大分県 祖母山系三枚谷 ~今年一発目の沢~
- 投稿者
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酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2015年08月03日 (月)~2015年08月03日 (月)
- メンバー
- 福岡パルコ店 酒井 友人1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 入渓<240分>稜線<150分>駐車場
- コース状況
- 沢自体は難しい所はないと感じたが、経験や水量によってだいぶ感じ方は違うと思う。またメンバーにもよる。基本的に初心者同士の入渓は危険だと思う。
詰めのガレ場を考えると少人数が望ましい。また下に他のパーティがいる時は最大の注意が必要。
分岐から車道に出る下りは全体的に荒廃気味。土砂崩れがあったのかほとんど踏み跡が無い。ここを下る際は下り過ぎないよう注意。水場的なところまできたらコースから外れているので上がること。30mくらいで登山道に出る。あとは分り易い。
- 難易度
感想コメント
7月末より一気に暑くなると同時に、沢の計画にも熱が入る。今回は友人が大分にいることもありその方面で探すことにした。そして祖母山系という話になり今回は“三枚谷”に決定した。
下調べ不足がいきなり露呈。「九州の沢と谷」という本の遡行図をもとに動くもなかなか入渓点に辿り着かない。右往左往しているうちに入渓予定時間が一時間以上遅れてしまった。いや~初めての場所という部分を差し引いても失態。すでにモチベーションは下がり気味。そんな中でようやく入渓することができた(持っていた地図とは全然違った)。
沢自体は全体的に明るく、ナメあり滝ありで非常に楽しむことができた。経験者のパーティであればノーザイルでいけると思う。未経験者やまだ慣れていない人がいるのであればザイルが必要だろう。今回は12m滝と9m滝の2回ザイルを使用した。おそらくなくても突破できたと思うが念のため。もちろん高巻も可能なので無理は禁物。
二俣の部分まで来たところで右俣は多少の水量がまだ見えているものの、左俣は完全に枯渇。ここもだいぶ遡行図とは違うところだ。下調べをした時に、左方向に進む的なものを見ていたので今回は左に進んだが、ここからが最も厳しい状況だった。基本傾斜が80度から最終的には85度程度。足場はガレていて全てが浮いている状態。当然間隔を詰めて上がる。慎重に足を置いてもとにかく落ちる。下に誰もいなくて本当によかった。
ガレ場を詰めたところがまたヒドイ。岩は脆く剥がれ、足場もぐずぐず。木の根が張り出しているところに何とかよじ登りようやく土の安定した所に上がる事ができた。速攻で支点を構築しセルフを取りロープを下して下にいる2人を引き上げる。まだ登山道には出ていないが安定した足場に安堵する。
後はひたすら上がり、ようやく登山道に出ることができた。ここで靴をを履き替え“尾平越”方面に下山を開始。“尾平越”の手前に地図上だと「車道まで30分」というルートがありここを下る。道標もあるがこの道もかなり荒ているので注意が必要。下り過ぎてルートから外れたが登り返して道に戻り、あとは車道まで下った。尾平トンネルの所に出るが、今はそこからの登山道は閉鎖されている。
ここから尾平の駐車場まで歩くこと1時間以上。次はここに自転車か車をデポすると心に決めながら下って行った。
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