八ヶ岳全山縦走　テント泊～黒百合平～観音平まで②～

八ヶ岳全山縦走。
後半戦。体が重さと疲れに慣れてきたころです。
やはり後半に赤・キレットを持ってきてよかった。

【10月13日】
朝飯に昨日のチョリソーの残りをまだ食べてような。
5:30黒百合平出発。

東天狗までは曇りでめちゃさむでした。
草木の露も凍っていました。

東天狗～根石の鞍部になるとガスも少し引いて目の前の根石や、右をみると山梨・小淵沢の街が見え素敵。
少し木々のある箕冠山を越えて夏沢ヒュッテへ。
ここまでくるとどでかい硫黄岳が眼前です。雄大ですね。
ここからヘルメットをして行きます。

登るにつれどんどん開けていき、爆裂火口がお出ましです。
爆裂火口ってすごい名前。

【爆裂】
-爆発の作用で物体が片々に裂けて飛び散ること。
-爆発して破裂すること。

ですって。
噴火のエネルギーの凄さがまさに【爆裂】の文字に凝縮されてる…。

硫黄から岩々しさが色濃くなります。
硫黄～硫黄岳山荘は広い稜線でとても気分のいい道。

硫黄岳山荘～横は鎖ありますが、そんなに問題なし。
赤岳手前の登りのほうがしんどかったです。
うぇぇ。

赤岳頂上山荘で休憩。
元気なさに耐えきれなくなって、カップ麺を即食いでした。
うぇぇ。っとなったのはハンガーノックでした。
お久しぶりのハンガーノック。
餓死しなくてよかった。
カップヌードルの中でシーフードが一番おいしい。
赤岳でエネルギー補給をした最高の笑顔を写真に収めました。

最高峰を乗り越えたら、いよいよキレットへ。

少し下ると文三郎とキレットの分岐になります。
キレット小屋まではガレている箇所多く、キレットその如くキレているところもあります。

振り返れば赤・阿弥陀・権現・周りはごつごつ岩・石だらけ。
山に棲むなにかになったようで、今までの日常の自分を忘れさせてくれます。
たまにそれにはっと気づきます。

岩から少し緑がでてきた鞍部なるとキレット小屋が。
営業期間は7月上旬～10月中旬ですが、10月13日の当日は閉鎖中。
テントのつもりで行ったので問題ないですが。
テントは私ら含めて3張。
5分くらいのところに水場があります。ちょろちょろ小川で。溜めるのに時間かかりました。
枯れることもありそう。期待していかない方がいいでしょう。

星がきれいでした。
星がきれいだとお酒がすすむ。


【10月12日】
キレット小屋で雲海に浮かぶ富士山をのんびり眺めて出発。

権現までは岩っぽいけど道のはっきりした稜線が続き、歩きやすい。
麓の街は東の諏訪・茅野だけでなく、南の小淵沢・韮崎も見えてきます。
歩いた実感もあるけど、終わりが着々と近づき寂しい。

権現手前の長いはしご。
目の前にしてみると長い。槍のはしごよりも長い。
斜度は少しあるので、ゆっくりいける。慎重に。

ハシゴを乗り越えると権現岳が。権現小屋から少し寄り道するかたちで権現山頂へ。
もちろん展望◎です。

権現小屋でジュースを買おうと入ったものの小屋方いなく歩荷に行っているそう。
編笠からきた方が教えてくれました。
ジュースの入ったクーラーボックスがあったので、お金を置いて頂きました。うま。

権現～青年小屋はまだガレっぽさが続きます。
以前、登山初めての友人を編笠越えて権現に連れて行こうとしました。
時間的に編笠ピストンでしたが、あのとき連れて行かなくてよかったな。

編笠山に着くと、八ヶ岳全山を見渡しエンドロール。
阿弥陀に行けなかったのが心残りだが、次回のお楽しみということで。
実は4日間の山行は初めて。
山に浸かって、本当に楽しかったです。

一緒に行ってくれた友人にも感謝です。
ありがとうございました！



【服装・ギア】
　　※主な物だけ記載、参考までに。
　　長袖アンダー＋半袖・ズボン・リュックにはレインジャケット、フリース・コンパクトダウン
　　アンダー（2日分）・着替え4日分（ズボンは2本）
　　登山靴（ガルモント：フェラータ）・靴下2足・サンダル
　　ザック（バルトロ75）・シュラフ（ナンガ：オーロラライト350DX）
　　シーツ（sea to summit：サーモライトリアクター）・マット（ニーモ：ゾアショート）
　　ハイドレーション2ℓ＋水2ℓ・携行食・ヘッドランプ・熊鈴
　　バーナー（EPI/レボ3700）・ガス缶250×2・コッヘル・鍋・マグ・調理器具
　　食材・酒・サングラス・帽子・地図・マップケース
【おすすめ人】
　　中級者～上級者。テント泊。
【アクセス】
　　スタート：女神茶屋（諏訪からタクシー）
　　ゴール：観音平（小淵沢までタクシー）
【その他温泉など】
　　道の駅小淵沢　延命の湯　820円
　　　　観音平から7.4km　車で13分ほど　
　　　　小淵沢駅まで2.8km　車で5分ほど