八ヶ岳 権現岳・編笠山

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
梅原 操
日程
2011年11月28日 (月)~2011年11月29日 (火)
メンバー
千葉パルコ店 梅原
天候
28日:曇り  29日:曇り
コースタイム
1日目:観音平⇒【90分】⇒ヘリポート跡⇒【80分】⇒三ッ頭⇒【45分】⇒権現岳⇒【85分】⇒キレット小屋

2日目:キレット小屋⇒【80分】⇒権現小屋⇒【50分】⇒青年小屋⇒【20分】⇒編笠山⇒【50分】⇒押手川⇒【60分】⇒観音平
コース状況
1日目のルート。権現岳手前に鎖がありますが、特に危険な場所はありません。権現岳からキレット小屋までの道はアップダウンがかなりあり、足場の悪い場所が多く鎖場もあるのでゆっくり慎重に歩きましょう。

2日目のルート。権現岳を過ぎてギボシのトラバース部分は片側が切れ落ちていて足場が脆く危険なので、特に注意が必要です。

今回はルート上に雪が残っている場所が何箇所かありましたが、そのような場所は危険度が増します。これからの時期は雪が増えていくので、しっかりした雪山装備が必要になると思います。
難易度
Google Map

より大きな地図で 八ヶ岳 権現岳・編笠山 を表示
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

今回は本格的な雪山シーズンを前に、冬山の寒さを体験しようと思い八ヶ岳に行ってきました。
事前に調べるとまだ積雪はほとんどないようだったので、特別な装備としては念のための6本爪アイゼンと寝るときの防寒ウェアだけをプラスしました。

1日目は朝から空は厚い雲に覆われて景色は終始ぼんやりでしたが、風はほとんどなく歩くにはとても快適。登山道は場所によって雪道になる場面がありましたが、ぎりぎりアイゼンを付けなくても歩けるレベルでした。
初日で1番緊張感があった場所は、権現岳を過ぎてすぐに現れるハシゴ。斜面から少し距離があり、かなり長く、途中でユラユラする箇所も。下りの方が下を見るので怖いかもしれません。

この時期の2500m近い場所でのテント泊だったので夜は氷点下を予想していたのですが、夜になっても空が雲に覆われていたせいか気温はそれほど下がりませんでした。持って行った防寒着を全て着る事もなく寝られたのですが、夜中にもの凄い風の音で目覚め。
テント場は木に囲まれていて直接風は当たらない場所だったのですが、フライシートだけでなくテント本体までがバタバタと煽られる状態。上空で吹き荒れる風の唸りは、夜の間はやみませんでした。
2日目は赤岳に登ってから帰る予定だったのですが、日の出近い時間になり風は多少弱くなってもまだまだ強風。森林限界を越えて風を遮る物がない登山道を登るのは危険だと判断し、残念ですが今回は断念しました。

朝食を済ませ、明るくなってからテントを撤収して帰路へ。赤岳から離れていくと、風もだんだん弱くなっていきました。
この日の危険箇所はギボシのトラバース部分。基本的に脆く不安定な足場が続き、鎖も何箇所か張られています。慎重に足を置く場所を選んで通過しましょう。トラバース後の下りもガレ場で滑りやすいので、浮石には注意が必要です。

今回断念した赤岳は、雪山になったらしっかりした装備でまたチャレンジしようと思います。

フォトギャラリー

三ッ頭からの権現岳

観音平にある展望図

この分岐からが登山の開始です

三ッ頭から見る赤岳。迫力あり!

南アルプスの山々

こちらは中央アルプス

北アルプスは半分

権現岳頂上。というより頂点

権現岳を過ぎてすぐに現れるハシゴ。かなりスリリング!

キレット小屋は冬季閉鎖中

2日目の朝。テント場から見た赤岳と周辺の峰々

帰りはまず旭岳を登ります

旭岳を越えると、次は権現岳への登りです

権現岳からギボシへと延びる稜線

赤岳と歩いてきた尾根を振り返る

これから向かうギボシ。北面と南面では雪の残り方がぜんぜん違います

ギボシのトラバース部分。足元はかなり狭いです

阿弥陀岳(左端)から権現岳(右端)までを一望

富士山も、まだあまり白くなっていませんでした

編笠山への道は、どちらもゴロゴロの急登です

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部