉目指して糸魚川市内へ向かいました。

 駒ヶ岳に最も近い塩の道温泉に立ち寄り、汗と泥を流しました。スキー場の麓なので冬は賑わいそうです。こぢんまりとしたお風呂でしたが、肌がつるつるになって浴槽からは駒ヶ岳を眺めることが出来ました。思いがけず良いお湯で大満足。そのまま海へ向かい、海鮮目がけて道の駅へ。しかし時間が遅く蟹定食は逃してしまいました。代わりにテイクアウトできるアンコウバーガーをゲット。期待していたものとは違いましたが、ギリギリ海の幸にありつけました。
 今回は気になっていた山に数年越しに登れて満足でしたが、思っていた以上にしんどい山でした。もう登る機会は...ないと思います。

【使用ウエア】
ミレー/ブリーズバリアーワイルダージャケット
ノースフェイス/バーブライトパンツ
ファイントラック/ドライレイヤークール
○ロープや梯子、木の根を掴むのでノースフェイスのシンプルトレッカーズグローブなど、薄手で掌がタフな手袋があると便利です。
○ぬかるみもあるのでゲイターを履くと安心です。

フォトギャラリー

稜線から日本海が見えました。

スタートの海谷三峡パーク。

海谷高地の様子を見に渓谷下りてみます。

荒々しいテーブルマウンテン。

渡渉すると足首くらいまで水がきました。

紅葉に彩られた岩肌。

駒ヶ岳登山道から見た渓谷の様子。

梯子が出てきました。

続いて縄梯子。梯子から岩場に移動するとき少し緊張しました。

梯子終わると出てくるスラブ。登ったら楽しそうです。

駒ヶ岳の山頂に着きました。

対岸の岩稜帯も色付いています。

雨飾山。あちらの紅葉はどうでしょうか。

北アルプスが見えました。白馬、朝日、鹿島槍や五竜まで。

東駒ヶ岳から西駒ヶ岳に戻ります。

下ってきたら明星山も見えました。

麓から見る駒ヶ岳。いかつい山容です。

お隣の雨飾山。

久しぶりに海を見ました。

道の駅能生でアンコウのフリッターバーガーをいただきました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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