伊那路の網掛山1133ｍ

元々、この地に花桃の苗を植えたのは『電気王』『電力王』と呼ばれた、福沢桃助（福沢諭吉の娘婿）だそうです。それを今の５０００本ともいわれる規模にしたのは渋谷さんという方で『現代版花咲かじいさん』ともよばれているそうです。２０年くらい前までここ阿智村戸沢一帯は中央自動車道建設の土捨て場でした。
渋谷さんは清内路産の苗木を植えその後も県外から取り寄せたり自分で育てた苗木を約１０００本植えたそです。
その後地元の共感を呼び現在約５０００本の見事な花桃街道が出来上がったということです。
山には関係ないですが地元のこんな話を聞いたり調べたりするのも山登り、特に里山の楽しみですね。

で、山ですが、
この山は中央道を走ったことのある方なら恵那山トンネルはご存じかと思いますが、名古屋方面からだと恵那山トンネルの次にあるトンネルが網掛トンネルで網掛山の腹をくりぬいたものです。園原ＩＣから昼神温泉を経由して登山口まではすぐです。大平神社の脇に車を停めさせていただきました。

神社からは林道中心で網掛峠までウォーミングアップ的に歩きます。林道終点からは若干きつい登りですがゆっくり、焦らず登ります。
峠にはその名前の由来となったちょっと恐い話が案内板に書かれています。興味のある方は行ってみてください。峠にはあずまやもあり、富士見台高原の眺望があります。
山頂まではここからジグザグに登ると眺望のない山頂に着きます。山頂には古代文字で書かれた網掛山や界隈の説明が書かれている立派な案内板が設置されています。

山頂から少し下ると南アルプス方面の素晴らしい展望台があります。眼下には昼神温泉と中央高速道路、遠くにはまだ雪の残る南アルプスが全景をあらわします。とにかく邪魔な物が無く絶景です。

下山は急な下りが続きますが１時間弱なのでゆっくり降りてきました。下山して大平神社に戻る途中にウエストンが絶賛したビューポイントがあります。また、古代東山道の解説もあり興味深く読んできました。五街道以前の中心的な街道の景色は今もさほ変わっていないんだろうなと思いました。

連休中の平日でしたが、山の中は貸切でした。昼神温泉や月川の花桃祭りは賑わっていました。

今回の網掛山をチョイスする里山女子は鋭いと思います。