白馬岳~不帰ノ瞼~唐松岳

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投稿者
酒井 健
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日程
2018年07月18日 (水)~2018年07月20日 (金)
メンバー
天候
全日晴れ
コースタイム
18日:猿倉登山口<60分>白馬尻小屋<110分>大雪渓終了地点<95分>村営頂上宿舎<20分>白馬山荘<15分>白馬岳<20分>村営頂上宿舎テント場
19日:村営頂上宿舎<70分>杓子岳<55分>白馬鑓ヶ岳<45分>天狗山荘<60分>天狗ノ大下り<40分>不帰キレット<30分>一峰<50分>二峰北峰<60分>唐松岳<10分>唐松岳頂上山荘テント場
20日:唐松岳山荘<50分>丸山ケルン<50分>八方池<40分>八方池山荘
コース状況
白馬大雪渓&小雪渓:例年通りの積雪量。軽アイゼン必須。落石の音が時たま聞こえてくる。雪渓上にも大小の石がたくさんある。雪渓上では休憩はとらないほうがベター。踏み跡はそれないように雪渓の中心を登っていくこと。小雪渓は雪斜面のトラバース。谷川にはストックは突かないようにし、足場をしっかり安定させながら進む。すれ違いはできないので反対側からの登山者と譲り合って渡る。

雪渓終了点から村営頂上宿舎:最初は足場の悪い崩れ気味の岩場が続くので注意。だんだんとお花畑が広がっていくので周りに気を取られないように。最後の方は石の階段が続く。

杓子岳への登り:距離は短いがザラザラの安定しない登山道なので注意

天狗の大下り:案外今回の核心かと思えるほどの足場の悪い急な下り。鎖が設置されているところもある。不安定な場所は無理をせずしゃがんで。

不帰ノ瞼:一峰から二峰までが鎖場が続く核心。急な斜面や、足場の悪いトラバース、鉄板を渡るなど気のぬけない場所が続くが、手足の置き場はしっかりしており三点支持で確実に進む。ヘルメット装着。

唐松山荘から丸山ケルン:最初の下り始めが急で切れ落ちた尾根歩きになり注意が必要。手すりが設置されている。すれ違いにも注意。

※7月20日の時点で白馬鑓温泉上部、下部の雪渓崩落の危険があるため通行止めとなっていました。そちらに向かう方は事前に確認をしてください。
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

数年ぶりの白馬岳だ。
あの時は天気に泣いたが今日は快晴!空の青と雪渓の白、そして山々。ガスっていると数メートル先も見えない大雪渓だが、今回は視界良好。途中左斜面から大きめの落石。妻曰く「あのまま真っすぐ落ちてきたら直撃だと思った!」らしいが雪渓に乗ると方向を変えて砕けながら下部へ。とにかく登っている間カラカラと落石の音が続いた。雪渓上には大小の石がゴロゴロ点在。ゆえに赤ライン上(踏み跡上)を進み、途中休憩はせず、すみやかに大雪渓を通過する。ヘルメットを装着している登山者も意外と多く、浸透してきているのを感じる。大雪渓後一旦アイゼンを外すが少し登った小雪渓のトラバースでも装着は必須(と案内板あり)。すれ違いができないので反対側から来る登山者と譲り合って進む。その後はひたすら岩場の登りだ。最後にながーーーーい階段が出てくるが、ちょうどお花畑も広がってくるので花々で気を紛らわせ(笑)登る。

村営頂上宿舎のテント場には先着が数張りほど。なんと先日の三連休では定数200張のところ360ものテントが張られたというのだから驚きだ!せっかく日常を離れゆったりしにきているのにぎゅうぎゅう詰めは厳しい。

時間も早いので白馬岳までお出かけ。
ちょうど山頂に着くころに雲がでてきてしまい展望はお預け。かろうじて白馬乗鞍方面が見えた。そして白馬山荘のテラスでご褒美の生ビール。ここのカフェテラスは本当に山の上か?と思うほど立派だ。イタリアンのフルコースが出てきそうだ(笑)

翌日も朝から空は晴れわたり右に剱・立山連峰を、正面に槍・穂高連峰を望みながら杓子岳、白馬鑓ヶ岳と進む。午前中は風が強い中の稜線歩きとなり結構寒かった。時折ウィンドブレーカーのフードまで被る始末。やれやれ。

天狗山荘で休憩をした後天狗尾根を1時間ほど歩くと今日の核心ともいえた“天狗の大下り”に入る。足場の悪いかなり急なザレ場。鎖が設置されているところやしゃがんで慎重に足運びをしなくてはいけないところ、ザレたところなど嫌らしい下りが続く。

鞍部まで下るといよいよ“不帰ノ瞼”のスタートだ。ここまでで既に4時間以上経過。今一度気を引き締め進む。“一峰の頭”までは多少歩きずらいところもあるがしっかりした登山道。一峰を下り次の二峰への登りに入ると鎖の設置された岩場となる。登ってトラバース、鉄板の上を渡ってまたトラバース、なかなかの高度感だ。妻は怖くて振り向けないらしい。斜面の反対側にまわる感じでまた登ってはトラバースして、、と進む。そしてかなりの切れ落ちた鎖場をよじ登ると“二峰北峰”に着く。ここから先は鎖場もなく安定した登山道。“二峰南峰”から三峰を巻いて(三峰山頂は通らず、、、)無事唐松岳に到着!!ずっと一緒だった剱岳が最後も極上の姿を見せてくれた。

唐松山荘のテント場は山の斜面に沿って作られている。なので到着が遅ければんどん下の方へ、山荘から離れることになる。トイレは山荘の中、水場は無く山荘で買う必要があるのでできるだけ山荘近くに陣取りたい。ちなみに我々は山荘まで約5分登った・・・。テント場からはどどーーんと正面に剱・立山連峰が見える。山荘がもっと近ければ極上のテン場なのになぁ、、、

最終日。今日もめちゃくちゃいい天気。剱岳、唐松岳、そして五竜に鹿島槍ヶ岳、白馬三山をおともにぐんぐん下る。八方池近くになると急に登山者が増えてきた。完全に観光地だ(笑)八方池に映る白馬三山を堪能しロープーウェイ&ゴンドラで無事下山。


今回の山行はとにかく天気が良く気温も高かった。2日目午前中の風が強い時間帯(ウィンドブレーカー)以外は終始半袖。日差しが強くかなり日焼けをしてしまい帰宅したら火傷状態。適度に日焼け止めを塗りましょう。サングラスも必須。
夜もそれほど寒くはならず、0度対応のシュラフでダウンなどは着込むことなく寝ることができた。が早朝起きて出発するまではダウンを着用。

フォトギャラリー

八方池に映る白馬三山

ひたすら登る大雪渓

大雪渓を上から。まだまだたくさん登ってくる

こちらは小雪渓

クルマユリ

お花畑を突き進む

白馬山荘と白馬岳

村営頂上宿舎のテント場。7月の三連休はここに360張りのテントが張られた!!!

これから向かう杓子岳と白馬鑓ヶ岳

鑓温泉方面は通行止め

右手に剱岳

正面に槍ヶ岳を見ながら進む

天狗の大下り 本日の核心

不帰キレット 鎖の登り

トラバースも多い

めちゃめちゃ怖い鉄板渡り

振り向くと今日歩いてきた登山道が。あんなところから歩いて来たんだ。

唐松岳頂上山荘のテント場は山荘から結構下ります(泣)でも正面に剱岳を望む抜群の展望

朝日に染まる剱岳

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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