山の辞典 : か行

カラビナ(からびな)

任意に開閉する事ができる金属製の環。開閉部はバネに因って平常時は常に閉じた状態となる。クライミングだけでなく高所作業時に、自身に装着したハーネスとロープやアンカーとを連結するのにスリングと共に使用する。自身のセルフビレーに使う場合や不用意に解放することを避けるためには、ゲート部分にロッキング機構のついたタイプを使用するのが望ましい。ロッキング機構のないスタンダードカラビナといい、ロッククライミング時、前進用のランニングビレーに使う事が多い。カラビナはUIAA や CE規格で破断強度が刻印されている。22KN以上の強度があるが、これはメイジャーアクシスという最も正しい使い方の場合である。横向き、三方引き、オープンゲート状態では著しく強度が低下する。軽量なアルミ合金製のものも多く、著しい磨耗や腐食、高所からの落下衝撃がある場合は廃棄しなくてはならない。