新雪 赤岳真教寺尾根 (八ヶ岳)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2011年12月26日 (月)~2011年12月27日 (火)
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 快晴無風
- コースタイム
- 【1日目】 リフト山頂駅(13:15)- 幕営地(15:45) ※2300m付近にて幕営
【2日目】 幕営地(7:30)- 九合目(10:30)- 幕営地(12:30)- リフト山頂駅(13:45)
- コース状況
- 牛首山より先の平坦地はまだ積雪が少なく、スノーシューなども不要でした。
平坦な樹林帯が続くので幕営適地は多くあります。
今回は2316m地点を越えた鞍部で一夜を明かしました。
六合目より先で積雪量は膝下くらいまで。結局ワカンは使用しませんでした。
鎖は全て新雪に埋もれていました。傾斜の強いスラブが多く雪もサラサラだったので、直登できず強引な高巻きを余儀なくされる箇所もありました。
結局鎖に体を預けないと登降できない状態で、下りは鎖を使った懸垂下降のような感じになってしまいました。
- 難易度
感想コメント
クリスマス寒波による新雪を期待して、アプローチが便利な赤岳真教寺尾根に行ってきました。
純白と紺碧が織り成す幻想的な風景の中に、素のままの自分を解き放つことで、身も心も清められたような気がしました。
今回は時間はあったのですが、九合目でモチベーションがガクンと落ちてしまいました。
核心部を抜けたことで満足してしまっている自分がちょっと情けなくもあります。
独りで登っていると何かと『登頂できない言い訳』を探してしまうものです。
「単独だからこそ余力を残しておかなければならない」「これ以上やると明日の仕事に支障をきたす」などなど。
でも本当の理由は「早く温泉に入りたい」とか「美味しいものが食べたい」ということだったりします。
そうした欲求を払拭し、高い志をもって純粋な気持で山と向き合えるよう、もっと精進しなければならないと痛感する今日この頃です。
【ルートについて】
八ヶ岳の主峰・赤岳より東側の美し森・清里へ長く伸びる峻険な尾根が真教寺尾根です。
東側には冬期バリエーションルートを含め幾つかの尾根が存在しますが、その中では最もポピュラーなルートではないでしょうか。
上部は急峻な岩場が連続しますが、中腹の扇山周辺は樹林帯の平坦地が多くあり、幕営に適しています。
また、尾根末端にサンメドウズ清里スキー場があり、通年リフトを使ったアプローチが可能です(※リフトは片道¥800でした)。
営業小屋のある西側と比べ東側は訪れる人も少なく、とても静かでそれなりの雪深さとアルペン的要素を僅か2日で味わえるルートとして大変おすすめです。
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