秋色の屏風道 八海山

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投稿者
齋藤 千春
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日程
2013年10月31日 (木)~2013年10月31日 (木)
メンバー
SM 小林
天候
曇り
コースタイム
二合目登山口(40分)四合目(180分)千本檜小屋(40分)女人堂(60分)
ロープウェイ山頂(10分)山麓(60分)二合目登山口
コース状況
 屏風道は鎖が連続するコースなので気が抜けません。絶景を楽しみながら適度に休憩をとると良いでしょう。
7合目過ぎののトラバース道は雨の後滑りやすくなっていたので、右側の谷に滑落しないよう鎖やロープで体を支えながら慎重に通過しました。
 主稜に合流した地点にある千本檜小屋はこの時期無人です。休憩は500円、バイオトイレもあるので八ッ峰挑戦間に恰好の休息場所です。
難易度
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感想コメント

 越後三山で最も人気の山、八海山。その中でも上級者コースの屏風道~八ッ峰~新開道を行く予定でしたが、小屋に着いた頃にはガスの海と小雨に遭い断念、女人堂経由でロープウェイで下山することになりました。

 平日でしたが我々のほかに2組挑戦者がいました。難コースですがさすが人気の山です。最初に屏風沢を渡渉しますが、ここは増水時は籠渡しになるようです。鉄製の籠が設置されていましたが、籠に乗ってまで渡りたくない…。四合目までは明るい樹林帯を、時折ブーンというロープウェイの人工的な音聞きながら行きます。

 四合目の標識は二股に分かれていますが、左の五合目にしか進めないようになっています。右上の滝が紅葉に映えて秋の美しい景色を一層引き立てていました。
 5分ほど進むといよいよ鎖の始まりです。始めは鎖に頼らずに登れますが、次第に鎖なしではきつくなってきます。ついつい膝を岩にぶつけて同じ個所に痣を作っては悶絶してしまいました。岩場はまだまだまだ初心者のレベルです(涙)
 標高が高くなるにつれ、紅葉の鮮やかさも増していきます。特に七合目付近から左手に臨む岩山と赤黄のコントラストは見逃せません!まるで猊鼻渓のようで、苦労して登って来た甲斐があります。
 
 そこからまた登って登って屏風沢側に出ると、今度は山肌を横這いする道に出ます。昨日の雨で濡れているので、滑らないよう慎重に歩みを進めます。ここが一番緊張しました。分かりにくいですが、草に隠れて鎖やロープも這わせてあったので助かりました。
 すると今度はゴロゴロした岩の枯沢に辿り着きました。アスレチックのように全身で攀じ登ります。体力は消費しますが変化に富みとても楽しめました。右岸に回り込むと漸く八ッ峰の奇峰が現れました。どんな道なんだろう?期待を膨らませながらとりあえず小屋を目指しました。

 しかし小屋に着くとあっという間にガスに覆われてしまいました。しかも小雨もぱらつき、とにかく寒い!雪はありませんでしたが秋山の気候はみるみる体温を奪ってゆくので、暖かいフリースを着込み、食事しながらガスが晴れるのを待つことにしました。

 待てども待てどもガスは晴れません。今日は機嫌が悪いようです…。仕方なく下山の途に着きました。私は諦めの悪い人間なので、すぱっと気持ちを切り替えられません。こういった判断の迷いが事故に繋がってしまうのです。などとモヤモヤ考えていると滑ってしまいました。修業が足りん!
 千本檜から薬師岳にいったん登りそこから下るのですが、長い二段の鎖があり濡れていて滑り易かったです。点線ではありませんが侮れません。
 
 ロープウェイ乗り場は観光客でごった返し。泥んこの登山者は非常に目立ちます。そして八ッ峰は…まだ機嫌が直っていませんでした。ロープウェイから二合目の駐車場まで車道を歩かなければなりません。長閑な農地を歩きながら、次回リベンジに思いを馳せ終了となりました。

フォトギャラリー

秋真っ盛り!

ここを渡ります。

前方に滝が。

息をのむ美しさ。

魚沼の田園地帯を見下ろす。

八ッ峰がチラリ。

みるみる近づいていきます。

枯沢から見上げた空。

黄色の屋根。

この時はまだ晴れていたのにっ。

屏風道最後の登り。人の顔に見えなくもない。

薬師も真っ赤。

ガスの合間に現れた八ッ峰。

下山路もガスがかかる。

漕(こぎ)池は五色に輝く。

越後の画家・富岡惣一郎の絵のよう。麓に美術館があるのでオススメ!

冬はゲレンデになる。

ずっと機嫌が悪いまま。いけずー。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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