御殿場口からの富士山~風雨で敗退~

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年08月28日 (木)~2014年08月28日 (木)
メンバー
天候
コースタイム
御殿場口登山道入り口(90分)次郎坊(30分)2000M地点(150分)新6合目(70分)6合目(50分)7合目(40分)日の出館・ここで富士山頂断念(50分)宝永山山頂(15分)宝永山馬の背(100分)御殿場口登山道入り口
コース状況
登山道入り口~山頂まで道標が多く迷う事は無いが、暗い時間だと登山道と下山道が交差している所で一瞬間違いそうになります。
御殿場口は山小屋が非常に少ないので、休憩をうまくとる様にしてください。
一番下の小屋(大石茶屋・約1450M)から次の山小屋(日の出館・約3070M)まで1500M以上あります。
この間、お手洗いはありません。
難易度
Google Map

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感想コメント

ほぼ毎年の様に登っている富士山!
去年は登れなかったので、今年こそは!!、と一番好きな御殿場口をチョイス。
天気予報だとどうもイマイチの天候の様なので、無理せず行かれる範囲で、と決めて登山開始です。

毎回の事ながら、5合目駐車場をAM3:00に出発。まだ真っ暗です。

ただ、この御殿場口、他の登山道と比較して登山客が圧倒的に少ないです。
もちろんそれには理由があるのですが(他の3本の登山道よりルートがとても長いとか・・・)、マイペースで歩ける所が魅力的♪。
先は長い、ゆっくり焦らず行きましょう。

日の出前からぽつぽつ雨が降り出しました。
予報では聞いていたけれど、実際降られるとちょっとしんみりした気持ちになります。
ただ、風が強くないのが救いです。雨具を着て歩き続けます。

「あれ?夜明けした??」
「ん、まだ」

しばらくして
「夜明け、した?」
「まだ」

この日は雲が多く、正直夜明けしているんだか何だか良く分からないのです。
結局
「何か・・・日の出終わっちゃってたね」
・・・(TT)。仕方ありません。

今日は天候のせいか、雲の湧き方が早いです。AM5:30位で二つ塚が雲に呑まれていきました。
空を見上げれば、雲の間から青空が覗いている所もありますが、雨はやみません。小雨になったり、少し強く降ったり・・・。

そんな調子で(?)私たちの歩行ペースがうまく上がっていきません。
3000Mを超えた小屋前で、急に風が変わりました。
それまでは大して気にも止めていなかった風が、急に巻き上げる様な吹き方に。
空気も一気に冷えてきた様に感じます。

山頂を見れば、どんどん動いていくのに鬱蒼とした雲が途切れません。
この状態で標高を上げる事に疑問が湧き、ここで登山中止。下山に切り替えます。
今までに10回以上登ってきた夏の富士山、途中敗退は初めてです。
きっと今までが恵まれていたのでしょう。

せっかくここまで来たのだからと、途中宝永山に寄る事に。
富士山頂に行った後では疲労で寄り道など出来ません。そう考えると良いチャンスです♪。
3000M~宝永山馬の背までは風は穏やかになったのに、宝永山馬の背~宝永山山頂まではまたもや
びゅああああああああっ!!
・・ひどい風です。
馬の背といっても割と道が広いので吹っ飛ばされる事はありませんでしたが、2,3歩よろけるのは当たり前の様な風でした。
宝永山山頂で火口を見ましたが・・大きいですねぇ。
富士宮口登山道からは、噴火口の中を歩いて宝永山に行かれるそうです。
斜度が強いですが・・・。

ここから大砂走りを通って下山します。
走らなくても走っている様にザクザク下れます。
最初は良いのですが、ずっと公園の砂場を歩いている感じで、膝がくすぐったくなってきます。
ふいにちょっと硬い道になると、ぴょん!っと飛んでしまいそうになりますよ(´▽`*)。

上はあんなに風が強かったのに、ここまで下がってくると風は無いし穏やかな感じです。

大石茶屋の方に
「あら~。頂上は大変だったでしょう~。ちょっと吹雪いたんですってね~」
と労いの言葉をいただいてしまいました・・・。

すみません、登頂していないんです・・・。

後で調べたら、今日の富士山頂のAM9:00の気温。1.6℃だったそうです。

それはもう雨ではありませんね。雪も降ります。

8月も後半になれば、富士山は一気に冬に向かっていく・・・体感した1日でした。

フォトギャラリー

ご来光直前の富士山頂。何だかすっきりしない天候。

御殿場口登山道入り口。真っ暗です。

闇に浮かぶ「七合目へ約4時間」の看板。ちょっと怖い。

真っ暗な中だと、この道標を見つける前に大砂走りを登っていきそうになります。焦らないで、道標を見落とさないで。

日の出直前から小雨が降り出す。風はまだ無いから、行かれる所まで行こうと決める。何度も来ている富士山だけど、無理はしない。

みるみるうちに雲が上がってくる。こんなに早い時間から雲が上がってきた経験は、無い。

同じ雲でも、晴天が見込まれている時の雲とは全然違う。暴れ出しそうな雲。

たまに青空が顔を出す。けれど、雨は止まない。

「あそこにトイレがある山小屋があるよん」・・・あの、蜃気楼の様に見えるあれですか・・・。まさか蜃気楼じゃないよね?

山小屋前にいたコオロギ?キリギリス??どちらにせよ、こんな所でどうしたんだい?

富士山頂はあきらめ、宝永山山頂!イェイ!!

火口はとても大きくて、写真には収まりきれません。

この日は何故か「富士山頂に行きた~い」と言うと、わっさわっさと雲が湧く(TT)

大砂走りのお約束、油断するとびっくりする程大股になってしまいます

何度も来てりゃあ、こんな日もあるさ~。

また来年来よう・・・。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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