剱岳その1(八ツ峰 Ⅵ峰Cフェイス~八ツ峰上半縦走~本峰~平蔵谷)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2011年08月10日 (水)~2011年08月12日 (金)
メンバー
天候
晴のち曇り一時雨
コースタイム
10日
08:30室堂~13:50真砂沢(BC)
11日
03:30真砂沢~06:00Ⅵ峰取付 06:30登攀開始~09:30Ⅵ峰の頭~11:00クレオパトラニードル?~13:00池の谷乗越~14:00剱岳~14:41平蔵のコル~16:30真砂沢
コース状況
雪渓は既にグスグスで、平蔵・長治郎ともに上部は雪渓がなく、クレバス・シュルンド・落石が激しいです。
岩と雪の歩行になるので、固めの登山靴が適しています。
八ツ峰、長次郎谷、平蔵谷は10爪アイゼンなどが必要、一般登山者向きではありません。
難易度
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

お盆を前に、剣岳の有名バリエーションルートに挑戦して来ましたので、2回に分けてご報告いたします。

今回は真砂沢をベースキャンプとし、
初日は室堂から真砂沢へのアプローチ。
室堂の山岳警備隊へ計画書を提出して出発します。
睡眠不足からか、高山病のような症状が出ました。

2日目は八ツ峰Ⅵ峰Cフェイス「剣稜会ルート」から八ツ峰上半縦走~チンネ左稜線を狙いました。
しかし、真っ白なガスと小雨というコンディションから、チンネではなく本峰経由で下山としました。

「剱稜会ルート」はⅢ~Ⅳ級の快適なピッチが続き、濡れていましたが問題なく登れました。
ルートは左寄りを心掛けて進めば、ルート図通りに登れます。
残置支点が多かったですが、小型のカムデバイスも有効。
スラブで岩の凹凸が大きいため、中間支点には積極的に長いクイックドローやスリングを使う必要があります。

八ツ峰上半はガスでルートを見失い、よくわからない踏み跡を辿ったり、
際どいクライミングや懸垂下降も交えましたが、無事本峰まで到達しました。
ガスが出てしまうと、地形図を見てもなかなか確信を持った活路は見出せません、
GPSがやはり有効なんでしょうね。

下降に使った平蔵谷は既に大きく後退しており、ガレ場歩きがかなり長かったです。

今回はハイドレーションがかなり役立ち、全くバテは感じませんでした。
やはり十数分毎 一口程度の給水は吸収が良いんでしょう、
2.5l飲んでもトイレは日常と変わらなかったです。汗はかいてないのですが・・・


真砂沢ロッジは学生やクライマーがテントを張り、
「山と高原地図 剱岳」の執筆者でもある頼もしいオーナーが切り盛りしていました。
とっても居心地の良いキャンプ地ですね!
(つづく)

フォトギャラリー

中央が6峰

薄明るいなか長次郎谷をつめます

6峰

ガスと小雨でびちゃびちゃ。ハイライトのはずのナイフリッジ

八ツ峰のどこか。フリーソロ

よくわからない峰で懸垂下降

地形図とにらめっこ。

本峰到着~真っ白!

平蔵谷はもう通行が難しい状態

My sweet home

野いちごのウマかった真砂沢!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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