6月のカムイミンタラ縦走(大雪山系縦走)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年06月17日 (月)~2013年06月20日 (木)
メンバー
天候
曇時々雨
コースタイム
・1日目
層雲峡ロープウェイ+リフト→(30分)→黒岳七合目→(60分)→黒岳→(25分)→黒岳石室
・2日目
黒岳石室→(80分)→北海岳→(60分)→白雲岳分岐→(30分)→白雲岳避難小屋
・3日目
白雲岳避難小屋→(180分)→忠別岳→(80分)→五色岳→(80分)→化雲岳→(60分)→ヒサゴ沼避難小屋
・4日目
ヒサゴ沼避難小屋→(70分)→化雲岳→(140分)→第一公園→(120分)→天人峡登山口
コース状況
・霧
雪のない夏道はしっかり道はついていますが、雪渓上で霧に巻かれると厄介です。特にこの時期は入山者も少なく、リボンなどマークも無いため、道迷いが起こりやすいです。(残雪期は特に道迷い遭難が多いそうです。)25000分の1の地図、コンパス、GPSは必携です。今回、ガーミンGPSの正確さには非常に助けられました。
・雪
まだかなり雪が残り、コースの4~5割程度はまだ積雪があります。
また雪渓には氷化した箇所もあり、傾斜の急な箇所では滑落しないよう注意が必要です(特に黒岳七合目からの登りとヒサゴ沼周辺の雪渓)。軽アイゼン・ストック、場合によってはピッケル持参が無難でしょう。またお昼過ぎからは踏み抜きに注意。
・天候・気温
今回、気温は5℃〜15℃程度と暖かかったです。しかし気象条件によっては積雪もありうるそうなので、状況によっては3000mクラスの残雪期の山を想定した装備・服装が必要です。
・登山道
融雪と雨のため、天人峡までの登山口は一部川のようになっていました。足回りの防水対策はしっかりしましょう。(雪解水なので冷たいです。)
・飲料水
北海道の生水はエキノコックス予防のため、煮沸消毒が基本です。私は調理・飲料水にガスストーブ(EPIのREVO-3700)を使用しました。ガスカートリッジは空港やロープウェー駅などで比較的簡単に入手できます。3泊4日避難小屋利用の行程で230レギュラーカートリッジ1個で十分でした。飲料水を行程トータルで約5リットルほど煮沸。朝食と夕食は(昼食は行動食のみ)ガス節約のためお湯だけで調理できるアルファ米やフリーズドライ食品、湯戻しの乾麺などを利用した所、下山時で約半分余りました。(私個人の結果ですのであくまで参考程度にお考えください。)
難易度
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感想コメント

大展望が楽しめる、人気のトムラウシへの縦走路。人も少ないこの時期、ルンルンハイクを期待していたのですが、ずーっとぐずついた天気が続き、太陽が見れたのは3日目の朝の3時間程度…。おかげで旭岳もトムラウシも山頂を踏むことなく下山…と結果的にはかなり残念な山行でしたが、本州の山にはないダイナミックな景観、見事なお花畑に大きな熊の足跡…と北海道の山を満喫でき、久しぶりに充実したハイキングが楽しめました。またいつか、この時期に歩いてみたいなと思える、よい山でした。

さて、この時期の大雪山・十勝岳を初めて歩かれる方に最もオススメなのが、当サイトにアップされている島田和昭ガイドの登山レポート。

http://www.kojitusanso.jp/yama_detail.php?fm[id]=113

さすが!の的確なアドバイスには、私もずいぶん参考にさせていただきました。ぜひご覧ください。

フォトギャラリー

3日目朝。唯一晴れた瞬間!トムラウシまでの道!

黒岳7合目からの登り。かなりの急傾斜です。

黒岳石室。素泊まり2000円

2日目。濃霧の中、川を発見!「まさに隠れた川に耳を澄ませ」です。

ある意味天国?霧の中のお花畑。

白雲岳避難小屋。あまりの濃霧に水汲みに100m歩いただけで小屋を見失い、かなりあせりました(汗)

3日目。とおくでウサギ。

旭岳。また曇ってきた…。

忠別岳避難小屋分岐付近から忠別岳。

ヒサゴ沼までの下り。手前に大きな亀裂が走っています。

ヒサゴ沼横の木道を踏み外してまたポチャリ…。

4日目ヒサゴ沼の雪渓から。目標物が何も見えないのでGPSとコンパスでルートファインディング。

雨が激しいのでトムラウシは諦めて天人峡へ下山。下降点の化雲岳から。

雪渓から登山道への出入り口付近は踏み抜き転落に注意!

天人峡までのバスが廃止されたせいなのか、一部かなりの藪道。

第一公園。

夏雨楽々♪第一公園からは美しい森の快適な尾根道です。

天人峡に到着!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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