体力勝負の笠ヶ岳!
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2013年08月12日 (月)~2013年08月13日 (火)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 新穂高温泉登山口ゲート→(60分)→笠新道登山口→(250分)→杓子平→(110分)→抜戸岳→(110分)→笠ヶ岳山荘(テント泊)
笠ヶ岳山荘→(60分)→抜戸岳→(60分)→杓子平→(160分)→笠新道登山口→(40分)→新穂高温泉登山口ゲート
- コース状況
- 危険なところは特になし。抜戸岳から笠ヶ岳への稜線上が狭いところがあるのでそこだけ注意です。
- 難易度
感想コメント
ひとこと感想を言うなら・・・とにかく体力勝負!!!
冬に西穂独標から。先週槍ヶ岳から。どこから見てもどっしりとした存在感を放つ笠ヶ岳。
百名山ハンターとしてはここは行っておかないとっていうことで、お盆真っ只中に行って参りました。仕事が終わって用意して、その足で向かった新穂高温泉でしたが、午前2時に着くも「夕方の6:00からもうイッパイ。」登山者用の無料駐車場はやはり満車でした。それで、離れたところにある鍋平駐車場を案内されました。仮眠。
鍋平駐車場からスタートですが、歩くと結構遠いです。
先週通った双六小屋方面と同じ方向に歩いて行きます。笠新道の入り口までは車も通れる(一般車はダメ)道なので、ほぼ平坦です。笠新道入口を通り過ぎてトイレ休憩&りんご調達にわさび平小屋まで足を延ばしました。(往復20分)
笠新道。いきなり急な登山道が始まります。全国的に猛暑日の今日は暑くて暑くてたまりません。最初は樹林帯を登っていくので眺望なし。時々登山者が下りて来ますが、このシーズンにしては(駐車場の混み具合からいったら)少ないかなぁという印象。途中から視界が開け、背中に槍・穂高を背負って歩きます。いやぁ、それにしてもキツイ!急登が続きます。地図上で杓子平という地点があるのですが、全然辿り着かない。道行く人に「杓子平ってまだですかね?」って何度も聞きました。そして下りて来る人からは「まだまだだからね、がんばって!」と毎回励まされました。ハッキリ言ってキツくて引き返すことも少し考えました。
杓子平到着。さきほど登って来た斜面の裏側に出るような感じで、今度は目の前に笠ヶ岳がドドーンと姿を現します。圧巻です。そこは今までと一変してメルヘンな雰囲気。お花もたくさん咲いています。ここまでの辛さからやっと解放される・・・・かと思いきや、残念。杓子平から抜戸岳への登りもかなりの急登です。同じ頃登っている登山者には不思議と同じ辛さを分かち合う連帯感のようなものを感じました。テント泊装備の重いザックが本当にキツかった。
抜戸岳到着。稜線に出ます。右手には双六岳、黒部五郎岳方面の山々がとても優雅に見えます。稜線も実はアップダウンが結構あります。道が狭くて切れ落ちている部分もあるので慎重に。そして、最後の最後でまた急登。いやぁ、正直今までの山人生で一番疲れました。
テント場に荷物を置いて小屋まで受け付けに行くのですが、小屋までこれまた遠いです。200m登って行かなければいけません。翌朝行こうと思っていましたが、テント場から小屋と小屋から頂上、変わらないくらいの距離なのでサクっと登頂してみました。360度、名だたる名峰があちらこちらに見えます。中でも槍・穂高連峰を眺めるには最高の場所だと感じました。
テント場直下にに水場があるのですが、夜行った時は水量が多く冷たい水が溢れていましたが、朝になってみると、チョロチョロ・・・水を汲むのに苦労して最終的には小屋まで登って水を汲みました。夜中にトイレに行きたくなった時だけ困るだろうなぁ、なテント場でしたが眺めは最高でした。
翌朝、ゆっくり準備をして7時にテント場を後にしました。今日もピーカン晴れです。
朝の爽やかな稜線歩きはたまらなく良いですね。抜戸岳と双六岳の分岐に登山者が座っていました。昨日も登りでご一緒した横浜からいらしていたご夫婦です。これから双六岳に向かうのだとか。仲の良さがこちらにも伝わってくるような素敵な山夫婦のおふたり、私もいつかテント担いでくれる旦那サマを見つけたい!と思いました♪ ありがとうございました!
そこからはきのう登った急登をひたすらひたすら下ります。杓子平までの道で雷鳥一家にも出会いました。ちびっこ達かわいかったな。杓子平で休憩し、今度は笠新道入口まで一気に下ります。続々と登山者が登ってきましたが、皆さん結構バテています。(昨日の私を見ているよう・・・)そしてこの質問がきた!「杓子平ってもうすぐですかねぇ・・・?」皆思うことは一緒なんですね。
笠ヶ岳を笠新道で登るのは急登続きでバテます。コースタイムよりも余裕をもって行くのが良いと思います。そしてこの日は暑くて水をたくさん消費しました。危うく水がなくなりそうになってしまったので多めに持参するのが良いかもしれません。(途中水場ありません。)
笠ヶ岳。
そこはとにかく体力勝負の山、そして槍・穂高を眺めるには最高の山!なのでした。
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