【欧州】マッターホルン ヘルンリ稜【登山】
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年08月23日 (木)~2012年08月23日 (木)
- メンバー
- 天候
- 快晴
- コースタイム
- ヘルンリ小屋~頂上 片道約6h
(往復14時間かかりました。)
- コース状況
- 今年は高温が続き、雪は頂上直下80m程度(アイスでした)
非常に登りやすいコンディションらしいですが、落石が多かったです。
- 難易度
感想コメント
TV番組のロケ隊に先駆けて、スイスの名峰マッターホルン(4478)に登ってきました。
天候も良く、14時間もかかってしまいましたが、
無事ガイドレスで登頂・下山することができました。
ヘルンリ稜はマッターホルン初登で用いられたルートで人気の高いルートです。
3260mの山小屋から1200m以上の高度差を日帰りする必要があるのですが、
安全のため4時半以降でなければ出発することができません。
最も容易といわれるヘルンリ稜ですが、Ⅲ級程度の岩場が連続し、
一部は5.8程度のセクションも現れます。
要所要所には太い固定ロープがあるのですが、
クライミングが強いられるセクションも多いです。
ルート取り次第ではより難度の高いクライミングを要求される場合もあり、
ガイド登山で登るのが無難ということがよくわかりました。
今回は雪が少なく、アイゼンは上部200m程度でしか必要ありませんでした。
ピッケルは頂上直下80mほどがアイス化しており、
当初の予想に反して必要となりました。
支点は強固なグルーアンカーが多用され、
尾根沿いの歩きのセクションでは大きな鉄杭が打ち込まれています。
【小屋について】
マッターホルン登山者は身分証明書を預けるように言われます。
小屋のチェックインは15~19時で、小屋に空きがあれば
ツェルマットで天気予報を確認してから予約することもできます。
【装備について】
マッターホルン自体は保温材なしのアルパインブーツでOK
ただし、モンテローザなどでは保温材のないブーツはガイドに却下されるようです。
ロープはシングルを使うのが当たり前のようです。50mでも行けました。
鉄杭には多くのガイドがロープを掛けまくってワヤクチャになるので、
鉄杭に直接クリップできるクイックドローがあると便利です。(写真参照)
ピッケルは必須、山頂直下で必要になります。
フォトギャラリー
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。