個人的に六甲全山縦走【六甲有馬山域】

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2010年10月12日 (火)~2010年10月12日 (火)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
須磨浦公園⇒(45分)おらが茶屋⇒(140分)鵯越駅⇒(55分)菊水山⇒(70分)鍋蓋山⇒(65分)市ヶ原⇒(240分)一軒茶屋⇒(80分)大平山⇒(70分)塩尾寺⇒(30分)宝塚市街
コース状況
コース全体は整備が行き届き快適。
須磨アルプスの馬の背は風化激しく少し滑りやすい。
難易度
Google Map
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感想コメント

去年につづき再び歩くことにした六甲の全山縦走めぐり。前回は新田次郎の小説『孤高の人』にでてくる六甲山の“石の宝殿”が強烈に脳裏に焼き付いていたので(特に理由はないけど)、コースもそっちを歩いてしまい。結果、道を間違えて40㎞ほどしか歩かなかったという凡ミスを起こしてしまったのです。しかし、このまま終わるわけには当然いかないのです。そんな秘めたる想いを抱き、再び六甲の地に戻ってきたのです。

しかも前回は、普通の山歩きの格好で荷物も10kg以上をかついで歩いたので、
装備から変更。トレラン仕様で再チャレンジ。今回はトレッキングポールは使いませんでした。

ファミレスでとりあえず高カロリー摂取しスタート。
須磨アルプスを越えたあたりでは、まだまだ走れそうな雰囲気。序盤ですが、ほっと安心です。この後は市街地をぬけたりして、先を進みます。

7時過ぎに高取山。 ここまで2時間25分。遅いのか普通なのかまったくペースがわからない自分??この高取山が個人的には大好き。間違いなく私的100名山です。ここから見る神戸の朝焼けは相当に綺麗。
高取山を後にすると、ここからがけっこうきつい感じに入る。
菊水山と鍋蓋山と越えていきますが、その手前の市街地からだらだらとした登りになり、鵯越駅から菊水山に入る。体力的にはかなりハードと思われる部分。

鵯越駅に3時間ほどで到着。自分ではまずまずのコースタイム。
しかし、
ここからが地獄でした (><;)

実は出発の際ファミレスを出た時に、階段で左足をくじいてしまい、ちょっと痛かったんですが、スタートしてからは痛みが治まり大丈夫と思ったのが、菊水山の登りの途中で痛みが再発。これをごまかすのに足をかばって走っていたら、だんだん両足全体に痛みが出てきてしまい、もう走れる状態じゃない。歩きに切り替えゴールを目指します。

失速気味の体にさらに追い打ちをかけるように、摩耶山の登り。稲妻坂と呼ばれる六甲全縦第二の核心部。名前も嫌な感じ(笑)。しかし、ここも相当に体に応える(汗)

摩耶でだいたい半分ほど歩くんですが、すでにお昼の13時を過ぎている。目標としていた11時台をオーバー。足はもう限界で、一歩進むごとに痛みが走ります。
でも、やめれない。

トレランランナー鏑木氏曰く
「自分との戦い。 どんなにきつくても行くよ。。。 ゴールまで!!」

遅いけど、絶対にゴールまで行く、ここでやめたら自分に負ける。そんな感情でした。
六甲山の最高峰をぬけ、前回やってしまった石の宝殿方面にも間違って進まず。。。
あとは宝塚市街まで下りを残すのみ。

あ…でも、
まだ12㎞も残っている。 時刻は16時近く。きついですね。
六甲山の頂上部を過ぎ(地味に距離が長いし、舗装路のMIX)、いよいよ宝塚への下りです。しばらくすると日が落ちてきたので、ヘッドランプの明かりを頼りに暗い夜道を進む。
野生動物の鳴き声を聞き、ちょっと寂しい思いになりながらも最後の下りを進む。
この下り道はエスケープルートもないので必死でした。
※引き返すなら六甲山頂上部で考えてください、退路が断たれます。

ちょうど19時宝塚市街に到着。

「 やっとゴールか…… 」
全然感動はなく、ただただ安堵感と疲労感。

神戸市主催の大会は11月にあります。
速い人で10時間を切るタイムで歩ききるらしい(あくまで大会側は歩くという条件の大会)。

翌日からは、階段を普通に下るのも無理なくらい足の激痛と、左肩の痛み。
ダメージは今までの山では感じたことのないくらい。
でも、またチャレンジしてみたい自分がいたりする。


終わってから温泉とカレーとラーメンとで腹を満たし帰路についた。

フォトギャラリー

加藤文太郎に憧れ六甲全山縦走を敢行。

須磨浦のファミレスで高カロリー摂取。

スタートは須磨浦公園より

まだまだ暗いです。

神戸の夜景。

鉄枴山の三角点

須磨アルプスの馬の背がダイナミック。

高取山からの景色は美しすぎました。

神戸電鉄の鵯越駅

この菊水山への登りがキツイ。

かなり歩いてきたのがわかります。

菊水山は500m足らずの低山ですが、六甲全山縦走では間違いなく辛い山になります。

激登り。

鍋蓋山。

市ヶ原。

甘納豆。

摩耶山。もうヘトヘトです。

ススキの綺麗な六甲最高峰。

宝塚までまだ10キロ以上ある。

足が棒のようとはこの事。もう一歩も動きたくない。でも充実感はすごかった。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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