関西の雪山（番外）　雪が消えた鈴鹿・釈迦ヶ岳

釈迦ヶ岳（しゃかがたけ・1092ｍ）は鈴鹿山脈のほぼ中間部に位置し、大きな山容が特徴。釈迦の寝姿に似ているところから名付けられたようです。半面、西側から見ると大ガレ（大蔭）が目立ち、険しさが物語ります。
鈴鹿マウンテンの一つだが、特に冬は人が少ない山で、降雪直後はラッセルを強いられることもあります。本来はしっかり雪が積もった釈迦ヶ岳を登りたかったですが、せっかく、雪が積もっていたのにここ数日の雨で溶けてしまったようで、先週の鎌ヶ岳よりさらに少ない予想ができました。
しかし鈴鹿の未成区間（根の平峠～羽鳥峰峠間）を走破するために登りました。中尾根は急な松尾尾根のバイパス的な尾根で登りやすい登山道ですが、松尾尾根との合流手前の岩峰群を巻くあたりからやや険しくなります。雪があると厄介かもしれませんが、今回は全く雪なしでした。しかし風が強いのできれいな樹氷ができていました。
ここからハイライトの大蔭に来ても雪がなく、さらにガスっていて、山頂の姿も見えず、面白くないのでガスが晴れるまで30分程度時間待ちして、なんとか画像に収めました。
最高峰～三角点峰には残雪が残り、さらに猫岳への縦走路にも雪がありました。おそらくこちらは日当たりが悪いのでしょう。しかし、水を含んだ重たい雪でとにかく、雪のない箇所を探して歩いたほうが賢明です。この猫岳あたりまでくると天気予報通り、快晴で遠くに釈迦ヶ岳が見えます。しかし朝の樹氷は消えたように見えたので、早立ちは正解です。だんだん雪もなくなり、羽鳥峰あたりはほぼ夏と同じ姿でした。この区間も10年ぶりぐらいですが、羽鳥峰峠にはよく画像で出てくる地上絵が印象的でした。
未成区間の羽鳥峰峠～中峠～根の平峠とアップダウンの繰り返しでしたが、傾斜も緩く、
視界良好で長そうに見えましたが、夏道なのでいつもペースでこなしていくと、ほどなく根の平峠に到着。ここで初めて登山客に出会いました。はるか遠くの釈迦ヶ岳を拝みながら、これまた雪がないように見える国見岳、遠くに雨乞岳がまだ雪が多そうに見えました。根の平峠もここ数年で3回目くらいか、よく覚えている登山道で下りました。