三重県 北山川水系 備後川・ナル谷 大滝登り

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2013年07月11日 (木)~
メンバー
GRAVITY RESEARCH NAMBA 戸田
神戸本店 平田
本社 荻野
天候
晴れ
コースタイム
【車】
南阪奈道・葛城IC⇒(180分)駐車スペース

【徒歩】
駐車スペース⇒(10分)60m滝取りつき⇒(90分)60m滝抜け口⇒(60分)ゴルジュ帯⇒(90分)林道⇒(60分)駐車スペース
コース状況
山と渓谷社『関西起点 沢登りルート100』掲載。
大滝の登攀には40m以上のロープ、カミングデバイスがあるといいです。
泳ぎは避けられない箇所もあるので気温の低い日はウェアにも気を使いましょう。
ヒルはいません。
難易度
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感想コメント

沢登り第4弾。
気になっていた沢でしたが、入渓してすぐの60m大滝の登攀に自信がなく、やっと思い切って行くことになりました。
林道からガレた斜面を降り、備後川を渡渉します。
この時点で威圧的な大滝が見えていて緊張させられます。備後川は問題なく渡渉できますが、増水すると無理な水量。
取りつきでだいたいのラインを決めて登攀開始。
1P目は滝身のすぐ左側を登ります。プロテクションを取れそうなところは少なく、結局1つだけカムをキメめましたが、気分はほとんど30mのフリーソロ。しかも岩が滑りやすく、乾いているところでもフリクションに乏しいのでたいぶ気を遣いました。
2Pは苔生した壁を灌木を頼りに登るクライミング。「灌木を頼りに」とは言うものの、部分的にしか使えず、傾斜が強いこともあってここも緊張しました。奮闘的です。
2Pを終えたらあとはロープはいりません。慎重に登って滝の落ち口に抜けます。
大量に汗をかいたので、抜けた先の30m滝の釜にすぐ飛びこみました。沁みわたります。
30m滝を高巻きしたあとは快適な釜泳ぎとシャワークライミングが続きます。水はキレイで冷たすぎもせず、もう最高です。これが滝を登ったご褒美というものでしょうか。
しばらくは谷の名前のとおりナルい渓相が続き、緊張をほぐしてくれます。透明度の高い流れに一枚岩のナメ、大滝とは両極端の和やかな景色ですが、これもナル谷の魅力だと思います。
後半はもう一つの核心、ゴルジュ帯があります。
両岸は狭まり、屹立して逃げ場がなく、薄暗い。進む以外ありません。
その中でも特に難しいのは、6m滝を越えた先の7m滝。滝身には太い倒木がよりかかっているものの、ほとんど登るのに使えません。かといって巻き道もなく、右岸のバンドを利用して越えますがこれがかなりバランスが悪い。直径4cmくらいの細い灌木を起点にしてバンドに立ちこみ、ジリジリとバランスを崩さないように進みます。私は大滝の登攀より難しく感じました。
ゴルジュ帯を越えたらあとは難しいところはありません。
二俣で右に進路を取り、林道まで詰めあがり終了。

余談ですが、関西方面から来る場合、車を停めたところから最終のコンビニまで75kmほど離れています。コンビニでできることは早めにしておきましょう。

フォトギャラリー

ナル谷で待ってます。

林道から備後川へアプローチ。

60m滝。圧倒されます。

滝身の左側から登り始めます。

プロテクションがほとんど取れず怖いです。

30mいっぱいに出してピッチを切る。プロテクションはリンクカム2番一つのみ。

2P目は傾斜の強いコケ壁登り。意外と使える立木がなく緊張します。

抜けると30m滝と大きい釜。テンション上がります!

汗だくなのでひとしきり水浴び。

30m滝の落ち口はこんな細い。

間隔をおいて大きい釜と滝が連続。

泳いで滝に取りつき・・・。

登る。

気持ちい~。

中間部はナルい感じ。落ち着きます。

滝はほとんど直登できます。

気温が高かったのでもう水浴びまくり。

上部の核心、ゴルジュ帯。

ゴルジュ帯の7m滝。このバンド登攀が一番悪い!

もうこれでもかと水に浸かった谷でした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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