戸隠連峰 戸隠山
- 投稿者
- 田渕 幹敏
- 日程
- 2013年09月28日 (土)~2013年09月30日 (月)
- メンバー
- ららぽーと横浜店 田渕 (TL)
他 1名
- 天候
- 09/28 晴 ⇒ 09/29 晴 ⇒ 09/30 晴
- コースタイム
- 戸隠牧場 ⇒ (60) ⇒ 参道出合 ⇒ (20) ⇒ 戸隠神社 奥社 ⇒ (60) ⇒ 百間長屋 ⇒ (55) ⇒ 蟻の戸渡り ⇒ (40) ⇒ 八方睨 ⇒ (10) ⇒ 戸隠山 山頂 ⇒ (70) ⇒ 九頭龍山 山頂 ⇒ (60) ⇒ 一不動避難小屋 ⇒ (80) ⇒ 戸隠牧場
※ 単位は分。
※ 途中休憩含む、大休止は含まず。
- コース状況
- 戸隠牧場から戸隠神社の奥社までは、特に危険ヶ所は無い。
牧場から参道出合までは"ささやきの小径"と呼ばれるアップダウンの少ないトレイルで、場所によっては薄暗いがよく整備されている。
参道出合から奥社までは観光客も使う手入れの行き届いた参道。
戸隠神社の奥社から百間長屋までは比較的安定した登山道。
"百間長屋"の少し先"天狗ノ露地"の手前の岸壁上部には、西窟と呼ばれる小さな洞穴があり祠が祭ってある。
鎖が整備されているが垂璧なので、登る方は降れるかをよく検討されたい。
百間長屋から八方睨までは、岩場と痩尾根が連続する。
難易度は高くないが、ミスは即致命的な事故に繋がるので細心の注意を。
途中には難所として名高い蟻の戸渡りがあり、その他の鎖場も多い。
蟻の戸渡りは右手に巻き道への鎖が下がっているが、こちらの方が危険度が高い様に見えるので巻かれる方は慎重にルートを見極めてから降る方が良い。
八方睨から一不動避難小屋までは概ね状態の良い登山道が続く。
但し、登山道の東側は殆どの場所で垂直に切れているので転倒には要注意。
一不動避難小屋から戸隠牧場までは、前半に滝や沢場の下降が続く。
鎖が良く整備されているが、非常に滑るのでスリップに注意。
下部は比較的安定した歩き易い登山道になる。
- 難易度
感想コメント
9月の初めに腰の持病が再発し5日間程立てなくなってしまい、秋の山行予定が全て白紙になってしまいました。
かなりガッカリしたのですが、気を取り直して今まで行きたくて行けていない山へリハビリを兼ねて出かけてみる事にしました。
第一弾は、長野は戸隠連峰の戸隠山!
戸隠と言う地名は、「天照大御神(あまてらすおおみかみ)が高天ヶ原の"天の岩戸"にお隠れになった際、天手力雄命(たじからをのみこと)が世に光を取り戻す為に投げ飛ばした岩戸が飛んで来てこの地に落ちた。」との伝説からついたと言われています。
戸隠山は古くから信仰登山の対象として修験者によって登られてきた山で、戸隠流忍術の本山でもあります。
さて、今回はリハビリ登山と言う事で二泊三日のお休みを戴き贅沢山行!
戸隠牧場のキャンプ場にログキャビンを借りて、のんびりと戸隠の自然と文化を満喫です!
牧場の動物達と触れ合い、寺社へ参拝し、子天狗の森のアスレチックで遊び、お蕎麦屋さんや甘味所で美味しい御馳走に舌鼓を打ちました。
普段は観光と登山を同時に行う事が殆ど無いので、今回の旅は何だか新鮮でとても楽しかったです。
登山ルートは、最も一般的な戸隠神社 奥社の登山口から八方睨~戸隠山~九頭龍山と縦走し一不動避難小屋のあるコルから戸隠牧場へ下山するコースをとりました。
途中には有名な蟻の戸渡りを始め多くの鎖場を擁する、冒険的で楽しい好ルートです。
景色も良く、晴れていれば遠く槍穂高連峰から白馬岳までの飛騨山脈の山並みや富士山がとても綺麗です。
近くは西岳の迫力ある岩稜や高妻山の紅葉も美しく、多くの池を抱く山麓の風景と相まって深山の趣がこの山の懐の深さを想わせる山容です。
ささやきの小径と呼ばれる針葉樹林と広葉樹林の入り混じる深い森の路を過ぎると、よく踏まれた参道が戸隠神社の奥社へと続いていました。
岸壁に彫られた神像や祠がここが修験の山である事を教えてくれる登山道は、いつしか厳しい岩稜となり戸隠連峰の主脈に突き上げます。
東側がスッパリと切れ落ちた稜線上は素晴らしい展望と岩に根付いた低木の森が美しく、やがて一不動のコルからは大きくはないが姿形端麗な滝を擁する沢沿いの下降路へと道は変化していきます。
最後は広く開けた草原に牛や馬が草を食む牧場となり、振り返れば歩いて来た戸隠連峰が雄々しく聳えて僕らを見送ってくれました。
変化に富み、美しく、適度に困難。
最初から最後まで楽しめる本当に素敵なルートでした。
戸隠の地は登山以外にも多くの魅力の詰まった所です。
美味しいお蕎麦や甘味、歴史のある寺社、その自然を活かした静かな公園、博物館やアトラクション施設、等々。
平日だった事もあるのでしょう、子天狗の森には僕ら以外にだれもおらず貸し切りでアスレチックコースを回りました。
善光寺も素敵なお寺ですが、僕はその隣にひっそりと佇む寛慶寺が大好きです。
それからもう1つ、是非書いておきたい事があります。
長野のバスターミナルに着いてからまたバスで長野を出るまで、出会った人が皆さん驚く程に親切で温かったのです!
別れ際にかけてくれる気遣いの一言の優しさと、労を惜しまない素朴な親切さ。
長野の皆さんが僕らの旅をより素敵なものにしてくれました、本当に嬉しかったです!
やっぱり、旅は良いですね!
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。