瑞牆 山河微笑(さんがほほえみ)
- 投稿者
- つじまい(おとな女子登山部)
- 日程
- 2020年09月11日 (金)~2020年09月11日 (金)
- メンバー
- 他1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- みずがき山自然公園→(90)→十一面岩左岩壁
取り付き~5P目終了点 5時間半
- コース状況
- みずがき山自然公園駐車場に駐車
植樹祭広場から遊歩道を上がり、そのまま登山道へ。
5分ほど歩くと苔のついた大きなボルダーが現れ、この脇を右に入りそのまま沢を渡る。
KUMITEボルダーの脇から踏み跡をたどり岩小屋を過ぎるとフィックスロープがある。
この岩を登るとすぐに末端壁。
左岩壁へはそのままガレを詰め、樹林帯に入って少し登ると、燕返しのハングにあたる。
燕返しの左横の顕著な凹角が「山河微笑」の1ピッチ目取り付き。
感想コメント
去年、初めての瑞牆で「調和の幻想」を登ったとき、GRなんばインストラクターの上中成介さんに、次のルートとして何がいいかお聞きしたら、「山河微笑」がオススメだと教えてくれました。
憧れの「ベルジュエール」をいつか登りたいと思っていて、山河微笑はちょうど隣のラインを登ることになります。
山河微笑は全5ピッチですが、それぞれが長いので登りごたえもあり、十一面岩左岩壁を代表するルートとのこと。
ワイド経験がほとんどないので、やってみたいという気持ちと、不安な気持ちの両方でしたが、成介さんに憧れているので(笑)がんばりました。
1ピッチ目(5.8)は、凹角からハング下を左に抜けて大きな立木まで。
濡れていて、本当に恐ろしかったのですが、なんとかがんばりました。
2ピッチ目(5.8)は、大チムニーです。
チムニーは、いいプロテクションをとれないことが多いので精神的に辛いですが、
ここでは、奥にクラックがあってカムがよくききます。
3ピッチ目(5.10a)では、木登りから狭いチムニーに入り込み、徐々に狭くなってくるので外に出ないといけないのですが、その出る瞬間がこわいです。
その後は快適なハンドサイズのクラックが続き、楽しいです。
4ピッチ目は、木から右にトラバースし、4~5mほどクライムダウン(残置ロープがありました)します。
5ピッチ(5.10a)は、2段になったオフウィズスで、レイバックをさせてくれない下部の丸いフレークもやっかいものでしたが、上部はさらに辛く、フォローの私は人工で抜けました。
今までの快適さは何だったんだろう・・というような辛さでした。
苦労してトップアウトした景色は、本当に素晴らしく感動しました。
クライミングじゃないとたどり着けない場所。
憧れの正面壁も目の前です。
いつか登りたいベルジュエール。私にとってはまだ厳しいルートなあと、苦い気持ちにもなりました。
山河微笑は、フェイス・チムニー・ハンド・オフウィズスと様々な要素が詰まっていました。
天気も味方してくれ、素晴らしい一日となりました。
後日、成介さんに登りに行ったことを報告すると、それはよかったね~と言ってくれて嬉しかったです(^^)
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。