不帰嶮(かえらずのけん)vol.2~不帰嶮を越えて八方尾根へ

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年09月03日 (月)~2012年09月05日 (水)
メンバー
天候
曇り時々雨
コースタイム
【一日目】
猿倉(9:30)→白馬尻小屋(10:30,休憩20分)→大雪渓取り付き(11:50)→葱平(14:15)→白馬山荘(15:25) 行動時間:約5時間半

【二日目】
白馬山荘(7:05)→杓子岳分岐(8:00)→白馬鑓ヶ岳(9:00,休憩15分)→天狗山荘(10:05) 行動時間:約2時間半

【三日目】
天狗山荘(5:30)→天狗ノ頭(5:50)→天狗ノ大下り(6:40)→不帰一峰(7:30)→不帰二峰北峰(8:57)→不帰二峰南峰(9:30)→不帰三峰(9:55)→唐松岳(10:12,休憩10分)→唐松岳頂上山荘(10:30,休憩30分)→丸山(11:28)→八方池(12:15,休憩10分)→八方池山荘(12:55)→下山(13:35) 行動時間:約7時間
コース状況
【天狗山荘~不帰2峰】
 天狗ノ頭までは危険箇所もなく快適な稜線歩き。天狗ノ大下りから鎖場の続く急下降です。下りるとしばらく鞍部の安全な登山道が続きますが、2,411mの最低鞍部を過ぎるといよいよ核心部『不帰嶮』がスタートです。1峰は危険箇所はほとんどなし。2峰への登りから本格的な鎖場、ハシゴの連続です。しかし、手がかり、足がかりはしっかりしており、3点支持をキープしていれば安全です。予想よりも高度感がなく、意外にあっさり通過しました。しかし、この2峰の前後はほとんど鎖場で、登山者が多い場合は通過に時間もかかるので集中力を切らさないように慎重に行きましょう。

【不帰3峰~唐松岳】
 危険ではないトラバースを繰り返して安全・快適な稜線歩きです。唐松岳越しに唐松岳頂上山荘が見えてきたら頂上はまもなく。

【唐松岳頂上山荘~八方尾根~八方尾根スキー場】
 快適な下り。急でもなく安全です。しかし、アルプスの稜線上ですからガレ場も多く、森林限界も越えており日焼けには注意。八方池が見えてきたら残りは1時間弱。八方池は憩いの場♪休憩して残りに備えましょう。八方池山荘からはリフト2基、ゴンドラ1基を乗り継ぎ、楽々下山\(^o^)/!!
難易度
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より大きな地図で 120903不帰嶮 を表示
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感想コメント

 前日、強風と雨でほとんど寝られず((+_+))。でも友人と小澤さん(*小澤さんは小屋だから当然じゃー!)は「爆睡した」とのこと。僕はデリケートだから♪。

 この日も雨。でも今日は一気に不帰嶮を越えて下山しなければなりません。とはいえ計算上は昼過ぎには下山できているはず。5:30スタート。寝不足の僕はテンション低めでしたが、天狗ノ大下りで緊張感を強いられ、あとはほどよい緊張感で不帰嶮を通過しました。2峰前後以外は特に肝が冷えるということはありませんでしたが、それもきちんと整備された登山道、鎖場のおかげ。感謝×2♪。加えて不帰嶮入り口手前で雨も上がり、核心部通過には天候も味方してくれました。予報を確認し、晴れてくると予想していましたが。不帰3峰から先は楽しい楽しい稜線歩き。会話も弾み、あっという間に唐松岳山頂へ。眺めの休憩をしたにもかかわらず、唐松岳頂上山荘で小澤さん、友人の二人はビールを食らい、さらに長い休憩を…。あとは僕は“3週間前に来た”道を逆に下っていきました。リフト、ゴンドラを下りに使うとなぜか損をした気分になるんですよね~(ー_ー)!!

 下山後、温泉に入り、さあお待ちかねの蕎麦を食べるぞー、と意気込んでいましたが、昼の3時過ぎなんて考えてみたら営業しているお蕎麦屋さんなんてほとんどありません。探し回った挙句、温泉に戻り、女主人さんに伺ったところ、親切に数件電話して聞いていただけました。そうしたら『山人(やまと)』さんという国道148号線のやや大町寄りにあるお店がやっているとのこと。お礼を言い早速GO!!素朴な店構えで落ち着くし、蕎麦と山菜の愛称もバッチリ♪そのあとはロングドライブが待っていましたとさ(+o+)、おしまい。

フォトギャラリー

不帰嶮、そして唐松岳方面。

雨ですがテンション上げてまいりましょう。

女王様、コマクサ様、どうか私たちを安全にお導きください!

天狗ノ大下りへ入る。

雨が上がり、ちょっと晴れてきたかな。

不帰1峰。ここはまだ緊張感あまりなし。

で、これが見えてきて緊張感が高まってきた。

どうやって登るの?!どこ登るの?!と言いながら撮影。

緊張感のない看板だが、ここから核心部へ。「わーい、不帰だ不帰だ、帰りたいよー」って感じか。

なぜか取りつく際笑ってしまう。

えいやっ!!

ワァーオォ!!高度感サイコー!

で、越えてしまったらおかしなことに…。

緊張感なくなったらおかしなテンションに。

唐松岳頂上にて。もう緊張感ゼロ。

唐松岳頂上山荘へ向けて。ビール飲みたくて表情緩みっぱなし。さっさと前を向いて歩け!!

で、これですわ\(^o^)/唐松岳をバックに。

八方池で最後の休憩。

リフトとゴンドラで楽々下山。

蕎麦屋『山人(やまと)』さんで大盛りを食らう。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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