ピッケルを選ぼう

01 ピッケルの特徴

お客様『ピッケルとは何のために使うものなのですか?』 店員『積雪用の山行をサポートしたり、安全を確保するために使う道具です。』 スピッツェ(石突) 柄の下端に付いた尖った部分。 ブレード 幅広の刃部分。雪や氷を削って足がかりを作る際などに使用します。 ピック 細く尖った部分。シャフト(柄)
雪面歩行時のバランス保持 杖として使用し、バランスを確保します。一般的な登山の際に、メインとなる使用方法です。 急斜面の登降時のホールド(手がかり) 足場が不安定な所や急斜面で、スピッツェやピックを雪面に倒して、手がかり・足がかりにします。 転倒時の滑落防止 斜面や稜線(山の尾根)で転倒した際、雪面にピックを突き刺して滑落を防止します。 !ピッケルの詳しい使用方法については、必ずガイドや専門家などにご確認ください。

02 ピッケルの種類

お客様『種類がたくさんあり、どれを選んでいいか迷うのですが・・・』 店員『目指す山やルートによって適応するモデルが異なります。』
一般縦走用 雪の稜線を歩いたり、頂上を目指す冬山の一般的な縦走に。杖としての用途が中心となるので、シャフト(柄)がまっすぐなものがおすすめです。 MIXルート用 急斜面や岩稜・雪稜(岩場や積雪のある稜線や斜面)がMIXされたルート用。鉄材ベースで硬い氷にも対応できるピックを持つものを選んでください。
ピッケルの仲間!アイスクライミング用 氷壁のクライミングに使用するモデル。ブレードの部分がハンマーになったタイプもあり、短めのシャフト、角度のついたピックなどの特徴があります。

03 ピッケルの素材

アルミ合金製 軽量なのが利点。雪の柔らかな春山や滑落のおそれのない山城での使用に適しています。 鋼鉄製 急斜面や岩稜・雪稜がある、MIXルートの際には強度がある鋼鉄製のものを使用してください。 !ピッケルには、本格的な雪山での使用には強度が不十分なタイプもございます。スタッフに必ずご相談下さい。

04 身体にあったピッケルの選び方

持った際にスピッツェが、くるぶしの位置にあるくらいの長さが一般的です。

杖としての用途が中心の場合は長め、急斜面の登り下りが中心の場合は短めがおすすめです。

05 ピッケルと一緒にひつようなもの

ピッケルバンド

ピッケルを落として無くさないように、身体に固定するためのバンドです。
肩からかけるショルダータイプ、手首につけるリストタイプがあります。
雪山でピッケルを無くすと命に関わるので、必ず用意してください。

ヘッドガード&スピッツェカバー

ピックやスピッツェは鋭利な刃物です。
使用しない時は専用のカバーを装着しましょう。