安全登山普及指導者中央研修会
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2010年07月02日 (金)~2010年07月04日 (日)
- メンバー
- 天候
- 雨時々曇
- コースタイム
- コース状況
- 広い敷地のほか低酸素室や、屋内・屋外に人工壁があり、
様々なシチュエーションでの訓練が可能です。
お風呂もお布団もあり、暖かい食事もでます。
- 難易度
感想コメント
国立登山研修所にて行われた「安全登山普及指導者中央研修会」に参加してきました。
登山研修所は文科省所管の機関で、主に学生への登山研修や指導を行っており、
私も学生時代からお世話になってます。
今回の研修は社会人登山者を対象に、指導者育成を目的に行われたものです。
読図コースと登攀コースが設定されており、それぞれ参加者の活動形態やレベルによって班分けされ、
講師1人に研修生3人程度という、少人数での研修となりました。
私は今回、消防の山岳救助隊の方と同じ班となり、弊社契約ガイドでもある笹倉講師に指導していただきました。
研修では、山岳事故での基礎的な救助システムを練習し、
習熟を早めるためにシステムごとにタイムトライアル形式で反復し、
確実・迅速に組み上げる訓練を行いました。
内容としては、
・基礎的な確保理論(全体講義)
・ダミー人形をつかった、墜落確保訓練(全体)
・流動的な固定分散によるアンカー構築
・資器材(プーリー・プルージック・8環・STOP・IDなど)の取り扱い
・8環による吊下ろしシステム
・1分の1、2分の1、3分の1、5分の1での引き上げシステム
・ロープブリッジの張り込み
・上記内容を用いたシミュレーション訓練
研修中は、私からはギアの取り扱いを解説し、
消防の方からは要救助者への接し方や安全確保について説明していただくなど、
双方向の内容となったほか、いろいろな意見や疑問も交換できて非常に有意義でした。
ただ、非常に惜しい事に、若手のクライマーの参加者が非常に少なかったです。
富山という立地は悪いですが、プロが講師を務め、実戦的な確保訓練や支点構築・セルフレスキューなど、
クライミングジムや山岳会では絶対に経験できない内容(しかも低価格)となっています。
例年7月・11月に同じ研修会が行われますので、アルパイン志向の方だけでなく、
フリー(スポート)クライマーの方もぜひご検討下さい。
(※今回の救助技術に関する研修は、本来の研修内容とは異なります)
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。