上州 武尊山
- 投稿者
- 田渕 幹敏
- 日程
- 2012年11月04日 (日)~2012年11月04日 (日)
- メンバー
- ららぽーと横浜店 田渕 (TL)
他 1名
- 天候
- 晴
- コースタイム
- 裏見の滝(武尊神社)駐車場 ⇒ (30) ⇒ 林道奥駐車場 ⇒ (20) ⇒ 手小屋沢避難小屋ルート 分岐 ⇒ (60) ⇒ 手小屋沢避難小屋 分岐 ⇒ (120) ⇒ 武尊山 ⇒ (70) ⇒ 剣ヶ峰山 分岐 ⇒ (90) ⇒ 手小屋沢避難小屋ルート 分岐 ⇒ (20) ⇒ 林道奥駐車場
※ 単位は分、休憩含まず。
※ 裏見の滝駐車場から林道奥駐車場までは車だと約15分、但し道は悪い。
- コース状況
- 裏見の滝からの周遊コースは、武尊山の一般登山道としては難し目のルート。
登山道はよく整備されているが、途中には鎖場や両手を使って登降する様な急斜面が頻出する。
鎖場は無積雪期であれば初級と言って良いと思うが、雪が岩を覆い鎖やロープが凍る時期にはもう少し難しい。
岩に付着した水分やロープが凍ると表面が鏡の様にツルツルになりとても滑るし、氷が岩の凹凸を埋めるので手足がかかり難くなりロープも棒の様に硬くなって振られ易くなる。
転滑落に注意が必要。
また、鎖や岩は手を冷やすので保温にも注意。
剣ヶ峰山からの降りルートは斜面が急で、雪が乗ると滑り易い。
スリップからの滑落に注意。
全体を通して沢の渡渉が数ヶ所ある。
冬期は特に、絶対に足を濡らす事の無い様に防水の靴が必須。
同じ山域に「剣ヶ峰」と「剣ヶ峰山」があるので注意。
今回のルートでは剣ヶ峰山を通っているが、この山は国土地理院の"1/25000 地形図"には山名が表記されていない。
剣ヶ峰は記載があるので混同に注意。
また、山麓には武尊神社が約30社あるのでナビ等を使う際には注意が必要。
- 難易度
感想コメント
日本武尊(やまとたけるのみこと)にまつわる故事がその名の由来と言われる武尊山(ほたかやま)。
山頂からは360度の大展望が得られ、そこから見える谷川岳が美しい山としても知られています。
多くの登山道がありますが、どれも登山口までのアクセスは比較的不便。
その為今まで延ばし延ばしになっていましたが、実は前から1度登ってみたいと思っていた山です。
その理由は、名前がカッコ良いから!(笑)
燧ヶ岳や皇海山など・・・その山について知らなくとも思わず惹かれてしまう様な山名が時々あり、やはり登ってみたくなってしまいます。
武尊山もそう言った山の1つでした。
山頂付近にはもう雪があるかな程度に予想していたのですが、登山口から薄く雪が積もっていました。
少し標高を上げると10~20cmの積雪があり、完全に冬の山です。
これから登山を考えられている方は、冬山に準ずる装備でお出かけ下さい。
雪が薄い間は軽アイゼンで登れると思いますが、冬期に登山靴で岩場を登る事に慣れていない場合は前爪がある方が楽だと思います。
手小屋沢避難小屋 分岐から山頂までの間に幾つかある鎖場は、岩が凍ると多少難しくなります。
少しでも恐怖や危険を感じたら、そこから引き返す方が良いです。
剣ヶ峰山 分岐からの降りは、急なので雪が乗ると滑り易くなります。
アイゼンの爪をきちんと効かせ、慎重に通過して下さい。
1年振りの雪山、やはり嬉しいですね。
純白に輝く樹氷と常緑の下草の濃い緑、燃える様な山麓の紅葉と真っ青な空。
4つの色がそれぞれに鮮やかで、それは美しかったです。
季節の変り目の本当に一瞬にだけ見る事の出来る秋と冬の共演が、とても素敵です。
樹氷と下草の緑のコントラストは、本当に綺麗でした。
緑の下草から、まるで何か違う世界の植物の様に眩しいばかりの白さで立つ樹氷。
シベリアのタイガを思わせる様な白く雪を纏った針葉樹の森は、幻想的な美しさで胸を打ちます。
適度な難易度で楽しませてくれる、小さくも冒険的な雪壁。
神秘的で美しい樹氷の森。
山頂からの展望。
多くの魅力が詰まった、とても素敵な山でした。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。