槍ヶ岳から大キレット

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年11月18日 (日)~2012年11月21日 (水)
メンバー
天候
曇りのち雨のち晴れ
コースタイム
一日目:上高地(120分)徳沢(80分)横尾(130分)槍沢キャンプ場(テント泊)
二日目:槍沢キャンプ場(140分)天狗原分岐(130分)殺生ヒュッテ(40分)槍ヶ岳山荘(テ    ント泊)
三日目:槍ヶ岳山荘(190分)南岳小屋(80分)長谷川ピーク(130分)北穂高小屋(テント     泊)
四日目:北穂高小屋(100分)涸沢小屋(120分)横尾(70分)徳沢(120分)上高地
コース状況
一般ルートとは言え南岳から北穂高の間の大キレットは岩場が連続し、怖いと感じる箇所が随所に出てきます。特に北穂高側は、飛騨泣きを始め終始気の抜けない岩場ばかりです。三点支持を確実に行いましょう。また、今回は南岳側から入りましたが、北穂高側から入る方が難易度はあがると思われます。
難易度
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感想コメント

憧れの大キレットに行って来ました!
一日目、始発列車で出発し昼過ぎに上高地に到着。かなり早いペースで歩き続け、夕方には槍沢キャンプ場にてテント泊。なんとか明るいうちに食事も済ませることができ一安心。夜からは雨の予報。シュラフにくるまりウトウトした頃、本格的に雨が降ってきました。

二日目、明け方になって少し小雨になった雨。テントを畳む頃にはほんの少し青空も見えていました。が、歩き始めてしばらくすると、あたり一面霧の中。雨風も強くなってきて、とにかく止まると寒い、でも歩き始めると湿った空気のせいか蒸れてしまう、の繰り返し。本当はこの日、南岳まで行けたらと思っていましたが、すっかり戦意喪失。槍も見えないし、明日は晴れそうだし、ということで槍ヶ岳山荘のテン場に泊まることにしました。その夜はテントが飛ぶのではないかと思う程の強風に見舞われ、ボコンボコンと音をたててたわむテントに不安を覚えましたがなんとか耐えてくれました。

三日目、3時頃目を覚ますと一面の星空。前日全く見えなかった槍ヶ岳がよく見えます。山頂でご来光を拝み、大キレットに向けて出発。この日は平日とあってかそれほどではありませんでしたが、その週末は槍ヶ岳に長蛇の列ができていたそうです。混んでいるときにはお互いに落石等には注意したいですね。南岳まではごろごろとしたガレバを進んでいきます。危険箇所は特にありません。
さて、いよいよ大キレットへ。まずは、南岳からの下りです。鎖や梯子もありますが、手で岩をつかむ箇所がほとんどです。降りきったあとの第一の核心、長谷川ピークの高度感はすごいです。慎重に慎重に三点支持を守って降りていきます。このあたりからガスってきてしまいました。長谷川ピークを超えると、300mの登りが待っています。第二の核心、飛騨泣きは鎖にしっかりとつかまっていれば問題ありません。(と言いつつ怖かったですが)私としては飛騨泣きの後、北穂高小屋への登りがとても長く感じ、疲れもあってか辛かったのを覚えています。とにかく集中しなくてはと思い慎重に進むよう心がけました。北穂高小屋に着いたときの達成感は最高でした。

4日目、この日も夜から朝にかけてはあいにくの雨。北穂高から涸沢への下りは、岩場が連続しとても歩きにくかったです。途中鎖も出てきました。涸沢を越えた辺りからは青空がのぞき、下山後は美しい上高地の景色に出会えました。今回は雨に降られることが多かったですが、やはり北アルプスの山々は美しいですね。次はどこの山へ行こうか、ついつい考えてしまいます。

フォトギャラリー

大キレット

槍沢 岩魚がいました

槍沢キャンプ場

二日目 お山は初秋の気配

三日目 朝の槍ヶ岳

山頂からのご来光

朝日に照らされています

振り返って槍ヶ岳を望む

屏風岩

南岳山頂

いよいよ大キレット

まずは下ります

振り返ると南岳が

長谷川ピーク

飛騨泣き

後は登り

北穂高小屋はまだか

最終日 涸沢へ下ります

こんな感じで歩きにくいです

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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