南紀の沢 ナメ王国の小口川滝本北谷

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投稿者
本田 康之
イオンモール各務原店 店舗詳細をみる
日程
2019年09月19日 (木)~2019年09月19日 (木)
メンバー
名古屋栄店 本田康之
他1名
天候
快晴
コースタイム
滝本集落駐車地(17分)林道終点(50分)部屋滝下(110分)屏風滝下(120分)比丘尼滝(25分)取水堰堤(27分)鹿よけネット・巡視路合流点(72分)巡視路(30分)滝本集落駐車地
コース状況
アプローチ
・マイカーは国道168号神丸から県道44号を経て、滝本集落へ(国道44号は道が細く怖いです)
・公共交通機関は不向きです

➀滝本集落の川沿いの路肩に駐車します
➁引戸橋過ぎの滝本小学校跡横の林道を進みます。この林道は途中で崩壊し、車両通行止。
➂最初の筆藪滝は右岸の巻道で超える
➃部屋滝は支流の越前谷にかかる猿手滝右手のロープのある巻道で大きく巻きますがあまり、左へゆくと越前谷に進んでしまうので、一段あがると右へ進みます。滝本北谷に戻るとしばらくナメ地帯です。途中、瑠湾殿滝のナメ滝がありますが、左岸の巻道で超えます
➄次の屏風滝と亀壷ノ滝は左岸を巻いた上で支流を渡り、屏風滝上の亀壷ノ滝にでて、亀壷ノ滝は右岸のロープ・鎖で超えます。この滝を抜けるとまたナメがしばらく続き、長いゴーロ帯になります
➅比丘尼滝は左岸の巻道で抜け、最後のナメ滝は直登です
➆河原になり、取水堰堤がでてきたら、右手に導水管があります。ここで終了です
(このまま進むと熊野古道大雲取越に出ます)
➇導水管はすぐにトンネル下に入ります。ここに巡視路の看板がありますから、この道を進みます。小尾根に上がったところを左折すると、すぐに右に踏み跡があり、こちらを進みます。しばらく水平道でやがて、境界尾根に出ます。巡視路はここから下がりますが、ここは右折し、境界尾根を進みますが、境界尾根上は赤い棒が目印で、獣よけネット沿いに進みます。右手に伐採地があり、途中、600mでネットは左の尾根に下がりますが、ここは右へ進みます。ここから伐採地は右側になり、伐採地を見ながら急な尾根を下ると、滝本集落が遠く見えます。この下で郡界尾根は二股に分かれますが、ここは左の踏み跡を行き、急坂をどんどん下ると、巡視路に合流します。
取水口を経て、巡視路の階段を交えて、進むと国道44号に出ます
➈立ち寄り湯は熊野川温泉さつきが500円(月曜休・11:00~20:00)
難易度
Google Map
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感想コメント

最近、涼しくなったとはいえ、日中は暑い為、癒しを求め、美渓が多い南紀へ沢登りに出かけました。
熊野川支流の赤木川は和田川・小口川が小口集落で合流した後の名前で、今回はその小口川支流の滝本北谷(たきもときたんだに)になります。この近辺には熊野古道中辺路が通り、大雲取山(おおくもとりやま・966m)に源を発します。
滝本北谷は筆藪滝・部屋滝・溜湾殿滝など名のある滝に加え、中間部からは南紀特有のナメが続く美渓で、名のある滝はほぼしっかりとした巻道が付けれらているので迷うことはありませんが、むしろ、下山路が核心だという説もよく耳にします。
最初の筆藪滝でいきなり大きなプールでいかにも深そうな大きな釜に驚きますが、次の部屋滝は大きな岸壁に囲まれて暗い中でも薄日が差すとなかなか幻想的でした。ここの滝を大巻きしていきますが、一段あがるとバンドのようなところがあり、どちらでもいけそうな不明瞭さの為、右の越前谷へ行かないように注意です。この高巻きが終わると水の色が変わり、ナメが多くなり、楽しくなります。特に屏風滝と亀壷ノ滝の上はナメが連続し、これぞ南紀の沢という感じです。プールにスライダーと遊んで行きたい所ですが、下山路に心配があるので先を急ぎます。
終了点の堰堤はすぐにわかり、丁寧に巡視路の看板もありますから迷うことはありませんが、すぐに着くコルで迷いそうです。左へ行くと20mもしないうちに右側に踏み跡があり、そのまま階段で上の尾根に上がりうそうですが、あえてその踏み跡をたどります。するとトラバース道で最後に尾根上のコルにあがります。巡視路はここから下へ下るようですが、ここを進むと滝本本谷へ下っていきます。これを使ってもいいですが、本谷にでた後が不明瞭ということで、ここで右折し、尾根にあがります。しだいに獣よけネットが出てきますが、最終的にこのネット沿いに下って行きます。真上の尾根にでればいいですが、かなり藪なのですぐ上の小ピークはトラバース気味に巻いていき、尾根に復帰しましたが、マーキングはありません。尾根に復帰するとネット沿いに境界尾根まで下降していき、右手の伐採地をみながら、右折して、ジグザグ道を下降していきます。次の600m分岐で赤い棒の目印をたどると、滝本本谷の巡視路に出くわします。思ったより迷わなかった下降路でしたが、長い道でした。
藪こきもなく、高巻き道もはっきりしているし、いい沢だと思います。

フォトギャラリー

神秘的な亀壷の滝の川底

林道はズタズタです

筆藪滝15m

ナツエビネ発見

神秘的な部屋滝20m

猿手滝横を巻きます

ナメ地帯

一枚岩のナメ床を歩いてきました

ケヤキ原滝30m

左岸を大巻きします

続いて屏風滝15m

ナメが連続します

小さなナメ滝

平和なナメ床

ゴーロの中の岩間滝6m

最後の比丘尼滝15m

大きなナメ滝

終了点の堰堤ガ見えてきました

下山は鹿よけネット沿いに進みます

伐採地と滝本集落

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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