妙高 外輪山 前山バックカントリー
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年03月27日 (火)~2012年03月27日 (火)
- メンバー
- 天候
- コースタイム
- ゴンドラ山頂駅---40分---ゲレンデトップ---120分---前山山頂---20分---スキー場ゲレンデ
- コース状況
- 湿雪・クラストバーン
- 難易度
感想コメント
妙高赤倉・・お気に入りの温泉宿とスケールの大きなスキー場は
気の合う滑り仲間とよく訪れるエリアです。
今回は、”アカカン”こと赤倉観光スキー場の最上部より入山し
妙高山、外輪の前山(1932M)を目指し滝沢尾根を滑る計画を立てました。
ハイクアップも1時間30分程度と短く、良質な雪質で滑りも楽しめるということで、地元ではポピュラーなルートです。
さて当日は、この上なく良好な天気に恵まれて気分も上々のなか誤算が発生!
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、ゲレンデの最上部に到達する予定が
最上部へのリフトが休止!スキー場途中からハイクアップスタートとなりました。
小春日和の中、黙々と閉鎖中のゲレンデをハイクアップ!一気に汗が噴出す!
リフトが動いていれば数分で到着するゲレンデトップまで、40分以上かかってしまいました。
小休止を取り装備を整え、”いよいよ”と言うか”やっと”と言うか入山です。
我々の前に2~3パーティが先行しているため、ハッキリとトレースがついてコースを見失うことはありません。
柔らかな日差し、美しいブナ林を快調に進む中、二つ目の”誤算”が発生!!
いつもならサクサクとハイクアップする鷲尾女史が遅れてる!明らかに遅い!
進むほどにその差が開いてゆく。体調が悪いのか?トラブルがあったのか?
のちにスキーシールのトラブルで上手く歩けなかったとか・・・ギアには愛情たっぷりのメンテナンスが必要だよ。
そんなこんなで予定の2倍の時間を要して前山に到達!
山頂手前は急登な痩せ尾根。さらに冷たい風が吹き抜けウインドクラストした雪面は
スキーのシールが効きにくく登攀に苦労しました。
予定より遅れたスケジュールの思案を
している中、山頂で地元のスノーボーダーとお知り合いになり、
近辺のルートを詳しく教えてもらう。協議の結果、彼と同じルートを滑り降りる事になった。
いよいよドロップイン!登りの苦労が吹き飛ぶ瞬間!!!
♪ワンターン~♪ツーターン~?? 吹っ飛んだのは”自分”であった!!
クラストした雪面はウエハースのようにもろく硬く・・スキーの厚み分だけ砕ける。
スキーが曲がらない?? さらに”あっと”言う間にオーバースピードになる速い斜面!
コースは小さな谷に吸い込まれ、日陰はパウダー、日当は硬い雪面と、天使と悪魔が揃ってご滞在。
難易度高いぜ!まったく!と斜面をうらめしげに読み、快適とは程遠い滑走が続く・・
ようやくゲレンデに着いた時は、身も心もボロボロになっていました。
来シーズンにもう一度「滝沢尾根にチャレンジ」したい・・・う~ん、まだまだ修行が足りないな~
今回、山頂手前の痩せ尾根と谷筋の一部で雪崩の可能性が高い状況がありました。
雪面にストレスをかけて滑るバックカントリー。楽しい反面、危険も一杯です。
気をつけて今シーズンのバックカントリーを楽しんでくださいネ。
春は雨が降ったり、雪が降ったり。昼間は解けて夜は凍ったり。春の雪山はチョットこわいです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。