蒼穹!福智山 上野峡コース

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年08月10日 (水)~2016年08月10日 (水)
メンバー
天候
コースタイム
《登り》
上野峡駐車場(20分)白糸の滝(35分)おおつが林道出合(70分)福智山山頂
《主稜線上》
福智山山頂(15分)荒宿荘(20分)福智山山頂(20分)P860m(30分)福智山山頂
《下り》
福智山山頂(85分)白糸の滝(15分)上野峡駐車場
コース状況
福智山以南の主稜線上はしばらく藪漕ぎになります。他、特に問題無し
難易度
Google Map
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感想コメント

炎天下の登山はなかなか気が引けてしまいますが、せっかくなら大展望を見たいし、でも休憩中は涼しい場所でゆっくり過ごしたい…。                         
そんな条件がある山を探していると、山頂そば北側斜面に無人小屋(バイオトイレ付き)と水場がある福智山をチョイスしてみました。
今回は登山初心者のアルバイトさんを連れての登山。上野渓からのピストンで、せっかくなので地形図を使って実際の山や地形と地図を照らし合わせながら登ってみます。

今回の行程のポイントを地形図と照らし合わせながら、こんな内容を話しましたよ。
①駐車場から白糸の滝までは軽車道または林道を歩く。道中に神社アリ。また約455m地点で1車線車道または林道を横切る。
②白糸の滝以降から本格的な登山道。高度250m~おおよそ700mくらいまで針葉樹林帯。それ以上の高度周辺では広葉樹林帯または荒地。植生の変化に着目する。
③今回はほぼ尾根道。尾根道歩きは実際には周辺がどう見えるのか?谷はどう見えているのか?白糸の滝~770mくらいまでは、尾根の幅、斜度の変化に着目する。
④約770m~福智山山頂直下斜面までは緩斜面または平坦。福智山南稜も同様。
⑤福智山山頂周辺には登山道が交錯。北側が山小屋方向。向かうべき方向や道の確認、山座同定も行う。
⑥ルート全体の総水平距離の確認。平坦と斜面の距離感の違い。

地形図から読み取れる事柄は他にも様々ありますが、今回は地図読み初体験のメンバーなので、ルート的にもこんなところで。教える事に集中しすぎて写真をあまり撮れませんでした(笑)

約320m地点で樹林の間から南東方向と稜線が見渡せるポイントだったので、南東側に見えるP505を確認。(下の写真20枚目参照)
P505の西南西には《 隠れた小ピークP485(便宜上)》があります。地形図上のP505とP485の周辺は地形図に慣れていない人の目線では尾根と谷が判別しづらいと思いますが、実際を見て照らし合わせると視認出来ます。
地図上では判別しづらい(または2万5千分の1地形図では表示しきれない)微妙な部分は、自身で補完し現場で判断出来る様な慣れと経験が必要ですね!地図読みの重要ポイントの一つです。
一般登山道ではなかなか無いですが、例えば地形図上でたった5度方向を間違い、まったく違う尾根で降りてしまった…なんて事も実際は無きにしも非ずなんです。

地形図を駆使できるようになると山行計画の組み立てやペース配分、現在地の確認ポイントや休憩ポイントの設定、道迷い遭難の防止。何より地形が理解しやすくなるので、何も考えずに山を歩いた時と比べて発見が多くなり、山歩きの楽しみがより深くなります。バリエーションルートでの登山では必須ですね!
GPS機器や最近増えてきたスマホの山アプリも便利ですが、ただ現在地を確認するだけの山登りでは到底到達出来ない山の楽しみの広がりがありますよ。
日ごろからどんな山でも地形図を持って、実際と地図を照らし合わせてセンスを磨くのが大事ですね!!


さて、この日は高気圧に覆われたおかげで気持ちよい快晴。山頂では360度大満足の展望が得られました。でもやっぱり相当暑い;;; 15分くらい景色を堪能したら逃げるように荒宿荘へ。
荒宿荘は北側に建てられているのもあり、小屋の中は26度と体感では想像以上にひんやりしていてまさに天国でした!しかも備付で銀マットが数枚置いてあります。あまりに居心地がいいので気づけば1時間半も大休憩(笑) 
バイオトイレが隣接しているのもすぐ近くに水場があるのも嬉しいですね!!こんな居心地のいい無人小屋はなかなか無いと思います。
福智山山頂からはご来光も夜景も楽しめるので、機会が有れば一度泊まりで来てみたいと思わせてくれるような素敵な小屋でした。

休憩後は福智山を越えて稜線上を少し南下することに。
地形図上は荒地で、実際は登山道を完全に隠し背丈を越えるほどの藪漕ぎに…。藪漕ぎするつもりは一切なく、この日は半袖だったのでP862mまでで止めておきました。

下山はとにかく針葉樹林帯に入るまでは午後の日差しで消耗させられた感があり、樹林帯に入るのがとにかく待ち遠しいくらいです。
この日は飲料水を2L用意しましたが勿論完飲し、下山後は駐車場前の自動販売機でさらに500mlペットボトルを一気飲みでした。
この時期はやっぱり水分は想定より多目に越したことはないですね!!

福智山、オススメです!!

フォトギャラリー

福智山山頂をP860とのコル付近から仰ぎ見る

序盤の登山道

850m付近 ほとんど平坦です

この付近にあるケルン周りは展望台のようになってます

奥は英彦山方面

福智山山頂 北西方向の大岩

山頂への道がくっきり

着きました山頂!暑い!! 

こちらが荒宿荘 中は思いのほか綺麗ですよ

隣接するバイオトイレ 男女共用です

たぬき水 由来が気になりますね

ヤマアジサイまだ咲いてました!北側斜面で涼しい場所だったからですかね?

P860方面 爽やかで気持ちいい稜線です

福智山とP860のコル付近から、P860方向

下りますよ~

高度を下げてきました のどかな風景に癒される…

道中少し岩もあります

登山口到着 お疲れさまでした!

おまけ こちらは本文を参照して下さい

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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