第21回(2013年)日本山岳耐久レース ハセツネCUP

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年10月13日 (日)~2013年10月14日 (月)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
第1関門/5時間31分~第2関門/10時間41分~第3関門/15時間44分
完走タイム/17時間40分
コース状況
トレイルはよく乾いており走りやすいコンディションでした。滑ってしまう所はもともと水分を含んだ腐葉土のような下りなどですが、そこは仕方ない感じです。
コース上には規則的に電光掲示がなされほぼ迷いにくい様に設置してくれていました。

日中は半袖で調度いい感じの気温か夜間走行秋山らしく、ぐっと冷え込みました。

浅間峠から先はストック解禁なので、辛い登り下りも足の負担を減らせるので携行をオススメします。
難易度
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感想コメント

自身2度目の耐久レース参加。前回は2010年氷ノ山トレイルでオーバーペースの為途中リタイヤの悔しい思い出が残り、やはりハセツネで自己突破してみたい思いがここ数年ありました。
好日からは金沢西インター店のスタッフも参戦。彼は自分よりも格段にレベルが上ですが、ハセツネへのアドバイスを教わり感謝です。
本当はレース前に話したかったのですが、着替えが別会場だったので残念ながらレース前は受付で少し話しただけでした。
こうして仲間と参戦できた喜びもモチベーションUPに繋がりました。

今回の参加者は過去最多となる2,800人!!多すぎです!!

作戦としては浅間峠までは脚力を持て余すペースで進み三頭山から徐々にペースを上げていく追い込み作戦にしました。

試走を4回に分け行い(登山レポートにUPしてます。)、コース感覚を養いつつトレーニングの日々を9月より本格的にスタートさせました。
試走で走った合計タイム19時間10分でしたので、大会当日では20時間切りを目標にしました。

スタート直後から渋滞となり、市道山の分岐まで全然走れませんでした。その先は登りになれば渋滞する状況が第1関門の浅間峠まで続きました。ここまで距離にして約22.5キロ地点の長い渋滞トレイルでした。
試走タイムと比較してもほぼ同じペースだったので、ここまでゆっくり作戦のつもりでしたが、さすがに予想外の渋滞でした。もう少し走れれば全体タイムも縮めれたと思います。
さらに峠には大量の人々が休憩していたので、更なる渋滞に巻き込まれるのは嫌だったので浅間峠で大休止のプランも崩れ、更に走り続けるオーバーペース気味になってしまいました(T_T)

試走では楽に感じた三頭山までの登りが辛く感じてしまい、少し影響が出始めたのもこの辺りからでした。

三頭山から先の御前山までの登りは試走でも苦手意識だったのですが、やはり今回もオーバーペースが重なり、追い込み作戦のはすが完全にペースダウン。
さらに夜間の冷え込みがあり、月夜見の第二関門で大休止のプランが、体温低下を嫌って15分程度の休憩に終わってしまいました。
走ると身体が温められるので、休憩したい考えと、走るの止めると体温が下がりコンディション低下になる不安感での悪いサイクルに突入してしまい。更には御前山までは睡魔とも闘いでした。
もう完全に持ってきた補給食のVESPA頼りです(笑)。膝の痛みが出て、摂取すると膝持ちと体が軽やかに感じさせてくれ効果抜群でした。
これが夜間走行の困難な部分なのかと、これからのトレランに活かせる為になる経験値がついた次第です。


御前山から大ダワまでの下りで足を滑らせ後頭部を思いっきり石にぶつけて転倒したのですが、大ダワの救護所で手当をした時点でリタイヤになると言われて先を進むことにしました。結果的には大丈夫だったのですが打ち所が悪ければリタイヤでした。

大ダワから先は体力も戻り本格的に追い込み作戦に転じます。
大岳山を除きゴールまでアップダウンが多いハセツネの中では走れる区間ですので、全力で走りました。決して順位争いをする意識はなかったのですが何人も抜いていく感覚は「これぞトレランの醍醐味!!」とばかりにテンション上がりっぱなしでした。

金比羅の下りも極上の走れるトレイルなので最高に気持ちよい時間帯でした。
ここで迎えた御来光も人生に刻まれる師玉の光景でした。

こうして今回のハセツネは幕を切ったのですが、全体を通じて予想以上に走れましたし、本当に最高の時間となりました。
大会のスタッフの方々のホスピタリティは素晴らしく声援が自分の力になり、全力を出し切れました!挫けずに頑張れた大きい要因です。
1154位 17:40:16でゴールできました。
試走タイムより1時間半ほど縮められたのも嬉しかったです。

またハセツネ参加を応援してくれた藤沢店スタッフの皆さんにも感謝です。
運動神経の悪かった私ですが、山はそんな事とは無縁に感じます。それが山の魅力です!!

以下はハセツネの自分なりの参考情報です。
①装備編
■ザック/8リットルのベスト型ザックと2リットルのウエストポーチ。※ポーチにはジェルを携帯し取りやすく。
■ヘッドランプ/メインを頭に、サブを腰巻きで上下から照射。
■トレランポール
■シューズ/ミドルレンジ~ロングレンジ対応タイプ※着地衝撃吸収性を重視しました。
②食料
■VESPAゼリーとプロドリンク
■エナジージェル
■携帯チョコレート菓子※軽量で高カロリー。ただ油分が含まれるので大量摂取は避けました。
■柿の種と乾燥梅干し※こちらはほとんど食べずに終わりました。
③ウエア
■GOREアクティブのアウターシェル
■ベストのウインドシェル
■保温性の高い薄手ベースレイヤーシャツ、重ね着で撥水性のあるベースレイヤーシャツ
■日中はノースリーブのシャツとランショーツ
■サポートハーフタイツ、ゲイタータイツ
■アームウォーマー
■サンバイザー

④成功点
アミノ酸豊富なVESPAは足持ち感が持続。テーピングも強めに張ったのが弱点膝の持続につながりました。
⑤失敗点
ビバークシートを携帯しなかったので夜間の休憩がまともに取れなかった。たった100gを惜しんだ結果です。

フォトギャラリー

ハセツネに参戦してきました!

すごい人数の人、人、人です。

スタート後すぐに渋滞。

沿道からの声援。こうしてレースの最後まで励まされました。ハセツネのホスピタリティは温かい。

今熊の神社より、いよいよトレイルの始まり!

登り渋滞は予想していましたが、まさかの平坦な場面での大渋滞。時間だけが過ぎていきます。

入山峠道が細くなるため順番整理。ここは仕方ありません

みなさん足元の工夫。

シューズには計測チップ。これで関門通過タイムなどのリザルト確認をしてくれます。

秋は日照時間も短く、4時後半には陽も暗くなてきました。

VESPAプロでエネルギー

本格的な夜間走行に突入。

まだまだランナー達も元気で活気のある第1関門の浅間峠。

案内もわかりやすい。

三頭山の登りも渋滞。

三頭山の山頂。

月夜見第二関門では、このレース唯一のエイドステーション。しかも水分のみの補給、この厳しさがハセツネの伝統。

大岳山へのきつい登り。

金比羅尾根からの御来光。素晴らしかったです。

完走後の炭酸飲料で祝杯とささやかな御馳走。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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