青森ダブル百名山★NO.2 岩木山★
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2013年09月20日 (金)~2013年09月20日 (金)
- メンバー
- 天候
- ☀
- コースタイム
- 嶽温泉登山口(120分)→岩木山八合目(40分)→鳳鳴ヒュッテ(30分)→岩木山(30分)→鳳鳴ヒュッテ(35分)→岩木山八合目(120分)→嶽温泉登山口
- コース状況
- 嶽温泉から1時間位は粘土質の滑りやすい道を登りますので足元に要注意。山頂直下のガレ場は急な登りで、登りと下りで混雑する為、右側通行を心がけましょう。
- 難易度
-
感想コメント
八甲田山登山から一夜明けて、翌日
前日の疲れもあってか予定より一時間の寝坊
この日もお天気はまっさらな青空!
けれど、そんな空とは対照的に私の心は曇り空
そう、この日も前日の足の痛みが残っていたのだ
このまま諦めるには悔しい程の恵まれた好天
けれど、この足で登るにはちと自信が無い…
本来なら岩木山神社のある百沢から登りたかったのだが、そこは片道4時間半のコース
さすがにそれは無理だろうと判断し、更にその先の嶽温泉(片道約3時間)へと予定を変更し、途中で駄目そうであれば無理をせず帰って来ようと決めた
道の駅から登山口へ相棒と共に向かう
その正面にそびえ立つ岩木山
凄い…標高は1625mと、決してそれほど高くはないものの、周囲に高い建物や山々がないせいか、その存在感はとてつもなく大きくて優美だ
何より素晴らしいのはその形
まさに『山』という漢字、そのものなのだ(≧▽≦)
嶽温泉側にある駐車場に相棒を停め、鳥居をくぐり神社で参拝をし登山スタート
樹林帯の中ではあるが、優しい木漏れ日が降り注ぎ、小鳥のさえずりが響き渡り、明るく楽しい気分で歩き出す
傾斜もわりとなだらかで、これなら足も痛くないと快調なスタートだ
しかし、少し経った辺りから登山道が粘土質の土に変わる
八甲田山程のひどいぬかるみではないが、まるで石鹸の上を歩いている様な、ツルツルとした道だ
こりゃー絶対に転びたくないな…(--;)
足元、要注意=3
更に足を進めて行くと、今度は立派なブナやダケカンバの木々がお出迎え!
白と緑のコントラストがとても綺麗で、透明感のある澄んだ空気を造り出している
身体が内側からキレイになって行く様だ☆*。゜☆
マイナスイオンたっぷりの木々のトンネルをくぐって行くと徐々に登山道は狭くなり、自分の背丈よりも伸びた笹の葉に覆われて行った
傾斜も段々と増して行き、樹林帯歩きにもそろそろ飽きてきた、という頃
ツルッ! スッテーーーン!!∑(-□-;)ギャー!!
つ、ついに転んでしまった…
最悪だ~、昨日とは一転、今日はお尻真っ黒け(T◇T)シクシク…
ガックシと肩を落とし、手の平やお尻についた泥を払いのけ、再びノソノソと歩き出す
足の調子をうかがいながら、でも一歩一歩着実に歩みを進めて行くと、急に展望が開け、山の頭がひょっこりと姿を現した
パァ!出たー!!(◎∀◎)
これなら頂上までいけるかも♪
それから間もなくして八合目に到着☆
登り切った視界の先には広い駐車場と斜面を上がるリフトが
…なんだかなぁ~
分かっていたっちゃいたのだが、ここまで車で来れるなんて、下から上がって来た私の苦労は一体…(--)
と、ここで私の中の悪魔の声が囁く
ここまで頑張って来たんだから、頂上までの行きと帰りはリフト使っちゃおうかなぁ~(`∀´)ヒヒヒ
が・しかし!ここである事に気づく!
ああっ!お、お財布、車の中に忘れたぁ~!!∑(´Д`;)ガガガビーン!
てー事は、どうしたって自力で登って下りて来なきゃいけないのね
ズルはいかん様です、ズルは…(泣)
というわけで、リフトを横目に恨めしく思いながら、更にヒィコラと頂上を目指して行く
登り切った所には、下からは想像がつかなかった大きなガレ場が!∑(●□●)
けれどここはまだ頂上ではない様で、更にその奥に第二おみ坂、第三おみ坂と、急なガレ場が連続して登場
登りと下りが交差する狭い登山道
しかもリフトで上がって来た登山ではない一般スタイルの観光客の方が居たり、途中で座り込んで休む方もいたりして、なかなかこわい(汗)
ここでは右側通行がルールとなっている様で、落石なんかにも注意が必要の様です(><)
ツアー客で渋滞に揉まれる中、ゆっくりカメさんのペースで岩木山の頂上に到着!!!!
凄い!凄い!!
前日の八甲田山に比べ、ゴツゴツとした大きな岩場のてっぺんではありますが、こちらも360度の大展望☆
少しスローなスタートだった為にだいぶ雲が沸いてしまってはいたが、どこまでも広がる大地が圧巻
三角点から少し奥に行った所に神社と赤い鳥居があり、その鳥居の向こう側にはかすかに八甲田山の山並みを望む事が出来た
嗚呼、昨日の今頃私は、あそこからこちらを眺めていたんだなぁ。。。
なんだか不思議な感じ
そして、岩木山はここから私を見守っていて下さったんですね
岩木山の神様、今日登らせてくれて、本当にありがとう(⌒▽⌒)
そう、心から手を合わせお参りをした
沢山の登山客で賑わう山頂を後にし、下山へ
登りで調子が良かった為に結局ここまで来れてしまったが、下り出した途端に痛む左足
やっぱり駄目か…(;;)
ストックと右足で左足をかばいながら、極力負荷をかけない様に下る
途中、前を歩いていた年配のご夫婦に追いついたが、そのご夫婦のペースに合わせる事でいくらか楽に歩けた
しかし、あおっていると思われたのか、親切心で「お先にどうぞ(^^)」と道を譲られてしまう∑(--;)
い、いいんですよっ あなた方のペースが丁度いいのにっっ(心の声)
親切心を断る事も出来ず頑張って先を行く(汗)
すると今度はその先で若いお兄さん2人に会い、こんにちはー、と声をかけられる
「お一人ですかー?」
「あ、はい、そうですー」
秋田から来たというお兄さん2人組
すげー、山ガールって本当にいるんですねー、と興味津々に言われるも
「おいくつですか?(^^)」と聞かれ
「〇歳です(^^)」と答えると、急に黙り込むお2方
え!?なんか期待でも裏切りました!?∑(=▽=)爆
ついでに百沢から上がって来たというのでコースの状況を聞いてみると
「展望もなくてひたすら登りっぱなし、ここに来てようやくですよ」
との事。
そっかー、やっぱり今回は嶽温泉からにして正解だったかー。
こんな状態で更に1時間半登らなきゃいけなかったんじゃ心折れてたかもしれないしね(^^;)
と、なんか納得。
お兄さん達にお礼を言って別れを告げ再び歩き始めた
リフト乗り場に戻って来ると気持ち良さそうな芝生を見つけたので、そこでランチ
ああー、気持ち良いなぁー、最高だなぁー
後は、ここまで車が勝手に迎えに来てくれれば(笑)
そんな自己中な願いが通じるわけもなく、休憩を取り終わった所で更に下山
ここからはあと1時間半だから…なんとかなるか
そう思ったのもつかの間、ここからが地獄の始まりだった
名残惜しむ様に展望に別れを告げ、樹林帯の下りに入ると、すぐさま足の痛みがやってきた
二日分の疲労
それはだんだんと膝が曲がらなくなり、しまいには半円(弧を描く)様にしか足を運べなくなっていく
それでも段差の大きい所や石のでっぱりがあると、両足ともあげなくてはならなくなるし、その度に激痛が走る
足が上がらない=つまづきやすくなる
なので、足先を何かにぶつける度にその衝撃がまた痛い所に響く
額に滲む脂汗
両手に握ったストックにかかる力が次第に強くなって行く
と、その時
ツルッ!! ドターーーン!!!!∑(´□`;)ギャーーー!!
本日、二度目の転倒
今度は更に大胆に真っ黒け
うー、痛いよー。。。
痛みと情けなさで、思わず涙がホロリとこぼれる
でも泣いたって、自分で決めて自分で登って来たんだから、めげずに歩かなきゃ
そう自分に活を入れ、岩木山の森の中、ウーとかアーとか奇妙な声を響かせながら
あともう少し、あともう少しと、汗を拭いながら歩き続けた
そんなこんなで、下り始める事およそ2時間
登りよりも下りの方がえらく時間がかかってしまった
でも、ゴールの神社が見えた時
「やったー!」
それまで痛かったはずの足を引きずりながら、思わずスキップをした
相棒の止まっている駐車場に到着し、ついにその場にヘナヘナと座り込んだ
ドロンコの道具達
汗まみれでグシャグシャになった顔
けど、あんなにも辛かったはずなのに、笑ってる、自分。
無事にやり遂げた達成感と安堵感
ちょっと無茶はしてしまったけれど
とても幸せな気持ちでいっぱいだった
下山後はすぐ側の嶽温泉に入浴
酸ヶ湯温泉に続き、こちらもまた硫黄の素晴らしいお湯でお肌ツルツル!
帰りは外の風を浴びながら信号の無い道路をドライブ
『獄きみ』と呼ばれるここの土地特産のゆでたてのとうもろこしを味わう♪
これが超絶甘くて美味!!
また、さすが日本一のりんごの産地である青森県
赤々と実った立派なりんご畑が続く
その道中には無人の産直りんご直売所があり、甘くてめちゃくちゃ美味しいりんご(ここではサンつがる)が5個も入ってなんと100円で販売されてるから驚き!!
青森の味覚を堪能しつつ、思い出にひたる旅だったのでした~☆★(⌒▽⌒)
フォトギャラリー
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。